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【天皇賞・春】
2024年4月28日(日) 京都芝外3200m
出走表
馬番馬名性齢騎手斤量厩舎
1サリエラ牝5武豊56美・国枝
2ヒンドゥタイムズセ8団野58栗・斉藤崇
3プリュムドール牝6和田竜56栗・奥村豊
4ワープスピード牡5三浦58美・高木
5ブローザホーン牡5菅原明58栗・吉岡
6ディープボンド牡758栗・大久保
7タスティエーラ牡4モレイラ58美・堀
8ゴールドプリンセス牝4田口56栗・寺島
9シルヴァーソニック牡8M.デムーロ58栗・池江
10サヴォーナ牡4池添58栗・中竹
11マテンロウレオ牡5横山典58栗・昆
12ドゥレッツァ牡4戸崎58美・尾関
13スカーフェイス牡8松若58栗・中竹
14テーオーロイヤル牡6菱田58栗・岡田
15メイショウブレゲ牡5酒井58栗・本田
16チャックネイトセ6鮫島駿58美・堀
17スマートファントム牡4岩田望58栗・石橋
18ハピ牡5浜中58栗・大久保
※ヒンドゥタイムズは出走取消
コテツの見解


タフなレースの天皇賞・春は
余力が重要になるのでは


天皇賞・春はJRAの平地G1では最長距離で、言うまでもなくタフでスタミナが求められるレースです。今回は最初に、過去5年の天皇賞・春における①~③着馬の、前年11月以降に走ったレースの距離合計とレース数を調べてみました。

■過去5年の天皇賞・春
着順馬名走行距離戦歴
19 フィエールマン 2200m 1戦
グローリーヴェイズ 2400m 1戦
パフォーマプロミス 7200m 3戦
20 フィエールマン 2500m 1戦
スティッフェリオ 7200m 3戦
ミッキースワロー 6700m 3戦
21 ワールドプレミア 7400m 3戦
ディープボンド 5000m 2戦
カレンブーケドール 7400m 3戦
22 タイトルホルダー 5000m 2戦
ディープボンド 5500m 2戦
テーオーロイヤル 5800m 2戦
23 ジャスティンパレス 5500m 2戦
ディープボンド 5500m 2戦
シルヴァーソニック 6600m 2戦
※「走行距離」は前年11月以降のレースの距離合計、「戦歴」は前年11月以降の戦歴

過去5年の①~③着馬はいずれも前年11月以降に1~3戦していて、トータルの走行距離は7400m以下でした。人間も同じスピードで走るとしたら、100mと1kmでは当然後者の方が疲れます。長距離を走る余力があるかどうかは重要なのではないか、と考えます。

ちなみに、過去10年まで対象を拡げても、最長距離は15年②着フェイムゲームの8100m(3戦)です。前年11月以降に4戦以上しているか、合計距離が8000mを超えているような馬は微妙なところ。昨年11月以降に4戦、12500mを走っているテーオーロイヤルは、この点がポイントになりそうです。

馬券的な妙味を考えると
前走が0秒2差以内の負けが面白い


続いて、過去5年の天皇賞・春で馬券圏内に入った馬の前走がどのレースだったのかを調べてみましょう。馬券圏内に入った馬がいたレースだけピックアップすると、以下のようになります。

■過去5年の天皇賞・春で前走が⑤着以内の馬
前走レース名着別度数複勝率
日経賞 [2.1.2.16] 23.8%
阪神大賞典 [1.3.0.27] 12.9%
アメリカJCC [1.0.0.1] 50.0%
有馬記念 [1.0.0.0] 100.0%
日経新春杯 [0.1.0.0] 100.0%
ダイヤモンドS [0.0.1.7] 12.5%
京都記念 [0.0.1.1] 50.0%
レッドシーターフH [0.0.1.0] 100.0%

いずれも芝2200m以上の重賞ですが、過去5年では前走が芝2000m以下の馬が[0.0.0.3]とサンプル数が少なく、天皇賞・春で7番人気以内の馬もいません。今回は前走が芝2000mのタスティエーラ、ドゥレッツァが出走予定ですが、それだけで切るのは微妙でしょう。

続いて、前走の着順と着差で分けてみます。

■過去5年の天皇賞・春
前走成績着別度数複勝率複勝回収率
勝ち [2.3.3.9] 47.1% 110%
0秒2差以内負け [2.1.2.10] 33.3% 131%
0秒3差以上負け [1.1.0.45] 4.3% 10%
※「0秒3差以上負け」には競走中止を含む

