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高松宮記念に向けて、この馬たちに注目したい
文/編集部

過去10年の高松宮記念を振り返ると、前走が阪急杯だった馬が[6.6.3.45]。③着以内馬30頭のうち、ちょうど半分の15頭が前走・阪急杯組であり、しかも、10年すべてで該当馬が連対を果たしている。高松宮記念に向けて、“超”がつく重要なステップ・レースと言っても差し支えはないだろう。

その[6.6.3.45]という成績のうち、阪急杯で1~3番人気に推されていた馬が[6.4.2.13]で、00年以外は連対、つまり01~09年にかけて9年連続で連対中となっている。高松宮記念に向けてという面では、阪急杯での人気も重要なファクターのひとつで、どの馬が上位人気に推されるかにも注目していた。

最終的な人気はビービーガルダンが1番人気(2.4倍)。続いて4.4倍の2頭が並んだが、票数の差でエーシンフォワードが2番人気、トライアンフマーチが3番人気。この上位3頭が単勝オッズで10倍を切り、4番人気(15.9倍)のラインブラッド以下を大きく引き離し、三つ巴の様相を呈していた。

結果は、①着エーシンフォワード、②着ワンカラット(5番人気)、③着サンカルロ(7番人気)。

勝ったエーシンフォワードは9回目の挑戦で待望の重賞制覇となったが、道中は好位のインに収まり、直線ではヘッドライナービービーガルダンの間をこじ開けるように抜け出した。内枠の利を最大限に活かせた恩恵もあるだろうが、②着以下には1馬身半の着差を付けており、完勝と言える内容ではある。

エーシンフォワードはアーリントンC&ニュージーランドTで連続②着となった後、結果を残せないレースが続いていたが、昨秋に戦線復帰してからこれで③⑤①①②③①着。好調期間が集中しやすいストームバード系らしい戦績と言えるが、この見事な復活劇には脱帽するほかない。

対して、1番人気のビービーガルダンは逃げたヘッドライナーの直後に控えていたが、直線で失速して⑦着。3番人気のトライアンフマーチも好位に付けたが、そこからひと押し利かず④着だった。

上位人気3頭は明暗が分かれる結果となったが、阪急杯で④着以下でも、1~3番人気に推されていた馬では、03年ビリーヴ(⑨着→①着)、05年アドマイヤマックス(④着→①着)、08年キンシャサノキセキ(⑤着→②着)が高松宮記念で巻き返している。

エーシンフォワードはもちろん、ビービーガルダントライアンフマーチも、ビービーガルダンは昨年が⑯着に大敗していて、トライアンフマーチは芝1200mが未経験ではあるものの、高松宮記念に参戦してくるようなら、要注目の存在として目を向けたいところだ。

また、前記した前走・阪急杯組の[6.6.3.45]という成績のうち、阪急杯で①~③着だった馬は高松宮記念で[4.5.2.13]で、過去10年すべてで馬券圏内、08年以外では連対している。そのデータから言えば、①着エーシンフォワードとともに、②着ワンカラット、③着サンカルロも高松宮記念に出走してくれば侮れない存在となりそう。

それにしても、今年は1000m通過が57秒5で、昨年が57秒4だから、道中のペース自体はほとんど変わらなかったが、今年は前残りの決着とはならず。ただ、内枠の馬が馬券圏内を独占したという点では、近3年の傾向(良馬場の過去3年で③着以内馬9頭中8頭がひと桁馬番)と同じだった。

ミスターこと長嶋茂雄氏は、バッティングで「来た球を打て!」と指導したことがあるそうだが(笑)、良馬場の阪急杯について言えば、「内枠に入った馬を黙って買え!」ということでしょうか。

この格言だけで馬券が当たるなら、これほど簡単なレースはないのだが、近4走ではそういう結果になっているし、やはりシンプル・イズ・ベストなのだろう。来年の阪急杯の直前になったらなったで、「今年あたり、内枠有利の傾向がそろそろ崩れるのでは……」と雑念が入りそうだが、その時はミスターの顔を思い浮かべたい。