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同期に遅れを取っていた人馬が起死回生の重賞制覇

今年デビュー3年目を迎えた競馬学校20期生が、今、ノリに乗っている。

2月の小倉大賞典(メジロマイヤー)で重賞初制覇を成し遂げた川田騎手は、その後、中京記念目黒記念と今年すでに重賞3勝。重賞以外でも逃げて差して穴連発で、今、いちばん注目の若手となっている。

昨年の京都牝馬S(アズマサンダース)で初めて重賞を勝ち、今年も東海S(ハードクリスタル)を制した藤岡騎手も同期。

また、4月の福島牝馬S(ロフティーエイム)で初重賞勝利を記録した吉田隼人騎手も、同じく20期生だ。

同期の活躍が刺激になって……というのはよくある話。その相乗効果が、このラジオNIKKEI賞にも波及した。

タマモサポートで重賞初制覇を飾った津村騎手も20期生だ。

津村騎手はレース後、「同期が次々に勝っていて自分も何とかしたかった」と話した。

その意気が馬にも伝わったのか、タマモサポートは荒れた上に雨が降って重くなった芝をものともせず走り、2着ソングオブウインド2馬身差をつけて快勝した。

タマモサポートは、2戦目のエリカ賞でアドマイヤメインを抑えながらサクラメガワンダーに屈して2着。スプリングSではメイショウサムソンフサイチリシャールドリームパスポートに次ぐ4着となっている。

こちらも次々と重賞を勝っていく同期に刺激を受けて、思うところがあったのかもしれない。

タマモクロス産駒の重賞制覇は、昨年の阪神大賞典(マイソールサウンド)以来。タマモクロス自身も晩成だったが、牡馬産駒で3歳夏までに重賞を勝ったのは、今回が初となった。(牝馬はダンツシリウスがいる)

タマモサポートは、この夏は休養にあて、秋は菊花賞を目標にするとのこと。

ここまでは同期に遅れを取っていた人馬が一体となって下克上を狙う。

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