“今年の3歳ダート路線は強い”そう感じさせる結果となった
文/編集部(T)、写真/川井博
出走馬16頭の中で、OP勝ちがあった馬は前走の
兵庫チャンピオンシップで重賞初勝利を飾った
オースミイチバンと、前走で
昇竜Sを制した
レッドクラウディアの2頭いた。
今回の
ユニコーンSでは
オースミイチバンが2番人気、
レッドクラウディアが4番人気に推された。
これを抑えて1番人気に推されたのが、前走が初ダートで500万勝ちを飾って、今回がダートで2戦目となる
ストローハットだった。
前走の
ストローハットは
好位抜け出しの競馬をみせたが、今回は中団の内を追走し、4角で馬群に取り付くと、直線は馬場の真ん中から残り200mで抜け出し、②着の
オースミイチバンに
1馬身4分の3差をつける完勝を飾った。
ストローハット自身は、芝の未勝利戦で後に
フローラSを制した
ミッドサマーフェアを抑えて①着、
共同通信杯では
皐月賞馬
ゴールドシップ、
ダービー馬
ディープブリランテ、
プリンシパルS勝ち馬
スピルバーグに次ぐ④着に入るなど、芝でも十分な実績を残している。しかし、ダートでの強さはまた別格だった。
ところで、このレースが始まる前から、今年の
ユニコーンSを含めて
“今年の3歳ダート路線はレベルが高い”と証明されていたのかもしれない、と言えば、意外に感じる方もいらっしゃるだろうか。
というのも、今回の
ユニコーンSは前述したように3勝馬が2頭しかおらず、残りの14頭はすべて
2勝馬で、
26分の14の抽選をくぐり抜けて出走してきた馬だった。
となると、抽選で
除外された馬が
12頭いることになるが、その中で今週の別のレースに出走してきた馬が4頭いた。
レースはいずれも
ユニコーンSと同じ東京ダ1600mの
青梅特別。結果はその4頭が①~④着を独占(①着
ホッコータルマエ、②着
エアハリファ、③着
アメリカンウィナー、④着
メテオライト)するという、驚くべきものだった。
この
青梅特別は、今回が
降級戦となった古馬勢も出走してきており、決してレベルの低いメンバーではなかった。
それだけに、
“今年の3歳ダート路線はハイレベルなのではないか?”と推測できるのだ。
今年から
夏競馬への切り替えが早まり、クラス替えの時期が前倒しされた。この施策が来年以降も行われるとすれば、
ユニコーンSで除外された馬が同週の1000万に出走、という流れは続くことになるだろう。
となると、その結果によって、その年の
3歳のレベルが高いのかそうでないのかを測ることができるだろう。来年以降も注目する価値があるはずだ。
そして、今回の
ユニコーンSを制した
ストローハット自身も、今後に期待を抱かせる結果を残した。レース内容は前述したように文句のつけようがないものだったし、
1番人気で勝ったというのも今後を考えると良かったといえる。
というのも、02年以降の
ユニコーンSを1番人気で制した馬はこれまで6頭いるが、そのうち
カネヒキリ、
ユートピアが後にG1(Jpn1)勝ち、それ以外の4頭のうち3頭がG1(Jpn1)で③着以内に入っている。
特に、
同じ父フジキセキ、同じ勝負服ということで、
ストローハットと
カネヒキリがダブって見えたファンも多いのではないだろうか。
偉大な先輩に比肩する結果を残せるか、1番人気に応えたことでその資格を得たのは間違いないだろう。今後に注目したい。
②着の
オースミイチバンも連勝こそ止まったが、今回は出遅れており、ダートのレースでは初めて経験する
スタート部分の芝に戸惑うようなそぶりも見られた。それでもメンバー1位の上がりで差し込んでおり、まったく悲観する内容ではないだろう。
前述したように、
今年の3歳ダート路線はレベルが高い(と思われる)。今回出走していなかった中にも、ダートで4戦4勝、OP2勝の
ハタノヴァンクール、この日の
青梅特別を制した
ホッコータルマエなど、多士済々といえる。
スマートファルコンなどの古豪が幅を利かせるダート路線だが、もしかしたら4~5歳勢ではなく、
3歳勢が一気に世代交代を成し遂げるかもしれない。少なくとも、その可能性を感じさせる結果となった。
ちなみに、
ユニコーンSで抽選除外された馬で、この日出走しなかったのは
メイショウゾンビ、
エスジーブルーム、
カフェシュプリーム、
セイカフォルトゥナ、
ブライアンズオーラ、
ゴールドゼウス、
ワイルドロジャー、
ゲンテン。この8頭も、次走に注目すべき……かも?