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1&3着の4歳馬2頭は、これで春天&宝塚で楽しみな存在になった
文/村本浩平

またまた私事ですが、グリーンチャンネルでコーナーを持たせていただいている(?)「RIDE ON 22」の中で、『2007 G1 春祭り』の予想を出演者枠でさせていただいております。

あまり馬券の収支がよろしくない中で、こんな大それたことをさせていただいてもいいのか!とも思いますが、お暇な方は僕以外の予想を中心に見てください(笑)。

で、その中で3ヶ月も先になる宝塚記念の優勝馬まで予想することになってしまったのだが、数分後のレースの結果でさえ分からないのに、そんな先のことなんて分かるはずがない。悩みに悩み抜いたあげく、僕が本命に祭りあげた馬はマツリダゴッホ

サンデーサイレンス産駒最後の世代という血統面、前走のAJCCで見せた猛烈なまくり、何よりも高く評価したのはここにきての成長力である。

この世代のサンデーサイレンス産駒は2歳時の取材でほぼすべて見てきており、中でも馬体、そして育成調教での動きと、将来性を高く買っていたのがマツリダゴッホだったのである。

2歳時の新馬戦や、3歳時の日高特別の勝ちっぷりに改めて自分の目が間違っていなかったことを再確認できたし、その一方で菊花賞出走をかけたセントライト記念で落馬して競走中止の憂き目にあった時には、「なんて運のない馬なんだ…」とも思ったりもした。

しかし、その運の無さを払拭するような強さを見せてくれたAJCCのレースぶりに、「これなら大きいところを狙える!」と思ったのである。

ゲートが開き、先手を奪ったのはインテレットだった。この世代のサンデーサイレンス産駒唯一のクラシック優勝馬となったフサイチパンドラも前を行く。この落ち着いた流れの中で、マツリダゴッホは中団を追走していく。

残り2ハロンでマツリダゴッホが動く。AJCCと同じように前を行くインテレットを捕らえ、早くも先頭に立つ。ここからドンドンと後続を引き離す…と思いきや、AJCCのような弾けっぷりが見られない。

ゴール手前で猛追してきたネヴァブションに交わされただけでなく、その後ろからやってきたトウショウナイトにも抜かれて結果は3着。圧勝を信じていた僕は、TVの前で正直ポカーンとするだけだった。

勝ったネヴァブションも、セントライト記念ではマツリダゴッホの落馬の煽りを食らって競走中止。その時の借りをここで返したとも言えるが、ライバルの思ったよりもふがいない姿に「え、こんなもんなの?」と思ったに違いない。

これで芝2500mは3勝目とスタミナ面での問題もなく、混迷を深める天皇賞・春でも面白い存在となりそうだ。

一方、マツリダゴッホ天皇賞・春での好走は難しいとしか言えなくなってしまった。最後の直線で終いの脚を無くしたことからしても、長距離よりも中距離の方が合っているようであり、また、天皇賞・春で同じようなまくりを見せれば、後続の馬にとって格好のターゲットとなってしまうだろう。

しかし、宝塚記念AJCCと同じ芝2200m。それまでに今から3ヶ月もあれば、更なる成長を遂げているに違いない。

3ヶ月後のことなんて正直分からない。でも、宝塚記念では集団からまくり上げてきたマツリダゴッホが先頭でゴール板を駆け抜けてくれることを今から信じている。

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