今年のフェブラリーSの覇者はワイルドワンダーで決定的!?
文/編集部
雪の影響で
4日(月)に代替となった
根岸S。東京競馬が中止となったのは、
台風に見舞われた
04年10月9日以来だが、
積雪の影響では
01年1月27、28日以来のこと。
この時期は雪が降ることが多く、
98年の共同通信杯4歳S(2月15日)も雪の影響で
ダート1600mで行われ、
エルコンドルパサーが単勝1.2倍の断然人気に応えて勝利したこともあった。
積雪で中止となった前回も、今回と同じく
根岸Sが行われた週だったが、その時は
5歳だった
ノボトゥルーが
8番人気でレコード勝ちし、次走の
フェブラリーSでG1初制覇を成し遂げていた。
その
ノボトゥルーは今年も出走していてたが、齢はすでに
12歳。あれからもう7年も経過しているという。
ノボトゥルーを見ていると、
歳月人を待たず、とつくづく感じる。
その
ノボトゥルーをはじめ、一昨年の勝ち馬
リミットレスビッド、昨年の勝ち馬
ビッググラスなど、歴戦のダート実績馬が顔を揃えた今年の
根岸S。勝利を収めたのは、伸び盛りの5歳馬の
ワイルドワンダーだった。
3コーナーで
トウショウギアに故障発生というアクシデントがあったが、内を通っていた
ワイルドワンダーに影響はなく、直線で外目に持ち出すとグイグイ伸びて差し切り。
武蔵野Sでは
35秒4という豪脚を繰り出しながら
エイシンロンバードに逃げ切りを許したが、今回は
35秒6(メンバー中最速)で逃げ粘った
タイセイアトムを測ったように捕らえた。
それはまるで、
ワイルドワンダーを2着付けにして3連単を買っていた人間(私です)をあざ笑うかのように。完全に馬券を外した人間の被害妄想ですけど(笑)。
2着付けにした理由はちゃんとした根拠があって、
ブライアンズタイム産駒は
中央のダート重賞において、
良[14.5.4.59]と1着が多いのに対し、
道悪だと[1.6.7.16]と2着止まりばっかりだったんですよ。
だから
ワイルドワンダーも、
不良馬場の今回は
武蔵野Sのように、差し損ねる可能性も十分あり得るだろうと。そういう結論に至ったわけです。ところが、それをあっさりと覆す勝ちっぷりでぐうの音も出ず。
ちなみに、それまで唯一、道悪となった中央のダート重賞で勝ったことがあった
ブライアンズタイム産駒は、
98年の平安S(稍重)を制した
エムアイブランだった。
エムアイブランは次走の
フェブラリーSでは
6着に敗れたが、翌年の
フェブラリーSでは
メイセイオペラの
2着に好走していた。
ここでひとつの仮説を挙げると、
「道悪となった中央のダート重賞を制したブライアンズタイムはフェブラリーSで勝ち負けできる」ということになる。
まあ、
ワイルドワンダーは交流G1の
南部杯でも
2着に走っているし、
距離が長いと思われた
JCDでも
5着に健闘しているわけだから、ちょっとズルい気もしますが(笑)。
ただ、
根岸Sが今回の条件で行われるようになったのは01年以降だが、今回、
ワイルドワンダーが勝利するまで、
1番人気に応えて勝ったのは05年の
メイショウボーラーだけだったという話も。
お察しの通り、
メイショウボーラーは次走の
フェブラリーSで
G1初制覇を飾ったわけです。ということは、
ワイルドワンダーがそれに続いてもいいんじゃないかと。
さらにいえば、前述したように、雪の影響があった
01年の根岸Sを勝ったのは
ノボトゥルーで、
ノボトゥルーも次走で
フェブラリーSを勝っていた。
これだけの物的証拠があれば、
「今年のフェブラリーSはワイルドワンダーがG1初制覇を飾る」説を誰も疑わないんじゃないですか。
あくまで、
7年という歳月が経過しても、
短絡的な思考がまったく変わっていない人間の発想ですので、皆様、上記の仮説の取り扱いにはご注意ください(笑)。