新種牡馬5頭が登場! 社台スタリオンパレード2018が開催される
取材・文・写真/村本浩平
社台スタリオンステーションの種牡馬展示会は、「スタリオンパレード」との名称が付いている。パレードの意味とは祭典などにおける行列との意味があるが、繋養種牡馬が連なって登場しないにも関わらず「パレード」感があるのは、「パレード」の持つもうひとつの意味の「華やかさ」を持った種牡馬が数多く繋養されているからだろう。
2月6日(火)、繋養種牡馬29頭が姿を見せた今年の「スタリオンパレード」で、まず、登場したのが、今シーズンから繋養される新種牡馬の5頭。まずは、一昨年、昨年と2年続けての年度代表馬に輝いたキタサンブラックが馬房から姿を見せる。
↑キタサンブラック
その堂々たる立ち振る舞いに、温かいまなざしを送っていたのが、現役時のオーナーだった北島三郎氏(馬主名義は大野商事)と、古馬となってからの主戦を務めた武豊騎手だった。
北島氏は挨拶に立つと、「キタサンブラックは自分と出会うべき存在だったのかなと思いますし、自分にとっては宝物のような馬です。これからもキタサンブラックを愛していただき、そして末永くよろしくお願いします」と話した。
また、武豊騎手は「デビュー戦を見た時から格好いい馬だと思っていました。騎乗してみると大柄なわりに動きには柔らかさもあり、コースに入って一歩目に凄い馬だと思いました。スピードとスタミナの双方を備えていた馬だと思いますし、ぜひとも産駒に騎乗して、レースに勝ちたいと思います」とエールを送っていた。
同じ2011年世代であるイスラボニータとサトノアラジン。その2頭と芝短距離の重賞戦線で幾度となく戦ってきたロゴタイプの3頭が、同じ社台スタリオンステーションで、同じ年に種牡馬入りすることとなった。
↑イスラボニータ
↑サトノアラジン
↑ロゴタイプ
イスラボニータは2歳時と7歳時にレコードを樹立した絶対的なスピード能力。サトノアラジンは古馬となってからも息長く活躍した成長力と、全姉にエリザベス女王杯の勝ち馬ラキシスの名前もある、血統的評価の高さ。ロゴタイプは、2歳戦から3歳時にかけての活躍にも証明された仕上がりの良さと、7歳まで戦い抜いた丈夫さと、それぞれにセールスポイントがある。今後は産駒たちが父が戦ってきたのと同じ条件で、好勝負の競馬を繰り返していくのだろう。
新種牡馬の中では唯一の外国産馬となったドレフォン。父はGio Ponti。母の父がGhostzapperという血統構成は、まさに米国産馬そのものだが、見た目や歩様からは重々しさは見られず、500kgを優に超えた馬体ながらも、それを感じさせないバランスの良さもある。
↑ドレフォン
父系のStorm Catとディープインパクトの血は相性が良く、またディープインパクトはスピード系の繁殖牝馬、もしくは母父との配合でも距離をこなせる産駒が出てきている。配合的には逆となるが、父ドレフォンと、生産界にその数を増やしてきた母父ディープインパクトの配合馬でクラシックを沸かす産駒が出てきても、何ら不思議ではなさそうだ。
この展示会の大トリを飾ったのは、やはりディープインパクト。紅白歌合戦の大トリの最多記録は他ならぬ北島三郎氏だが、ディープインパクトもまた、北島氏に負けず劣らずの実績を持ち合わせているからこその、この展示順と言える。ディープインパクトは今年で16歳となったが、来年や再来年のスタリオンパレードでも、大トリを飾っていてほしい。