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『スーパー未勝利』に出る条件を満たすためには、次走がラストチャンス!?

編集部員の出資馬イリデッセンスは、予定通り8月6日小倉3R(ダート1700m、牝馬限定戦)に出走しました。まずはレース前の動きを7月28日と8月4日の情報から追ってみましょう。

7月28日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:角馬場でハッキング、坂路でキャンター 28日にCWコースで追い切り
次走予定:小倉8月6日 牝馬限定戦・ダート1700m[浜中俊]

佐々木師「28日にCWコースで追い切りました。1週前ですから実戦を想定した形で行い、併走馬を先に行かせて直線に入って抜け出したところ、終いは12秒2と反応も良く、とても軽快な走りを見せてくれました。日毎に逞しく成長しているのが分かりますし、これから更に成長して行く馬だと思いますから、早く一つ勝たせて成長を促していきたいですね。予定通り8月6日の牝馬限定戦・ダート1700mを浜中騎手で向かいます」



8月4日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:角馬場でハッキング、坂路でキャンター 3日にCWコースで追い切り
次走予定:小倉8月6日 牝馬限定戦・ダート1700m[浜中俊]

佐々木師「昨日(3日)、CWコースで追い切りました。ここに来て更に逞しくなった印象を受けますし、精神的にもゆったり構えられるようになっているので、今の状態ならあっさり勝ち上がってくれると信じています。以前は苦しがって途中で気持ちが無くなってしまっていましたが、今ならそのようなことはないはずですし、最後まで一生懸命頑張ってくれるでしょう。掲示板にきている馬が数頭いますが、こればかりは戦ってみないことにはわかりませんから、浜中騎手の手綱捌きに期待したいと思います」

イリデッセンスの半兄ラストインパクトは2歳で新馬勝ちしたものの、初めて重賞を勝ったのは4歳。6歳の今年はドバイシーマクラシックで3着に好走しました。血統的には奥がありそうなだけに、早くひとつ勝たせて…という佐々木師のコメントは本音でしょう。出資した側としても、早く勝つところを見たいです!

↑パドックでのイリデッセンス(撮影/森鷹史)

そしてレース。先団のインにつけてロスなく進めたのですが、直線で伸びを欠いて8着となってしまいました。

8月6日
小倉3R 3歳未勝利(混)[ダート1700m・16頭]
8着[3人気]

好スタートを決めたものの、行き脚はひと息で押して前につけ、道中は内目3番手あたりを追走、残り600m付近から追い出して前を窺いましたが、残り200m付近から脚色が鈍って中団に敗れています。

浜中俊騎手「力のある馬なら早目に外に出して強気に捲っていく競馬をするんですが、これまでの競馬を考えると、出来るだけジワジワ押し上げて行く形の方が合っていると思い、前半はロスのない様に追走していきました。2番枠でもありましたし、外に出すタイミングもなく、なかなか抜け出すことが出来なかったので、覚悟を決めて追い出しに掛かっていったものの、突っ張るように自分から走るのを止めてしまいました。手応えは本当に良かったですし、これなら悪くても掲示板はあると思いましたが、前を捌くのに時間が掛かったとは言えここまで負けるとは・・。結果論ですが、やはり無理してでも捲って行く競馬の方が気持ちも乗って来るのかもしれませんし、僕個人としてはダートよりは芝の方が合っているように感じます。結果を出すことが出来ず申し訳ありませんでした」

佐々木調教師「上手くロスなく立ち回ってくれましたし、普通なら突き抜けてもいいぐらいの手応えだったのに、まさかこれほど負けるとは思いませんでした。長距離輸送も無事にこなしてくれましたし、調教の感じなら強い相手がいてもやれると信じていただけに、敗因がはっきり分からないですが、浜中騎手が言っていたように、気持ちを乗せながらジワジワ仕掛けて行くのが合っているのかもしれません。今回は内枠で外に出しづらいところもありましたから、悪い条件が重なった結果なのかも知れません。相手を考えればダートなのでしょうが、小倉の芝1800mで2着に来ているように、やはり芝の方が向いているのかもしれません。厳しい状況になってしまいましたが、このまま厩舎で調整をして、想定を見て入りそうな番組に投票していきたいと思います」

厳しい結果となってしまいました……。クラブのコメントにもあるように、直線半ばで伸びが鈍ってしまったところを見ると、やはりデビュー当初から問題となっていた“気持ち”の面が出てしまったのでしょうか。


↑ゴール前のイリデッセンス(撮影/森鷹史)

また、浜中騎手は芝の方が向く可能性に言及しています。実際、過去2回の馬券圏内は芝ですし、前述したように半兄がラストインパクト。そちらの方が良いのかもしれませんね。

ただ、そうも言ってられない事情もあります。その理由に触れる前に、8月10日の更新を見てみましょう。

8月10日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:軽め調整
次走予定:小倉開催後半

佐々木師「レース後はすぐに息が戻っていたぐらいで全く走っていませんね。状態としては本当に勝ち負けしてもおかしくないぐらいの出来でしたから、かなりショックが大きかったですよ。浜中騎手が言っていたように、ダートよりは芝の方が良いのかもしれませんが、とにかく気を乗せて行く競馬をしないと駄目なのでしょうね。厳しい状況になってしまいましたが、いつでも出走できるように態勢を整えて、想定を見て入るところに投票していくつもりです」

陣営は小倉の後半を視野に入れているようですね。それには理由があって、前回の記事で名前が出た『スーパー未勝利』の時期が近づいているからです。

その『スーパー未勝利』とは、4回中山&4回阪神(9月10日~10月2日)で施行される、出走権が限定された3歳未勝利戦のことです。

7月31日にJRAより発表された秋季競馬番組の概要によると、出走権があるのは以下のふたつのいずれかに該当している馬となっています。

・中央競馬の競走、地方競馬指定交流競走および外国の競馬の競走への通算の出走回数が5回以下である馬

・直前に出走した競走が中央競馬の平地競走であり、その競走における着順が第5着以内の馬

要するに、出走回数が5回以下か、前走が中央の平地競走で5着以内に入った馬しか出られません。イリデッセンスすでに8戦していて前走が8着ですから、現時点では出走権利がないことになります。また、『スーパー未勝利』は1回しか出られません。

イリデッセンスにとってラストチャンスとなる『スーパー未勝利』に出走するためには、9月4日までに中央の平地競走で5着以内に入る以外にありません。まずは芝でもダートでもいいので出走できることと、そして最低でも5着までに入れるように(勝てば最高ですが)、応援していきたいと思います!

※次回は9月2日(金)の更新を予定しています。

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