【ダービー】
2024年5月26日(日) 東京芝2400m
出走表
馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 |
1 | サンライズアース | 牡3 | 池添 | 57 | 栗・石坂 | |
2 | ○ | レガレイラ | 牝3 | ルメール | 55 | 美・木村 |
3 | ジューンテイク | 牡3 | 岩田望 | 57 | 栗・武英 | |
4 | ビザンチンドリーム | 牡3 | 西村淳 | 57 | 栗・坂口 | |
5 | ▲ | ダノンデサイル | 牡3 | 横山典 | 57 | 栗・安田翔 |
6 | △ | コスモキュランダ | 牡3 | M.デムーロ | 57 | 美・加藤士 |
7 | ミスタージーティー | 牡3 | 藤岡佑 | 57 | 栗・矢作 | |
8 | △ | アーバンシック | 牡3 | 横山武 | 57 | 美・武井 |
9 | △ | ダノンエアズロック | 牡3 | モレイラ | 57 | 美・堀 |
10 | サンライズジパング | 牡3 | 菅原明 | 57 | 栗・音無 | |
11 | △ | シュガークン | 牡3 | 武豊 | 57 | 栗・清水久 |
12 | △ | シックスペンス | 牡3 | 川田 | 57 | 美・国枝 |
13 | ◎ | シンエンペラー | 牡3 | 坂井 | 57 | 栗・矢作 |
14 | ゴンバデカーブース | 牡3 | 松山 | 57 | 美・堀 | |
15 | ☆ | ジャスティンミラノ | 牡3 | 戸崎 | 57 | 栗・友道 |
16 | ― | メイショウタバル | 牡3 | ― | ― | 栗・石橋守 |
17 | ショウナンラプンタ | 牡3 | 鮫島駿 | 57 | 栗・高野 | |
18 | エコロヴァルツ | 牡3 | 岩田康 | 57 | 栗・牧浦 |
コテツの見解
ダービーは基本的に内枠有利
人気薄ならヒモで買いたい
過去10年のダービーを振り返ると、1、6、7枠が2勝ずつで、2、3、5、8枠が1勝ずつ。まんべんなく勝ち馬が出ています。
ただ、それを人気で分けると、少し違った面が見えてきます。1~5番人気と6番人気以下で、枠順別成績を見てみましょう。
■過去10年のダービー
枠 | 1~5番人気 | 6~18番人気 | ||
着別度数 | 複勝率 | 着別度数 | 複勝率 | |
1枠 | [1.2.1.2] | 66.7% | [1.0.0.13] | 7.1% |
2枠 | [1.1.0.1] | 66.7% | [0.0.2.15] | 11.8% |
3枠 | [1.1.0.5] | 28.6% | [0.0.1.12] | 7.7% |
4枠 | [0.2.0.3] | 40.0% | [0.0.1.13] | 7.1% |
5枠 | [1.0.0.3] | 25.0% | [0.0.0.16] | 0.0% |
6枠 | [2.2.1.4] | 55.6% | [0.0.2.9] | 18.2% |
7枠 | [2.1.1.6] | 40.0% | [0.0.0.19] | 0.0% |
8枠 | [1.1.1.3] | 50.0% | [0.0.0.24] | 0.0% |
1~5番人気は1~2枠が複勝率66.7%、6~8枠が複勝率48.0%で、まずは内枠、次いで外枠の成績が比較的良いです。それに対し、中枠の3~5枠は複勝率31.3%と若干下がります。
一方、6番人気以下の馬が馬券圏内に入ったケースはいずれも6枠以内で、馬番で言うと11番以内。6番人気以下で馬番12番より外枠だと[0.0.0.45]となっています。基本的には内枠有利のレースですが、上位人気なら外枠でも侮れないでしょう。
また、6番人気以下で馬券圏内に入った7頭のうち、連対したのは19年①着のロジャーバローズ(1枠1番)だけで、それ以外の6頭は③着でした。これを踏まえると、軸は上位人気の中から選び、人気薄はヒモで買う形が良さそうです。
皐月賞の内容を精査すると
5番人気以内&⑤着以内だと望ましい
オークスも前走内容を精査することが的中に結びつきましたが、ダービーも同様のアプローチが有効であると考えます。まずは過去10年で、前走のレース別成績を見てみましょう。
■過去10年のダービー
前走レース名 | 着別度数 | 複勝率 | 複勝 回収率 |
皐月賞 | [8.9.6.70] | 24.7% | 55% |
京都新聞杯 | [1.1.0.18] | 10.0% | 62% |
