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今週は久しぶりに『新潟2歳ステークスを勝っちゃったぞマツリ』でお送りします
2011.9.8

モンストールが新潟2歳ステークスを勝つことができました!

我が尾関厩舎にとっては初重賞制覇ということでもあり、読者のみなさん、また関係各位の皆様から、お祝いのありがたいメール、電話をいただきまして、この場をお借りしてお礼を申し上げさせていただきます。本当にありがとうございました。


『自信はあったのか?』という質問を受けるのですが、モンストールもそうですが、なにせ出走馬の多くが一度しか走っていないわけですから、ブッチャけさせていただければ、分かりませんでした。

3時に起きて、2頭攻め馬をしてから新幹線に飛び乗って新潟へ向かいまして、パドックをひいていましたので、『自信があったんじゃないのか?』という指摘もありましたが、2頭出しのメインレースだけでなく、8、9レースにも出走馬がいまして、先生から『来るように』と指示があったのです。

ただ、個人的にはゲンを担ぎました。行きは良かったのですが、帰りは指定席が満席でした。一緒になったS藤誠先生に、『お金は使わなければ入ってきませんよ』と生意気を言いながら、グリーン車の切符を購入したのです。

結局、そこでお金を使ってしまったので、駅から競馬場まではバスで行くことになったのですが、帰りは心地よい疲れを感じながら、ゆっくりと爆睡をして戻る姿を思い浮かべていました。念のため、言わせていただくと、普段はグリーン車には乗りません(笑)。

モンストールについて話をさせていただきますと、デビュー戦を勝ったあと、放牧に出ることなく、厩舎で調整が続けられました。暑いなか、しかも中間速いところを2回、ハードな内容の追い切りを消化してきているのです。

モンストールは追い切りで動くんですよね。でも、追い切りで速いタイムが出ていても、無理矢理というか、強制的に出していたわけではないので、内心は大丈夫だろうと思ったりしていました。

何度も跨っているのですが、角馬場や緩いキャンターでは緩さを感じさせられる部分があったりします。それが15-15程度のスピードに乗ってくると、良く感じさせられるのですよ。ただ、それが重賞を勝つ馬のそれなのかと言われると、そこまでは僕自身では感じることができませんでした。

『モノが違うと感じたか』と言えば、ブッチャけさせていただければ、僕自身はそうではありませんでした。騎乗していただいた(柴田)善臣さんには、デビュー戦の後にも騎乗してもらったのですが、『競馬に行くと全然違う』とおっしゃるので、そういう面があるのでしょう。

走る馬と言っても準オープン馬までしか携わったことがありませんので、大きなことは言えませんが、ノボプロジェクトやシルクヒーローといったよりオープン馬に近い存在の馬たちもそうでしたし、モンストール自身も他の馬とは明らかに違うと感じさせられることはないのです。エフテーストライクだけは攻め馬でも動いて、良いとは感じさせられましたが、他の馬たちはそういう感覚を覚えませんでした。

つまりは、競馬に行っての良さがあるということなのです。そこについては、競馬に乗ったことがなく、それを知ることができるのはジョッキーの方々だけと言えると思います。

我々、調教助手は調教の段階でいろいろなことを感じるのですが、さらにそこに騎手の人たちの意見が加わり、それぞれの馬について方針が決められていきます。今回、調教と競馬の違い、もっと言えば競馬で見せる姿という点について、本当に勉強になりました。

モンストールについては、オンとオフがハッキリしているということも言えると思います。

パドックで1周目はうるさい面を見せていたので、2人でひいたところ、徐々に落ち着いて、こちらの指示を受け入れることができるようになりました。

その後、騎手が跨り、馬場へ行くと再び闘志を前面に出したのですが、その切り替えができるところがこの馬の良さだと思いますし、送り出す時に『やれるんじゃないか』という思いが浮かびました。

調教で気に入らないことがあったりすると立ち上がることもありましたので、新馬戦を勝った後、少しテンションが高くなったりする可能性も考えたりしたのですが、あくまでオンとオフがハッキリしているということのようです。

まだ2戦しただけで、今後についてはいろいろな見方があるでしょうが、競馬の内容が良く、力で勝ったと言えるレースぶりでしたし、手綱を取った善臣さんが珍しくレース後に『相当なモノだ』とおっしゃっていましたので、先々に向けて楽しみを感じています。

個人的には、緩さを感じさせる面がしっかりとしたら良いという思いがあるのですが、それが実はスピードを生んでいる源と言う方々もいらっしゃいますので、とにかく順調にいってもらいたいと思います。楽しみですよ。

それにしても、自分自身が携わっている馬が初めて重賞を勝ったわけですが、まだ実感が沸かないというのが正直な気持ちです。同期や周囲の人たちがG1を勝ったり、重賞を勝ったりしても、自分にそういう時が訪れることが想像できませんでした。

あの日は、寝不足で疲れていたので、どこかボケていたのかもしれませんが(笑)、いまでもどこか実感がなかったりします。

でも、やはり勝てて嬉しいですし、夢をみますよ。大きい舞台に思いを馳せます。過去には、皆さんには笑われたこともありますが、夢がみられるというところも、この仕事の魅力だと思うのです。

また、携わっていると、ラッキーで勝ったか、それとも力で勝ったのかという感触があって、今回は明らかに後者ですので、ブッチャけ、夢をみます。

ただ、何度もお話ししてきていますが、毎日自分の仕事をしっかりと淡々とやっていくことが大切だということでしょう。そうしてきたからこそ、今回の勝利もあるのでしょうから。

いやぁ、でも嬉しいです、最高ですよ(笑)。

対談を1週先延ばしにさせていただいても話をしたかったですし、最近はマツリがないというメールもいただいていましたが、すみません、今回は久々に『新潟2歳ステークスを勝っちゃったぞマツリ』でお送りさせていただきました。

本当にたくさんのメールをいただき、全員の方とやり取りをさせていただきたい気持ちもあるので、いずれ機会を見て、よろしくお願いします。

あっ、それと善臣さんのウイッシュには驚きました(笑)。プレゼンターのDAIGOさんと一緒にポーズを決めていたので、今度はぜひそのネタを振ってみたいと思います。

次走以降に向けて、これまでと同じように気を引き締めて、自分たちにできることを全力でやって、順調にレースに臨めるように頑張りたいと思います。今後とも、応援をよろしくお願いいたします。

ということで、最後はいつも通り『あなたのワンクリックがこのコーナーの存続を決めるのです。どうぞよろしくお願いいたします』。