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ワンアンドオンリー、ディーマジェスティなどが登場! 新ひだか地区種牡馬展示会レポート
取材・文・写真/村本浩平

一日に3つの種牡馬展示会が立て続けに行われる新ひだか町。それは北海道市場というセリ会場をはじめ、ここが馬産地の中心地であることの証明とも言える。以前は一日に4つの種牡馬展示会が行われており(静内スタリオンステーションは2004年に閉鎖)、その度に春は桜の名所となる二十間道路沿いの道路は、次の展示会へと移動する生産関係者の車で大渋滞が出来上がっていた。

そう思うと、取材自体も移動も楽になったと言えるが、それでも展示会の当日の渋滞は変わること無く、改めて種牡馬という存在が生産者の興味を引きつけ、そして実際に目にする馬体を元に配合を決めていることがうかがえる。

新ひだか地区の種牡馬展示会で、毎年最初に開催されるのがJBBA静内種馬場。今年の新種牡馬はザファクターとなった(リースのために2018年シーズンだけの繋養)。2013年にアメリカで種牡馬入りしており、その次の年からはオーストラリアでシャトルサイアーとしての繋養も開始されている。現役種牡馬の導入ということもあるが、現在の馬体重は600㎏に迫る大型馬でもあり、父にウォーフロントを持つ血統背景、そして海外ではダートG1の勝ち馬を送り出していることからしても、日本でもパワーに秀でた産駒を送り出していきそうだ。

続くアロースタッドには一挙8頭の新種牡馬が導入。これはスタリオン関係者の働きかけもあったのだろうし、日高を代表する名門スタリオンのアロースタッドに、種牡馬を置きたいというオーナーサイドの意向も合致したのだろう。

アロースタッドでは初めてとなる、日本ダービー馬の新種牡馬での繋養となったのがワンアンドオンリー。また、一昨年の皐月賞馬となるディーマジェスティもスタッドインと、クラシックホースが名を連ねた。2頭共に日高地区で誕生したクラシックホースであり、その意味でも生産者にはより近い存在にも思えてくるはず。ワンアンドオンリーは父ハーツクライ、ディーマジェスティも父ディープインパクトの父系を日高で発展させていくという役割も持たれているだけに、1頭でも多くの繁殖牝馬が集まってもらいたい。

↑ワンアンドオンリー

↑ディーマジェスティ

芝、ダートそれぞれのG1ウイナーもスタッドインした。ビッグアーサーは高松宮記念の勝ち馬であり、ドリームバレンチノはJBCスプリントの勝ち馬。世代が違っているだけでなく、途中でドリームバレンチノはダートに戦いの場を移したこともあって直接対決は無いものの、同じスタリオンで繋養され、同じ年に初年度産駒が戦うこととなった。

ビッグアーサーはサクラバクシンオーの後継種牡馬というだけでなく、血統にサンデーサイレンスを持たないので繁殖牝馬を選ばずに配合ができる。それはドリームバレンチノにも言えることであり、しかも父のロージズインメイというよりも、母父のマイネルラヴが出たと言えるその能力は、10歳まで現役を続けたその丈夫さも含めて、生産者に安心感を持たれる種牡馬となっていきそうだ。

↑ビッグアーサー

ラニは日本調教馬では初めてUAEダービーを優勝。その後はアメリカ三冠クラシック戦線に果敢に挑み、ベルモントSでは3着に入着している。能力の高さは誰もが認めるところだが、海外メディアにも「ゴジラ」と称された気性の強さが邪魔したような印象を受けたが、この日の展示会では落ち着いた様子で周回を重ねていた。スタリオン関係者に話を聞いても、こちらに来てからは落ち着いているとのことで、オンとオフのスイッチがきく馬と言えるのかもしれない。種付け料も50万円と非常にリーズナブルな設定をされており、北米のチャンピオンサイアー・タピットの後継種牡馬としても、人気種牡馬となることは間違いなさそうだ。

↑ラニ

レックススタッドは新種牡馬こそいないものの、社台スタリオンステーションからスマートファルコンが新入厩。スマートファルコンは新ひだか町の岡田スタッドで生産、デビュー前の調教も同じ新ひだか町のノルマンディーファームで行われており、その意味では里帰りのスタッドインとなった。

レックススタッドのエースと言えるのがスクリーンヒーロー。年度代表馬に輝き、今やシャトルサイアーとして世界を飛び回っているモーリスをはじめ、多くの活躍馬を送り出しているが、現3歳世代でもジェネラーレウーノが京成杯を優勝して、今年の牡馬クラシックにおける賞金面での出走を確定させた。世代を問わない活躍は勿論、年々、繁殖牝馬の質が上がっていることからしても、各世代で重賞馬だけでなく、モーリスのようなG1馬も再び送り出されてくることだろう。

↑スクリーンヒーロー