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阪神Cでハッピーエンドを迎えるための秘策を考えてみた
文/編集部(M)、写真/森鷹史


今年(2012年)は有馬記念の翌日にも開催があり、重賞(阪神C)も組まれた。「馬券は重賞だけ」という人もいると思うので、重賞があれば売上アップに貢献するのだろうが……オーラスの重賞が阪神Cというのは、ちょっと厳しすぎませんかね?(苦笑)

阪神Cは昨年までの6回すべてが17頭立て以上で、必ず8番人気以下の馬が③着以内に入っていた。6回中4回ではふた桁人気の馬が馬券に絡んでいて、多頭数だった今年も、ふた桁人気(しかも14番人気)のガルボが連対圏に入り、波乱になった。

そりゃあ、穴馬券を当てられれば楽しい年末になるんだろうけど、当てられない人が多いから穴馬券になるわけで……。せっかく有馬記念の馬券を当てても、阪神Cでやられたら後味が悪い(←私がそう)。一年の最後を有馬記念でやられるのと阪神Cでやられるのでは違うと思うんですけどね。やられることを前提にして話をしているのも悲しい話ですが。

ただ、来年(2013年)も有馬記念の翌日に阪神Cが組まれているので、来年こそは後味の悪い終わり方にならないように、仮説を立てて秘策を練ってみたい。

【仮説①・阪神Cではベテランを狙え!?】
今年の阪神Cは、6歳馬サンカルロが連覇を成し遂げた。②着のガルボ5歳馬で、3~4歳馬は連対圏に入れなかった。

過去6回では、3歳馬と4歳馬が1勝ずつで、5歳以上の馬が4勝を挙げている。そればかりでなく、6回中4回で6歳以上の馬が連対圏に入っていたので(今年を含めれば7回中5回)、若い馬に目を奪われるべきではないのだろう。

近年の有馬記念は、勝ち馬のほとんどが3~4歳馬だ。今年も3歳のゴールドシップが制したので、新聞などで「強い3歳馬」という文字を目にしたが、そのことと阪神Cは分けて考える必要がありそうだ。

ということで、【秘策①・阪神Cは、有馬記念とは考えを別にして、ベテランを中心視する】を掲げておこう。

【仮説②・阪神Cではふた桁馬番を狙え!?】
過去6回の阪神Cは開催3週目に施行されてきて、6レースすべてでふた桁馬番の馬が③着以内に2頭入っていた。

今年は開催最終週に移行し、その傾向がさらに強まったのか、①着~⑥着の6頭すべてがふた桁馬番だった。1~3枠(馬番1~6番)の馬がすべて⑨着以下だったから、内目の枠の馬には厳しい馬場状態なのかもしれない。

【秘策②・阪神Cは、ふた桁馬番の馬を中心にして馬券を組み立てる】ということにしよう。

【仮説③・阪神Cでは関東馬を狙え!?】
今年、連覇を成し遂げたサンカルロは美浦の大久保洋厩舎の管理馬で、②着ガルボ&③着ファイナルフォーム関東馬だ(ガルボ清水英厩舎ファイナルフォーム堀厩舎)。

過去6回の阪神Cでも関東馬は活躍していて、6回中5回で連対圏に入っている。今年を含めて全7回中、関東馬が4勝、関西馬が3勝だが、出走頭数は関東馬の方が少なく、③着以内率は関東馬の方が高い(関東馬27.7%、関西馬10.5%)。

有馬記念関西馬が5連勝中で、11年連続で連対圏に入っている。このことにおいても、有馬記念阪神C対照的な結果になっているから、来年以降は注意したい。【秘策③・阪神Cは、関東馬に要注目】だろう。

【仮説④・阪神Cではクラシック常連血統を狙うべきじゃない!?】
今年はキングカメハメハ産駒のアドマイヤセプターが1番人気で、2番人気がディープインパクト産駒のファイナルフォームだったが、どちらも勝利を収められなかった。

ディープインパクト産駒は今年のダービー&オークスをはじめ、数々のG1タイトルを手中にしているが、1400m以下の芝準OP以上では1勝止まりで([1.7.2.34])、突き抜けられないケースが目立つ。

一方、キングカメハメハ産駒は、スプリンターズS香港スプリントと連勝したロードカナロアがいるので、ディープインパクト産駒ほど芝短距離で実績がないわけではないが、芝1400mのOPでは[1.5.4.36]で、重賞では未勝利だ([0.2.2.22])。

今年の2頭(アドマイヤセプターファイナルフォーム)ならやれるんじゃないかとも思っていたが、最後の直線でシンボリクリスエス産駒のサンカルロがその2頭を交わしていく場面を見て、やっぱり適性が違うのか、との思いを抱いた。

芝1400m重賞では、根幹距離向きの血統馬は割り引いて考えた方がいいのかもしれない。スピードも重要だが、よりパワーのある血統馬を狙うべきなのだろう。【秘策④・阪神Cは、根幹距離向きの血統馬は割り引く】としておこう。

以上、4つの秘策以外に、【過去の阪神Cで掲示板に載った馬は要チェック】ということも考えたが(サンカルロガルボが過去の阪神Cで⑤着以内の実績があったため)、それはベテラン馬の味付けとして扱うぐらいでいいだろう。

それにしても、こうしていろいろと調べてレースの特徴を挙げてみると、阪神C有馬記念対照的な関係にあることに愕然とする。

有馬記念では若い3~4歳馬が勝利するケースが多いのに、阪神Cではベテラン勢が活躍するし、関東の有馬記念関西馬がよく来て、関西の阪神C関東馬がよく上位に食い込むのだから。

枠順については上記で触れなかったが、有馬記念では近10年中8年で、ひと桁馬番の馬が③着以内に2頭以上入っている。ふた桁馬番の馬が馬券圏内に2頭以上入る阪神Cとは、これまた対照的だ。

【仮説⑤・有馬記念の結果に浮かれていると、阪神Cではやられる!?】
もしかしたら、こんな仮説も成り立つのか。

だとしたら、次のような秘策もアリかもしれない。【秘策⑤・有馬記念の馬券を当てたら、翌朝まで飲んで、阪神Cは寝て過ごす】。いや、これはかなり後ろ向きな戦略でしたね(笑)。

いずれにしても、「そこに山があるからだ」バリに「馬券を買うのは、そこに重賞があるからだ」という人は、来年こそは、有馬記念の結果に引きずられないようにして阪神Cの馬券を買うようにしましょう。JRAの売上に貢献するばかりじゃ、やってられませんからね(笑)。