「そのまま!そのままだ!ジョー!」が「差せ!差すんだ!ジョー!」に進化した
あしたのために(その1)“新潟記念”新潟芝外回りは持続的な末脚を使える馬が上位に来やすい。父か母父がグレイソヴリン系の馬は、一瞬のキレというよりは持続的末脚に優れた馬が多く、新潟記念でも5年連続で連対馬を出している。新潟記念にグレイソヴリン系の馬が出ていたら、えぐりこむように(狙い)打つべし。丹下段平が
馬券に興味あったら、そう言ったに違いない(笑)。
「メインレースの考え方」にも記したように、今年の新潟記念出走馬で
グレイソヴリンの血を持っていたのは4頭。そのうちの2頭がワンツーしたのだから、グウの音も出ない。
エプソムC連対馬の次走成績が良くないとか、そんなジンクスは、
グレイソヴリンの血の前には無力でしかなかった。
あしたのために(その2)“マヤノトップガン”前走で馬券圏内に入っているマヤノトップガン産駒には気をつけろ。勢いづくと止まらない特徴があるから、格上挑戦でも侮っちゃいけない。前走で連対しているようなマヤノトップガン産駒を見つけたら、人気がなくても、小刻みに(狙い)打つべし。丹下段平が
血統に興味あったら、そう言ったに違いない(笑)。
マヤノトップガン産駒はとにかく連続して好走する馬が多い。古くは、
プリサイスマシーンが6戦連続で3着以内に好走して中日新聞杯を制し、先日の函館記念で3着だった
マヤノライジンも500万クラスから連勝を続けていた馬だった。
そのほか、今夏だけでも、
ハロースピードが
新馬→マリーゴールド賞(OP)、
オンリーワンクロスが
500万連勝→佐渡特別(1000万)、
マンノレーシングが
沈丁花賞(500万)→羊蹄山特別(1000万)と連勝を決めている。これに
トップガンジョーの
エプソムC(G3)→新潟記念(G3)が加えられたことになる。
それにしても、トップガンジョーは人気にならない馬だなあ。
武豊騎手が騎乗したのに7番人気という低評価だったスプリングS(3着)から始まって、
エプソムCを制した次走の今回も6番人気。前走で3着に蹴散らしたマチカネキララが、負けた次走の札幌記念で2番人気に推されてたのとはエライ違いだ。
でも、これからは違うかもしれない。エプソムCの時のように先行して粘り切る形が多かったトップガンジョーが、今回は後方に位置し、末脚勝負で差し切ってみせた。もともと広いコースが得意だったとはいえ、これは新境地開拓=本格化かもしれない。
「ジョーよ、左ジャブだけじゃなく、ついに右ストレートも覚えたか」と、
丹下段平がいたら(以下略)。
左回りの中距離重賞を連勝したからには、この秋は
毎日王冠→天皇賞・秋の路線が有力だろう。このままG2、G1と階段を駆け上がるだろうか。
よし、今度こそ、ジョーの勢いに乗じてオレも馬券で勝負だ! そう思った途端、
“必殺のクロスカウンター”を食らいそうで恐いけど(笑)。