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エイシンヒカリなどがお披露目! 新ひだか地区種牡馬展示会レポート
取材・文・写真/村本浩平

新ひだか町、静内地区の山裾を直線で貫く二十間道路。春は道沿いに植えられた桜並木を愛でるべく、多くの観光客で賑わいを見せるが、2月中旬にも道路沿いで行われる種牡馬展示会に足を運ぶ生産者の車が列を成す。

特に今年は車列が多かったのでは? とも感じさせられたのが、2月13日に開催された新ひだか地区の種牡馬展示会。JBBA静内種馬場、アロースタッド、レックススタッドの順番で時間をずらしながら行われる種牡馬の展示は、毎年多くの生産関係者が詰めかける。特に今年は各スタリオンともに人の数が多かったのは、朝からの好天だけでなく、その姿を確かめたいと思えるような新種牡馬を各スタリオンで導入したからだろう。

JBBA静内種馬場の新種牡馬は、マクフィとクリエイターの2頭。そのマクフィだが、イギリス、フランス、そしてシャトル先のニュージーランドでも繋養され、今年4世代目となる産駒がデビュー。その中からG1仏2000ギニーとG1フォワ賞を勝利したメイクビリーブをはじめ、北半球と南半球でG1勝ち馬が出た。日本でも現役のアールブリュットが4勝をあげる活躍を見せている。

↑マクフィ

日本への到着は2月9日と遅くなったものの、馬体のラインは崩れていないどころか、雄大な馬格を見せつけるかのように堂々と周回を重ねていった。この日はマクフィ目当てだった生産者も多いようで、中には「予想していたよりも遙かにいい馬。申し込んでおいて良かった」との声も聞かれていた。申し込みは既に満口。芝適性の高さを産駒たちが証明していることからしても、クラシックを見据えた配合を考える生産者も多そうだ。

もう一頭の新種牡馬クリエイターは、3年連続で北米リーディングサイアーに輝いたタピットの後継種牡馬。自身も昨年のアメリカ三冠レースの三冠目となるベルモントSを優勝しており、非常にニュース性の高い種牡馬と言える。

ダートを得意とするタピット産駒とのイメージでは、重苦しい印象を持ってしまうが、クリエイター自身は薄手で非常に軽い動きをする馬。だからこそ、12ハロンで行われたベルモントSを勝利できたのかもしれない。産駒傾向からしてダートで良績を残しそうな印象もあるが、この馬体が受けつがれ、また母系にサンデーサイレンスの血が入っているような繁殖牝馬との配合馬ならば、こちらもクラシックを賑わせる活躍馬が出てきそうだ。

続いて種牡馬展示会が行われたアロースタッドにはダブルスター、トーホウジャッカル、ペルーサ、リヤンドファミユと4頭の新種牡馬がスタッド入り。クラウドファンディングで資金を集めての繋養となったリヤンドファミユも注目を集める中、電撃的に種牡馬入りを果たしたトーホウジャッカルは、現役時とさほど変わらない馬体で人垣の中で周回を重ねていた。

↑トーホウジャッカル

東日本大震災の日に誕生。デビュー前には生死をさまようような病に苛まれながら、デビューから僅か149日でのG1菊花賞制覇と、ドラマのような競走馬人生を送ってきたトーホウジャッカルであるが、種牡馬としてのセールスポイントは、その菊花賞をレコードで勝利した事実にも証明されているように、スピード色の強い母系を持っていることだろう。

トーホウジャッカルの半姉はCBC賞の勝ち馬であるトーホウアマポーラであり、距離適性の違いは配合種牡馬であるフジキセキとスペシャルウィークの違いとの見方もできる。また、スペシャルウィークの後継種牡馬となるリーチザクラウンの産駒成績からしても、トーホウジャッカルの産駒たちが、父より早い時期に勝ち上がったとしても、全く不思議ではなさそうだ。

この日、最後の種牡馬展示会となった、レックススタッドの新種牡馬はエイシンヒカリ、ゴールスキー、ハクサンムーンの3頭。その中で真っ先に姿を見せたのが、芦毛のディープインパクト産駒であるエイシンヒカリだった。

↑エイシンヒカリ

G1・2勝目となったイスパーン賞で見せた、衝撃のパフォーマンスが高く評価され、レース直後のワールド・サラブレッド・ランキングでは、その時点での最高となる129ポンドを獲得。世界最強馬との称号を得ることになった。

言わば、世界のホースマンが注目する中での種牡馬入りとなったわけだが、ディープインパクト産駒の中でも一際安定感を感じさせる馬体は、卓越したスピードだけでなく、持久力も兼ね備えていることを証明しているようでもあった。世界のホースマンからも注目を集めるであろう、産駒のデビューが楽しみになってくる。

レックススタッドの種牡馬展示会のトリを飾ったのは、すっかりエース種牡馬的な存在となったスクリーンヒーロー。今年は後継種牡馬であるモーリスもスタッドインした。種付け料のアップに比例する形で、配合される繁殖牝馬の質も上がっており、今後はこれまで以上にG1級の活躍馬を送り出すだけでなく、モーリスに続く種牡馬入りを果たす産駒も出てきそうだ。

↑スクリーンヒーロー