毎日杯 | [1.0.0.7] | 12.5% | 33% |
青葉賞 | [0.0.3.19] | 13.6% | 79% |
プリンシパルS | [0.0.1.8] | 11.1% | 405% |
それ以外 | [0.0.0.26] | 0.0% | 0% |
言うまでもなく前走・皐月賞組が圧倒的ですが、馬券圏内を独占したケースは過去10年中3回だけで、2頭が馬券圏内に入ったケースが7回です。こうして見ると、皐月賞組以外の馬も侮れません。
前走・皐月賞以外の馬については後で考えるとして、まずは皐月賞組から考えます。まず、過去10年のダービーにおける前走が皐月賞の馬について、前走の人気別成績を見てみます。
■過去10年のダービーで、前走が皐月賞の馬
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1番人気 | [3.1.1.3] | 37.5% | 62.5% | 226% | 126% |
2番人気 | [0.4.0.5] | 0.0% | 44.4% | 0% | 64% |
3番人気 | [2.3.0.5] | 20.0% | 50.0% | 59% | 76% |
4番人気 | [1.0.2.7] | 10.0% | 30.0% | 56% | 91% |
5番人気 | [2.0.0.3] | 40.0% | 40.0% | 272% | 76% |
6~9番人気 | [0.1.3.23] | 0.0% | 14.8% | 0% | 55% |
10番人気以下 | [0.0.0.24] | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
皐月賞で1番人気だった馬は少し抜けていますが、2~5番人気はほぼフラットでしょう。今年の出走予定馬のうち、皐月賞で1~5番人気だったのは1番人気がレガレイラ、2番人気がジャスティンミラノ、5番人気がシンエンペラーです。
なお、皐月賞が6番人気以下→ダービーで馬券圏内に入った馬は4頭いますが、いずれも皐月賞では⑤着以内に入っていました。今年のメンバーで、前走の皐月賞が6番人気以下で⑤着以内の馬はアーバンシック(6番人気④着)、コスモキュランダ(7番人気②着)です。
続いて、前走着順別の成績を見てみます。
■過去10年のダービーで、前走が皐月賞の馬
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
①着 | [2.4.1.3] | 20.0% | 70.0% | 33% | 115% |
②着 | [2.2.1.5] | 20.0% | 50.0% | 123% | 81% |
③着 | [1.2.1.5] | 11.1% | 44.4% | 46% | 115% |
④着 | [1.0.0.7] | 12.5% | 12.5% | 70% | 25% |
⑤着 | [1.0.1.6] | 12.5% | 25.0% | 66% | 73% |
⑥~⑨着 | [1.1.2.20] | 4.2% | 16.7% | 52% | 55% |
⑩着~ | [0.0.0.24] | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
だいたい前走の着順が良いほど、複勝率も高い傾向を示しています。皐月賞が5番人気以内で⑤着以内の馬は[7.7.1.14](複勝率51.7%)で、過去10年中9年で連対していて、そのうち7勝しています。今年の皐月賞で、5番人気以内&⑤着以内だったのはジャスティンミラノ、シンエンペラーとなります。
なお、皐月賞が⑥着以下で馬券圏内に入った馬は4頭いて、いずれも皐月賞では4番人気以内に推されていました。レガレイラは皐月賞で1番人気⑥着でしたが、皐月賞が1番人気で馬券圏外だった馬は過去10年のダービーで2頭いて、いずれも馬券圏内に入っています(15年③着サトノクラウン、18年①着ワグネリアン)。その点では侮れないでしょう。
また、皐月賞が10番人気以下、もしくは⑩着以下だった馬は馬券圏内に入れていません。
以上の考察を踏まえ、前走皐月賞組で注目する点は以下の通りとなります。
[1]皐月賞で5番人気以内で⑤着以内
[2]皐月賞で4番人気以内で⑥~⑨着
[3]皐月賞で6~9番人気で⑤着以内
軸候補は以下の馬とします。
■今年のダービー注目馬
馬名 | 前走 |
アーバンシック | 皐月賞6番人気④着 |
コスモキュランダ | 皐月賞7番人気②着 |
シンエンペラー | 皐月賞5番人気⑤着 |
