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今週から柴山騎手との対談がスタートします!
2010.2.25

前走で失格となってしまっていたノボプロジェクトが、先週土曜日の東京3Rで勝ち、3週連続となる今年の6勝目を挙げることができました。

コンディションとしては特に問題はなかったのですが、個人的には前走の方がより確かな手応えを感じることができていて、今回はひょっとすると……という不安も僕の中ではあったりもしたので、勝ててホッとしたというのが正直な気持ちです。

ブッチャけさせていただくと、ここは馬の力で勝たせてもらったという思いが強い。

常々、僕の中で重要だと考えていることは、勝ちにいって勝つと言いますか、狙って勝つことができるかどうかということなのです。

極端な言い方をすれば、そのレースでピークを迎えるように仕上げ、勝つべくして勝つ。それがトップの厩舎はできる確率が高いと思うのです。

未勝利戦だったなら、次の週やその次の週があったりします。しかし、上のクラスに行けば行くほど、狙い撃ちをしていかなければなりません。もっと言えば、次の週がないのですよ。

だからこそ、同じ勝つにしても、決めにいって決められることが大事ですし、いかにそういうようにできるか、まだまだ頑張ってやっていかなければと、今回の勝利で強く思いました。

さて、今週からは柴山雄一騎手との対談がスタートします。みなさんからの質問も聞いておりますので、どうぞお楽しみください。それではどうぞ。


[西塚信人調教助手(以下、西)]今回のゲストは柴山雄一騎手です。お忙しいところ、ありがとうございます。読者の方から「ぜひ柴山さんとの対談を」というリクエストが多かったのですよ。

[柴山雄一騎手(以下、柴)]本当ですかぁ。

[西]「地方出身騎手を」というリクエストも含めると、かなりの数になりますよ。柴山さんと僕がデキテルということを知っているんじゃないですかね(笑)。

[柴]何でバレタんだろう(笑)。

[西]では、さっそくですが、乾杯~!

[柴]乾杯。

[西]柴山さんはほとんど飲めないということで鳥龍茶なのですが、僕はビールをいただかせていただくと、『何でお前だけ飲んでいるんだ』という指摘を受けたりするんですよ。

[柴]えっ!? そんなことまで言われるの?

[西]そういうこともあります。でも、そういう反応もありがたい声援のひとつですから。話を戻しますと、読者の方からのリクエストでは、柴山さんとなぜかタナパク(田中博騎手)が多かったのです。タナパクは3回前に登場してもらったのですが、対談した直後にクィーンスプマンテでエリザベス女王杯を勝ち、シルクメビウスでJCダート2着の激走を演じてくれたりと、何気にこのコーナーに出た後、その方の運気が上がると勝手に言われているということにしてます(笑)。

[柴]でも、G1の前だから、その勢いも味方に付けたいですね。(この対談はフェブラリーSの週に行っています)

[西]ダイショウジェットは良いんじゃないんですか。読者のみなさんがこの対談を読む時にはゴールしてますから、言いたいことを言っていただいて大丈夫です(笑)。

[柴]そうですか(笑)。でも本当にチャンスはあると思っていますし、一発を狙っています。

[西]JCダートも内容は良かったと思うのです。こういう言い方をしたら失礼かもしれませんが、負けてしまったものの、完璧な騎乗だったと映りました。

[柴]負けてしまったことは悔しいですが、内容としては納得できる競馬でした。

[西]東京でオープンを勝った時(09年欅S)、人気はなかったですが、強かったですよね。注目していましたから。

[柴]本当かぁ(笑)。でも、本当に強かったのですよ。

[西]何をおっしゃいますか。柴山さんと言えば、下半身ですよ。真っ先にそこへ目が行きますから(笑)。

[柴]誤解されるから(笑)。


[西]すいません、話が逸れちゃいました。ダイショウジェットという馬は東京で成績が良いですよね?

[柴]そうですね。

[西]大型馬だから、輸送があるのが逆に良かったりするのですかね。

[柴]そういう側面はあるかもしれませんね。JCダートの時は564キロでしたが、馬体重は関係あると思います。ただ、中山向きという感じでもないのですよ。直線が長い方が競馬はしやすい。

[西]距離はどのくらいが良いのですか?

[柴]1400、1600あたりはいちばん合いますね。

[西]この対談が載るのはフェブラリーSの翌週ですが、木曜日(18日)に「来週から柴山さんとの対談です」と告知しますので、勘の鋭い方はダイショウジェットを買うでしょうね。

[柴]それは自分というのではなく、誰が乗っていても買うでしょう(笑)。

[西]そんなことないですよ。柴山ファンは、リクエストを見てもかなりいらっしゃるみたいですから。と持ち上げておいて(笑)、読者から質問が届いているので、そのあたりから攻めさせていただきたいと思います。まずは中央に移籍しようと思ったきっかけみたいなことはあったのですか?

[柴]最初から話をすると、高校を中退して騎手を目指したのですが、その時からJRAも受験していたんですよ。中学校3年生の時に騎手という存在を知って、なりたいと思ったのですが、願書が……

[西]締め切られていたパターンですね?

