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多士済々の頂上決戦! 今週はマイルCS、東京スポーツ杯2歳S!
今週は京都で第35回マイルCS(G1、京都芝外1600m)が行われる。登録馬20頭中18頭が重賞勝ち馬で、G1馬はアエロリット、アルアイン、ケイアイノーテック、ジュールポレール、ペルシアンナイト、モズアスコット、レーヌミノルと7頭にも上る。秋のマイル王決定戦は多士済々のメンバーとなった。
ペルシアンナイトは前走の富士Sで⑤着となったが、馬券圏内のない休み明け(4ヵ月半ぶり)で斤量59kgを背負い、直線で前が狭くなる不利もあった。休み明け2戦目は昨年のマイルCSで①着、今年の大阪杯で②着といずれもG1で連対していて、スムーズなら前進が見込めるだろう。勝てばニホンピロウイナー(84&85年)、ダイタクヘリオス(91&92年)、タイキシャトル(97&98年)、デュランダル(03&04年)、ダイワメジャー(06&07年)に続き、史上6頭目の連覇達成となる。
モズアスコットは連闘で挑んだ安田記念をタイレコードで制し、重賞初制覇をG1で果たした。秋初戦のスワンSはロードクエストの強襲に屈してハナ差②着と惜敗したが、4ヵ月半ぶりで10kg増(492kg)と余裕残しの仕上げで斤量58kgを背負っていたことを考えれば悲観することはない。こちらは勝てばニホンピロウイナー(85年)、ノースフライト(94年)、タイキシャトル(98年)、エアジハード(99年)、ダイワメジャー(07年)、モーリス(15年)に続き、史上7頭目の同一年の春秋マイルG1(安田記念&マイルCS)制覇となる。
アエロリットは安田記念でタイレコードで走破してモズアスコットとクビ差の②着。毎日王冠はキセキ(天皇賞・秋③着)などを下して逃げ切り、秋初戦で好発進を決めている。左回り[3.2.0.1]、右回り[1.3.0.2]で、左回りがベターだろうが、芝は良馬場[4.5.0.0]、道悪[0.0.0.3]で、京都替わり以上に馬場がポイントかもしれない。
上記したG1馬以外では、富士S①③④着のロジクライ、レッドアヴァンセ、エアスピネル、毎日王冠②着のステルヴィオ、京成杯AH①着のミッキーグローリー、スワンS①着のロードクエストなど。過去10年中7年では、G1未勝利馬が勝利しているというデータもあるが、今年はどうだろうか。
なお、前日11月17日(土)には東京で第23回東京スポーツ杯2歳S(G3、東京芝1800m)も行われる。過去10年の出走馬からはダービー馬に輝いたディープブリランテ、ワンアンドオンリー、ワグネリアン、皐月賞を制したイスラボニータなどが出ていて、春の牡馬クラシック戦線に向けて重要な一戦であることは間違いない。
今年も好素材が集まった感じで、野路菊S①②着のカテドラル、ヴェロックス、札幌2歳S①②着のニシノデイジー、ナイママ、コスモス賞②着のアガラスといったOP実績組と、ルヴォルグ、ホウオウサーベル、ダノンラスター、ゴータイミングなどの1戦1勝組が入り交じり、熱戦が繰り広げられそうだ。