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ダービーと同舞台で2馬身差の完勝、さて本番は!?
文/浅田知広、写真/小金井邦祥


2歳王者ダノンプレミアムのまさかの離脱があった牡馬クラシック戦線。さて、そんな流れで皐月賞はどうなるのかと思えば、エポカドーロ(7番人気)→サンリヴァル(9番人気)→ジェネラーレウーノ(8番人気)という決着。弥生賞でダノンプレミアムの②着だったワグネリアンは1番人気で⑦着に敗れ、朝日杯FS②着のステルヴィオも2番人気④着と、単純にダノンプレミアムが抜けたから繰り上がり、という形にはならない結末だった。

そのダノンプレミアムがダービーで復帰できるのかどうなのか。順調さは欠いているわけで、出てきたとしてもライバル陣営としては即白旗、という話にはならないだろう。出走さえできればチャンスあり、各陣営そんな野望を持ちつつの、まずはステップレースひとつ目の青葉賞だ。

1番人気に推されたスーパーフェザーの単勝オッズは3.7倍と割れ模様。大目標のダービーへ向けて順調にレースを重ねてきた馬というよりは、どこかで1回コケてる馬が多いメンバーで、そのスーパーフェザー若駒S1番人気着、オブセッション弥生賞着、ダノンマジェスティきさらぎ賞着などといった具合だ。

まあ、各馬ともそこでコケたから青葉賞に出走しているんだ、とも言える。ただ、そんな中でサトノソルタス新馬①着、共同通信杯②着とキャリア2戦。成績に傷がない分1番人気もあるかと思ったが、3番人気というのもちょっと意外。もしこの馬が勝てば、ダービーでも上位人気になりそうだなあ、と思いつつ、発走を迎えた。

しかし、結果としては「レース中盤までの主役」になってしまったのが、そのサトノソルタスだった。M.デムーロ騎手が向正面で後方からじわじわと位置取りを上げ、4角では好位の一角。ただ、道中で動いているわりには余裕のない走りで、これで好勝負に持ち込めれば驚異の粘り、というところだったが、結果は直線で伸びあぐねて⑥着。それでも大バテしなかったのは立派とも言える。

そんな動きがあった中、馬群でじっくり脚を溜め、直線で抜け出してきたのが勝ったゴーフォザサミット(6番人気)だった。直線で前5~6頭が横一線になったものの、各馬ともイマイチ決め手を欠く中で、外からこれを一気に交わし去って2馬身差の完勝。他馬がどうもキレなかった中で、この馬1頭ちょっと違う脚を見せた感もあった。藤沢和雄厩舎の2頭出し、2番人気のオブセッションが脚を使えなかったのとは対照的だ。

そして②着争い。こちらは友道康夫厩舎エタリオウスーパーフェザーの激しい追い比べとなった。この2頭、4コーナー手前あたりを見ると、実はサトノソルタスの動きにどちらもちょっと影響を受けていた。サトノソルタスが動いた前で、早めの仕掛けになったのがエタリオウ。逆にサトノソルタスの動きを見ながら進出したのがスーパーフェザーだ。

エタリオウが7番人気でスーパーフェザーが1番人気。そして、後ろから突っつかれるような形で動かされたのがエタリオウ。こうなるとスーパーフェザーのほうが先着しそうなものだが、500万で3連続②着と渋太い競馬を見せていたエタリオウが、ここでも②着を確保。500万の②着ではどうにもならないが、ここでの②着は大違い。見事、ダービー出走権獲得だ。

さて、同一厩舎2頭出しで、人気のないほうの①②着というこの結果。2頭出しは人気薄を狙え、という格言通りにはなったが、これで馬連1万940円を獲れた人はどのくらいいるのだろうか。

ともあれ、人気があろうがなかろうが、権利さえ獲れてしまえば、ダービーでも……という今年の様相だ。ゴーフォザサミット共同通信杯で④着とはいえ、メンバー中最速の上がりで脚は見せていた馬。中山のスプリングS⑦着は参考外、府中に戻ってダービーと同じ距離で完勝を収められたのは大きな自信になるだろう。

どうも藤沢和雄厩舎青葉賞を勝っても、シンボリクリスエス(ダービー②着)、ゼンノロブロイ(同②着)、ペルーサ(同⑥着)とダービーでの勝利に繋がっていない(そもそも青葉賞組が勝てない)のだが、さて今回はどうだろうか。青葉賞ではなく皐月賞組だったが、昨年、レイデオロでついに日本ダービーのタイトルを獲得。今度は青葉賞優勝馬で、という結果ももしかしたらあるかもしれない。