ジャスティンミラノ | 皐月賞2番人気①着 |
レガレイラ | 皐月賞1番人気⑥着 |
前走が皐月賞以外の馬は
前走が上位人気で連対していると望ましい
続いて、前走が皐月賞以外の馬を考察します。こちらは過去10年のダービーで馬券圏内に入った馬の一覧を見るのが早いでしょう。
■過去10年のダービーで
前走が皐月賞以外で馬券圏内に入った馬
年 | 着 | 馬名 | 人気 | 馬番 | 前走 |
14 | ③ | マイネルフロスト | 12 | 3 | 青葉賞3番人気⑥着 |
15 | ② | サトノラーゼン | 5 | 1 | 京都新聞杯2番人気①着 |
17 | ③ | アドミラブル | 1 | 18 | 青葉賞1番人気①着 |
18 | ③ | コズミックフォース | 16 | 7 | プリンシパルS1番人気①着 |
19 | ① | ロジャーバローズ | 12 | 1 | 京都新聞杯2番人気②着 |
21 | ① | シャフリヤール | 4 | 10 | 毎日杯2番人気①着 |
23 | ③ | ハーツコンチェルト | 6 | 11 | 青葉賞2番人気②着 |
いずれも前走が3番人気以内で⑥着以内。14年マイネルフロスト以外の6頭は前走が2番人気以内で②着以内でした。今年のメンバーで、前走が皐月賞以外で3番人気以内なのはシックスペンス、シュガークン、ダノンエアズロックで、いずれも前走は1~2番人気でした。
また、前走が皐月賞以外の馬のうち、ふた桁人気で馬券圏内に入った馬は3頭いますが、いずれも馬番7番以内。ふた桁馬番で馬券圏内に入った馬は、いずれも6番人気以内でした。皐月賞組以外で極端な人気薄を狙うなら、内目の枠の馬が良さそうです。
軸馬①
◎⑬シンエンペラー
坂井騎手と初コンビを組んだ前走の皐月賞で初めて馬券圏外となりましたが(⑤着)、速い決着となる中で勝ち馬と0秒4差なら悪くありません。矢作師、坂井騎手は、ともに皐月賞よりも上昇しているとコメントしています。凱旋門賞馬ソットサスの全弟で、距離延長は歓迎のはず。これまでいくつもの“初”を達成してきた矢作師が、初めてとなる外国産馬によるダービー制覇を成し遂げることに期待します。
軸馬②
○②レガレイラ
ルメール騎手騎乗時は①③①着で、同騎手は東京芝2400mのG1で[9.8.1.18](複勝率50.0%)と圧倒的な成績を残しています。本馬は芝2400mが初めてですが、父スワーヴリチャード、母父ハービンジャーという血統で、ディープインパクトの近親ですから、問題ないでしょう。上位人気が予想される馬が1枠2番に入りましたから、スムーズなら。
相手
▲⑤ダノンデサイル
皐月賞は競走除外となりましたが、対抗評価をしていました。京成杯①着以来の実戦となりますが、その京成杯は②着アーバンシックが皐月賞④着、京都2歳S(④着)は勝ち馬シンエンペラーと0秒1差で、皐月賞②着のコスモキュランダには先着しています。本馬もトップクラスの能力はありそう。1週前、最終追い切りは素晴らしい動きでしたから、ここで好走できる可能性はあるはずです。
☆⑮ジャスティンミラノ
△⑥コスモキュランダ
△⑧アーバンシック
△⑨ダノンエアズロック
△⑪シュガークン
△⑫シックスペンス
買い目
馬連
②-⑬ 1000円
馬単
⑬→② 1500円
3連複フォーメーション
⑬-②⑤⑮-②⑤⑥⑧⑨⑪⑫⑮ 100円×18点 1800円
⑬-②⑤⑮-②⑤⑮ 500円×3点 1500円
3連単軸2頭流しマルチ
②⑬⇔⑤⑥⑧⑨⑪⑫⑮ 100円×42点 4200円
②-⑬ 1000円
馬単
⑬→② 1500円
3連複フォーメーション
⑬-②⑤⑮-②⑤⑥⑧⑨⑪⑫⑮ 100円×18点 1800円
⑬-②⑤⑮-②⑤⑮ 500円×3点 1500円
3連単軸2頭流しマルチ
②⑬⇔⑤⑥⑧⑨⑪⑫⑮ 100円×42点 4200円
計10000円
的中!! | 3連複⑤-⑬ー⑮ 212.5倍×600円=127500円 |
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ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
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コテツ プロフィール
2016年10月号よりサラブレ本誌に「サラリーマン馬券師」として寄稿。本誌では1ヶ月から1ヶ月半前の予想ながら、鋭い見解で実績を積み上げた。『サラブレモバイル』ではメンバー構成、馬場状態などを踏まえ、さらに精度を上げた直前予想をお届けします!