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姉がG1を制した時のことをすっかり忘れていた
文/編集部

3月7&8日は、中山&阪神の2場開催ということもあり、レース間隔が長く感じられた。レースの合間に手持ちぶさたになり、日頃はあまり目にしないパドック中継などにも目が行く。

たとえパドック中継を見ていても、その解説を聞いて良かった試しがないので音は遮断しているのだが、音無しの映像でも、さすがに太いだろうと感じたのがキンシャサノキセキだった。

キンシャサノキセキは、これまでの休み明け成績が4着、3着、1着、1着で、昨年の函館スプリントSを制しているように鉄砲が利くタイプではある。しかし、前走のスプリンターズS時(488kg)に比べて、今回は10kg増(498kg)。これは過去最多体重でもあり、同馬の姿を目にしたら、軸にするのはためらわれた。

2番人気に推されていたサープラスシンガーは、前走のシルクロードSが差し決着の中、よく粘って5着0秒3差であれば、開催3日目の今回の方が馬場コンディション的には向きそうで、中山芝1200mも[2.2.0.0]と悪くない。

ただしかし。OP特別では3勝を挙げているものの、重賞になると、一昨年の函館スプリントSの2着があるのみで、掲示板の下あたりというケースが多い。

馬体重は前走比増減なしの554kgだったが、実はこれは、キンシャサノキセキと同じく過去最多体重。3走前に淀短距離Sを制した時が552kgだったので、それほど太いということはないのだろうが、前日の予想段階で少し絞れた方がいいのでは?と思っていただけに、「う~ん…」と微妙なしこりが残った。

3番人気アーバニティは、芝1200mの前走が圧巻の内容で、折り合い面を考えても「この距離がベスト」という印象を持っていた。

ただ、連闘でここに出てくるとは思わず、出馬表に名前があった時点で腰が引けた。結果的にはこの時点で、オーシャンSの馬券の正否は決まっていたのだろう。

パドックを歩く姿も特に問題があるようには見えず、馬体重が6kg減(504kg)だったのも、前走が6kg増だったので気にならず。「連闘なのがなあ…」という思いだけが頭の中を支配していた。

2場開催で時間があったので、芝1200m重賞に連闘で挑んだ馬の成績を調べてみた。後述するが、ここで検索作業をしたことは正解だったが、その検索対象が間違っていた。競走馬のパープルムーンを調べようとしてググッたら、検索の上位に別の『お店』が出てきて、それをクリックしたためにあらぬ世界に引き込まれたような感じです(笑)。

00年以降に限って調べてみると、芝1200m重賞での連闘馬は[4.3.3.44]という成績だった。なんだ、悪くないじゃん、と一瞬は思ったが、その成績をよく見てみると、好走例は2歳限定重賞ばかり。3歳以上に限ると[1.1.0.26]で、これは心許ないと思ってしまった。

いま考えると、どうしてあの時、『横の検証』をしなかったか、悔やまれる。検証作業は『縦』ばかりでなく、『横』もして、組み合わせないと意味がないんですね…。

アーバニティのこれまでの戦績は調べていて、連闘が初めてなのは知っていた。前述したように、芝1200m重賞での連闘馬の成績も検索済み。アーバニティスティンガーの半弟であることも、もちろん知っていた。

ところが、それ以上は調べようとしなかったんですよね。だから、すっかり忘れていた。スティンガーが阪神3歳牝馬Sを制した時が連闘であったこと、そしてその時の鞍上が横山典騎手であったことを。

時間が空いた時に、「芝1200m重賞での連闘馬」について調べるのではなく、スティンガーの戦績をもう一度見返していたら、おそらく気づいていたのだろう。

しかし、スティンガーについては、京王杯SCを連覇したことや、引退レースで初めて芝1200mを使われ(02年高松宮記念)、大外から追い込んで3着になったことに対しての印象が強く残りすぎていた。ほとんど覚えていない馬についてなら、もう一度戦績を洗い直そうと思うのだが、中途半端に記憶が残っていたために過信してしまった。

結局、アーバニティの連闘策には良い感情を抱けず、スタートの時を迎えてしまった。

アーバニティの連闘策については、横山典騎手の進言もあった様子。果たして、そこにはスティンガーが阪神3歳牝馬Sを制した時が連闘だったことも加味されていたのだろうか。パドック解説の声は聞かなくても、ジョッキーの進言には真摯に耳を傾けなきゃいけませんね…。

中1週、そして連闘策で連勝したアーバニティは、高松宮記念に挑むかどうか、今後の状態を見て決められるという。

ちなみに、過去の芝1200mのG1で、前走が中1週以内での臨戦だった馬は[1.2.3.33]となっている。

勝ったのが1頭だけというのは少々気になるところだが、その1頭とは、準OP中1週で勝ち、さらに中1週オーシャンS(OP特別)を勝ち、3連勝で02年高松宮記念も制したショウナンカンプ。なんだか、今回のアーバニティとよく似ている。

高松宮記念の出走馬の中にアーバニティの名前があっても、まずは腰を引かず、ニュートラルな気持ちでじっくり検討してみたいものだ。

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