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シルクドリーマーは「一口の醍醐味が詰まった馬」かも?

4月1日、月初恒例となる編集部員の出資馬オルボンディールの最新情報が更新されました。さっそくチェックしてみましょう。

4月1日
在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター2本、週1回周回コースでハロン24秒のキャンター3000m、残りの日は軽めの調整
馬体重:435kg

担当者「この中間、坂路調教の本数を2本と調教量を増やしています。登坂2本の内容もハロン16秒と高い負荷をかけていますが、まったく問題にせず気合満々に最後までしっかりと登坂しており、抑えるのが大変な程です。多少、神経質な面を見せ始めましたが扱うのに問題のない程度です。ここまで順調に進めてきているので、今後はペースアップよりも気性面に注意しながら進めていきます」



担当者コメントにもあるように、坂路のキャンターが先月までの1本から2本になりました。順調にペースアップしていますね。

ノーザンファーム空港の坂路でハロン16秒を週4本というのは、今の時期の2歳馬にとってハードなメニュー馬体重が先月比で10kg減りましたが、絞れてきたと見るべきでしょう。

これも担当者コメントにありますが、今後調教が進むにつれて、気性面でピリッとしたところが出てくるかもしれませんね。気性が激しいといわれるステイゴールド産駒、しかも牝馬ということで、今後はそのあたりが課題になりそうです。

さて、今回はこれからオルボンディールから離れて、別の馬の話題を取り上げたいと思います。

その馬とは、オルボンディールと同じシルクHCに所属するシルクドリーマー(牡8、美・黒岩)。先月末のマーチSで49戦目を迎え、次走は区切りの50戦目というベテランです。

シルクドリーマーをなぜここで取り上げるのかというと、「一口の醍醐味が詰まった馬だなあ」と思ったからなんです。

改めてシルクドリーマーがこれまで出走した全49戦の戦績は、以下のようになります。

●シルクドリーマーの戦績
日付 レース名 条件 着順
11.7.23 新馬 芝1600
11.8.13 未勝利 芝1400
11.9.10 未勝利 芝1600
11.10.8 未勝利 芝1600
11.10.29 未勝利 ダ1800
12.1.22 未勝利 芝1600
12.2.18 こぶし賞 芝1600
12.3.4 アルメリア賞 芝1800
12.5.12 500万下 芝1400
12.5.27 500万下 芝1600
12.6.23 500万下 芝1600
12.7.14 500万下 芝1400
12.8.26 朝日岳特別 芝1400
12.10.13 白秋S 芝1400
12.11.3 奥多摩S 芝1400
13.2.10 雲雀S 芝1400
13.4.28 晩春S 芝1400
13.6.2 由比ヶ浜特別 芝1400
13.6.16 相模湖特別 芝1400
13.8.25 朝日岳特別 芝1400
13.9.14 瀬戸内海特別 芝1400
13.10.14 清水S 芝1600
13.11.3 長岡京S 芝1400
14.1.26 石清水S 芝1400
14.2.22 斑鳩S 芝1400
14.5.4 晩春S 芝1400
14.5.25 フリーウェイS 芝1400
14.5.31 朱雀S 芝1400
14.10.18 白秋S 芝1400
14.11.2 長岡京S 芝1400
15.2.21 斑鳩S 芝1400
15.3.7 武庫川S 芝1600
15.3.29 心斎橋S 芝1400
15.5.30 朱雀S 芝1400
15.7.11 豊明S 芝1400
15.8.2 佐世保S 芝1200
15.9.5 北九州短距離S 芝1200
15.9.21 仲秋S 芝1400
15.12.12 六甲アイランドS 芝1400
16.1.11 新春S 芝1400
16.3.13 トリトンS 芝1400
16.4.9 心斎橋S 芝1400
16.5.1 晩春S 芝1400
16.5.29 薫風S ダ1400
16.7.30 佐渡S 芝2000
16.9.25 ムーンライトH 芝2000
16.12.10 チャレンジC 芝1800
17.1.22 アメリカJCC 芝2200
17.3.26 マーチS ダ1800
※4月7日時点

2011年7月のデビュー戦(新潟芝外1600m)はジャスタウェイが勝ったレースで、そこで④着に健闘。6戦目に初勝利を挙げ、準OPへの昇級と1000万への降級を経て、4歳9月に4勝目を挙げて準OP入りしました。

ところがその後は芝1400m戦を中心に使われてきましたが、勝てない日々が続いて実に24連敗。それが芝2000mを使われて2戦目、7歳となった昨年9月に3年ぶりの5勝目を挙げてOP入りを果たしたのです。

それからOPを3戦し、初めての芝2200m戦となった2走前のアメリカJCCではメンバー3位の上がりを使って⑦着に入り、出走奨励金をゲットしています。今後は芝の中長距離を中心に使われるようですが、展開次第では上位争いのチャンスもありそうです。

シルクドリーマーはこれまでの成績が[5.2.4.38]③着以内に入ったのは11回⑤着以内に入ったのは23回で、実に半分近くが掲示板内です。また、49戦中35戦でメンバー3位以内の上がりを使っていて、レースでも堅実に末脚を使ってくれるタイプ。もっとも長い休養期間も4ヵ月半までで、極端な長期離脱もありません。

勝ち切れずもどかしい面があるかもしれませんが、これだけコンスタントに走って配当を得てくれるのは、出資していて楽しいのではないでしょうか。現在はノーザンファーム天栄でリフレッシュ中ですが、特に故障というわけではないようなので、順調なら近いうちに50戦目を迎えることになりそうです。

シルクドリーマーは今年7月でデビューから6年となりますが、できるだけ長く頑張ってほしいものです。オルボンディールは牝馬なので、長くても現役は6歳3月までですが、そこまで長く走れれば言うことなしですね。

※次回は4月28日(金)の更新を予定しています。