複勝率がもっとも高いのは前走勝ち馬ですが、前走が0秒2差以内の負けだった馬も複勝率33.3%で、複勝回収率は前走勝ち馬を上回っています。軸にするならこのどちらかに該当する馬でしょう。

ちなみに、前走が0秒3差以上の負けで馬券圏内に入った馬は20年1番人気①着のフィエールマン、23年5番人気②着のディープボンド。いずれも前年の天皇賞・春で連対していた馬でした。リピーターや長距離G1で実績がある馬は、前走で大きく負けていても侮れないでしょう。

今年のメンバーで、昨年の天皇賞・春で連対しているのは②着のディープボンド、③着に入っているのがシルヴァーソニックです。

最後に、前走の位置取り別成績を見てみます。

■過去5年の天皇賞・春
前走4角位置着別度数複勝率複勝回収率
4番手以内 [4.3.2.27] 25.0% 79%
5番手以下 [1.2.2.37] 11.9% 25%
※23年③着のシルヴァーソニックは、前走が海外のレース(レッドシーターフH)のため除外

近4年で連対した8頭のうち、7頭は前走で4角4番手以内の競馬をしています。昨年③着のシルヴァーソニックは前走が海外で上表には含まれていませんが、前走のレッドシーターフHでは4角で先頭に並びかける競馬をしていました。

ここまでの考察を踏まえ、今年の天皇賞・春のポイントと、注目したい馬は以下の通りとなります。

[1]前年11月以降に出走したレースが3戦以下で、合計距離が8000m以下
[2]前走が重賞で勝っているか、0秒2差以内の負け(リピーターは無条件で注目)
[3]前走4角4番手以内

■今年の天皇賞・春注目馬
馬名昨年11月以降の
合計距離(レース数)
前走着順
(着差)
前走
4角位置
サリエラ 5600m(2戦) ②着(0秒0差) 3番手
シルヴァーソニック 3000m(1戦) ⑪着(昨年③着) 7番手
タスティエーラ 4500m(2戦) ⑪着(0秒7差) 4番手
チャックネイト 4700m(2戦) ①着 3番手
ディープボンド 7900m(3戦) ⑦着(昨年②着) 3番手
ドゥレッツァ 2000m(1戦) ②着(菊花賞①着) 5番手
ブローザホーン 5400m(2戦) ③着(0秒8差) 5番手

軸馬①
◎⑫ドゥレッツァ
菊花賞は不利な大外枠でしたが、②着タスティエーラに0秒6差を付けて圧勝。90年以降の菊花賞で②着に0秒6差以上を付けて勝利した馬は本馬を除いて5頭いますが、翌年の天皇賞・春に出走した場合は①③①着で、ビワハヤヒデ、タイトルホルダーが勝利しています。前走の金鯱賞は0秒8差②着でしたが、直線で前が壁になる場面がありましたし、斤量59kgだったことを考えれば悪くないでしょう。長距離戦なら巻き返すと見ます。
軸馬②
○⑤ブローザホーン
前々走の日経新春杯は外差し有利の馬場で外を通っていて、展開が向いた面はありましたが、勝ち時計の2分23秒7(良)から分かるようにハイレベルな一戦でした。前走の阪神大賞典(③着)は他馬より重い斤量58kgで、スローペースもあって力んだ感じの走りになっていました。天皇賞・春は緩急が利いたラップを刻むことが多いので、折り合い面での不安は解消されるはずです。
相手
▲①サリエラ
今回はルメール騎手から武豊騎手への乗り替わりとなりますが、武豊騎手は天皇賞・春で馬番1番だと①②①着で、89年イナリワン、16年キタサンブラックで勝利しています。90年以降の天皇賞・春で馬券圏内に入った牝馬は21年③着のカレンブーケドールだけですが、同馬は本馬と同じ国枝厩舎所属でした。

△⑦タスティエーラ
△⑪マテンロウレオ
△⑭テーオーロイヤル
△⑯チャックネイト
買い目
馬連
⑫―①⑤ 1000円×2点 2000円
⑫―⑦⑪⑭⑯ 500円×4点 2000円

馬単
⑫→⑤ 1000円

3連単フォーメーション
⑫→⑤→①⑦⑪⑭⑯ 500円×5点 2500円
⑫→①⑦⑪⑭⑯→⑤ 500円×5点 2500円

計10000円
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。

記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
コテツ プロフィール
2016年10月号よりサラブレ本誌に「サラリーマン馬券師」として寄稿。本誌では1ヶ月から1ヶ月半前の予想ながら、鋭い見解で実績を積み上げた。『サラブレモバイル』ではメンバー構成、馬場状態などを踏まえ、さらに精度を上げた直前予想をお届けします!


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