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若手グループの奮起、新たなヒロイン誕生に期待したい
文/編集部

4月3日にプロ野球が開幕。近年の日本のプロ野球は日本ハムのダルビッシュ有投手、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手、東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手など若い選手の活躍が目立つ。これは主力選手のメジャーリーグ移籍が増えたことなども一因と思われるが、競馬と関係のない話なのでまたの機会に。

競馬の世界では、3~4月にかけてというのが世代交代の時期だ。騎手調教師は3月1日から新人がデビューするし、競走馬は繁殖シーズンが始まるこの時期に、間に合わせるように引退していく。そのため牝馬は、3月に行なわれる中山牝馬Sを、毎年、引退レースに設定する馬が多い。今年もキストゥヘヴン中山牝馬Sを勝利し、引退の花道を飾った。

そして迎えたこのレース。牝馬重賞路線の中心だった馬たちがターフから去ったことで、春の大一番ヴィクトリアマイルに向けて、ファンも新たなスターを求めたのだろう。

それは人気順にも現れていた。1番人気から順にポルトフィーノ(2.1倍)、アルティマトゥーレ(4.8倍)、ザレマ(10.2倍)、オディール(12.8倍)、チェレブリタ(15.3倍)、レインダンス(17.3倍)と続いた。ここまでの6頭はすべて4、5歳の馬たちである。

中でもポルトフィーノ母エアグルーヴアルティマトゥーレ母エアトゥーレという超良血ということもあってだろうか、ともに重賞での連対実績すらないのにも関わらず、断然の支持を集めた。

前走で京都牝馬Sを制しているチェレブリタ、その京都牝馬S2着のレインダンス、3着のザレマ、唯一のG1ウイナーである桜花賞馬のレジネッタなどを差し置いてのものだけに、ファンの期待の大きさが分かるというものだ。

しかし、この2頭は経験の浅さが影響したか、直線で伸びを欠いた。ポルトフィーノは中団前目という好位につけたが、直線で伸び切れず8着に終わる。そして、アルティマトゥーレは、エリモハルカにハナを譲って2番手で折り合ったものの、直線半ばで馬群に飲み込まれ10着に沈んだ。

勝ったのは、出走メンバー中最高齢の8歳牝馬ジョリーダンス。先週から阪神競馬場は外差しが決まり出していたとはいえ、1頭だけ次元が違う33秒6の末脚を繰り出して圧勝した。ザレマオディールなどが先行集団を捕まえるために早めに仕掛けたのに対して、直線を大外一気で突き抜けた。

出走メンバーのほとんどが、近走が牝馬限定戦条件戦だったのに対して、ジョリーダンスは短距離路線で牡馬を相手に戦ってきた。その厳しい経験が活きたのだろう。まさに、若手グループに格の違いを見せ付けるかのような勝利だった。

昨年このレースを勝ったエイジアンウインズは、次走でヴィクトリアマイルを制覇した。ジョリーダンスにも同じように期待がかかると思いきや、なんとこのレースで引退し、繁殖入りするという。

一方、出走メンバー中唯一のG1ウイナーで、実績ではナンバー1レジネッタだが、5着と掲示板を確保するのが精一杯だった。休み明けでプラス12キロの馬体重、さらには他馬より重い斤量を背負っていたこともあり、いつもの斬れ味を発揮できなかった。

しかし、昨秋からやや調子を崩していたが、今日の走りを見る限り、調子が上向いてきているようで、ひと叩きされた効果もあり、今後は変ってくるかもしれない。昨春のクラシックの走りに戻れば、またトップクラスの一角に食い込んでくるはずだ。

今回は残念ながらニュースターの登場はならなかったが、この敗戦を糧にして奮起する新たなヒロインの誕生を待ちたいと思う。

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