[柴]そう、そう。

[西]そのパターンがとにかく多いですよね。気が付いた時には終わってしまっていたという話は、それこそタナパクも言ってました。


[柴]10月くらいにどうしたらいいのかと思って調べると、もう1次試験は終わっていたわけですよ。

[西]翌年から受けたということですか?

[柴]3年間受験しました。1年生、2年生、そして3年生の夏前くらいに高校を辞めて。

[西]それで笠松へ行ったんですよね。

[柴]違うよ。牧場に行ったんだよ。

[西]あっ、そうですか。ウィキペディアで調べてきたんですけどね。

[柴]牧場に行きながら、3回目となるJRAの受験をしたんだよね。縁故関係とかがないとダメなのかと思ったりもして、牧場で働きながら受験したんだけど、結局落ちてしまった。

[西]そこから、なぜ、笠松だったのですか?

[柴]笠松で調教師をやっていた方が牧場にいて、紹介をしていただいて行くことになったのです。

[西]地方競馬も那須のNAR教養センターにある競馬学校に行くんですよね。

[柴]NARの場合は、競馬学校に入って騎手を目指す方法と、いわゆる下乗りと言われる、見習い候補生として厩舎に所属しながら騎手の試験を受験する方法があって、僕は下乗りとして笠松に入って目指したのです。

[西]下乗りはどのくらいやられたのですか?

[柴]1年とちょっとだったかな。

[西]下乗りを経てという方法だと教養センターで勉強する期間も少なかったりするのですか?

[柴]実は、NARの試験も1度落ちているんですよ。

[西]えっ、どういうことですか?

[柴]いまはないのですが、僕たちの時には、長期課程と短期課程に分かれていた。長期は2年間で、短期は半年となっていて、体重制限がある。長期は44キロまでで、短期は試験の時に47キロ以内となっていて、さらに年齢制限もあって、確か24歳以下だったかな。体重が重くて長期を落ちたんだよね。

[西]その時が19歳だったわけですよね。整理しますと、19歳でNARの騎手の長期課程を受験するものの体重で不合格となり、笠松で弟子入りして、短期で合格して、アンミツさんの弟弟子としてデビューしたということなのですね?

[柴]そうです。

[西]デビューしたのはいくつの時ですか?

[柴]20歳ですよ。

[西]遅いですね。では、馬に乗り始めたのはいつですか?

[柴]高校を辞めてからという感じかなぁ。

[西]騎手になると言って、周囲から反対とかはされませんでしたか?

[柴]高校の先生にはメチャクチャ反対されました。無遅刻、無欠席、無早退でしたからね。

[西]真面目だったんですね(笑)。

[柴]いや、高校生活が本当に楽しかったんだよね(笑)。

[西]彼女がいてね。

[柴]いや、男友達ばかりで、あとは部活に夢中だったね。

[西]何をやっていたんですか?

[柴]テニスですよ。一緒にやったじゃない(苦笑)。

[西]あっ、これは失礼しました。そうです、中学の時はバリバリの体育会系だったと言っていましたね。

[柴]バリバリというか、団体で大阪大会3位になったことがある。念のために説明すると、テニスでもソフトテニスですからね。

[西]はい。そう言ってましたね。話がまた逸れますが、読者の方に説明させていただきますと、実は柴山さんとは、所属する畠山吉宏厩舎と西塚厩舎が隣だったということで、お付き合いさせていただいていたのです。そう言えば、JRAの試験を受けた時の学科の試験は、ブッチャけ、どんな問題が出たのですか? 国語の問題とか出るらしいじゃないですか。

[柴]僕の時には、国語の問題とかは出なかったですね。時事問題が多かったかなぁ。総理大臣の名前とか、その年に起こった事件とかが出題された。

[西]その他には、どんな問題が出されましたか?

[柴]あとは、馬学と法規が主だったかな。

[西]同期って誰でしたか?

[柴](小島)太一でしょ、大野(拓弥)君でしょ、あと塚田(祥雄)君ですね。

[西]じゃあ、僕と同期なんですね。一緒に競馬場に入っているんですよ。

[柴]えっ!? それなのにあんなに初々しさがなかったの(笑)。

今週はここまでとさせていただきます。来週はJRAの試験に向けて柴山さんがどのように勉強したか、その辺りもブッチャけていただいておりますので、お楽しみに。

先日、寒さ対策について話をしたところ、たくさんの方々からメールをいただきました。ありがとうございます。

その中で、つま先にトウガラシを入れると防寒対策になると教えてくれた方がいらしたので、さっそく試させていただきました。

以前ほどの極寒の日が少なく、暖かい日が続いたこともあって抜群の効果を感じるまでには至らなかったのですが、それでもポカポカとした感覚を覚えました。

メールを下さった方々ありがとうございます。もしまた寒の戻りがあったら試させていただきますし、来年以降に向けて参考にさせていただきたいと思います。

ということで、最後はいつも通り、『あなたのワンクリックがこのコーナーの存続を決めるのです。どうかよろしくお願いいたします』。