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大野騎手は今後ブレイクしてくると思っています
2012.6.21

先週、久しぶりに福島競馬場に臨場に行きました。人気になっていたセニョリータは勝つことができましたが、先週に話をしたコスモシャンハイが7着に敗れてしまうなど、厳しい結果になりました。

コスモシャンハイは、手綱を取った松岡の話ですと、疲れがあったようです。斤量的にも面白いと思いましたし、仕上がりに関しても良いという手応えがあったのですが、連戦に加えて暑さもあり、こちらが感じ取れなかった部分があったようです。

それと、ノボジュピターが9着に敗れてしまいましたが、この福島は番組的に500万円下のレースが少ないこともあり、メンバーが揃う傾向が強い印象を持ちました。

さて、今週は、大野騎手との対談が最終回を迎えます。それではどうぞ。

西塚信人調教助手(以下、西)この対談のひとつのテーマとして「5年後の競馬」という話をしているんだよね。下げ止まらない売り上げをはじめとして、危機感を持っている人が多いわけだけど、大野自身はどう感じてる?

大野拓弥騎手(以下、大)僕自身、危機感もあれば、不安もありますよ。

[西]これまで様々な方と対談してきて感じたことなんだけど、騎手と調教助手とでは立場が違うから、感じる危機感や不安も違ってくるみたいなんだよね。我々はシステム的な面への不安や危機感であるのに対して、騎手の人たちは、どちらかというと自分自身の進み先の不安や危機感が大きいように感じるんです。

[大]なるほど。そうかもしれません。僕自身、やはり騎手としてやっていくことができるのか、来年も現役でいられるのか、という不安や危機感があります。

[西]それはそれで良いんだと思いますよ。でも、大野は大丈夫ですよ。田辺のようにブレイクしますから。

[大]そうなれるように頑張ります。

[西]騎手って楽しい?

[大]楽しいですよ。

[西]どんな時に感じるの?

[大]それはもちろん勝った時ですね。あの快感はほかでは感じることができませんし、また忘れることができないんですよ。


[西]騎手だった人たちと話をすると、勝った時の快感があるから騎手でいられるし、ステッキを置くことがなかなかできないと言うよね。

[大]間違いないです。あの快感はほかでは味わえないものです。

[西]なるほどね。レース前は、頭のなかでいろいろシミュレーションをするんだと思うけど、それも楽しい?

[大]ほとんどその通りになることはありませんが、でも、楽しいですね。

[西]そうなんだ。でも、田辺が上がっていったんだから、大野だっていけるって。数年前のアイツからは、いまの姿は想像できなかったじゃない。

[大]3~4年前の2開催目の札幌の時に、「なんか1頭回してくれよ」とか僕に言っていたのを覚えています。

[西]あの時の札幌だって、アイツがただ札幌に行きたかっただけじゃねぇかという話だからね。


[大]うははは(笑)。そういえば、小倉から2開催目の札幌だけ来たんですよ。それでもイーサンヘモスで穴をあけたりして、稼いで帰っていったはずです。

[西]うははは(笑)、そうだ、そうだ。でも、田辺のブレイクは松田博厩舎の馬に乗って、いきなり勝ったことだと言われているけど、あの時だってABだったらしいからね。何があるか分からないって。大野だって、そういうチャンスに恵まれるはずだから、頑張ってよ。

[大]そういうチャンスに巡りあえた時に、しっかりと掴むことができるように頑張ります。

[西]いまじゃ、田辺も本場ジョッキーだからね。

[大]そうですね。

[西]やっぱり憧れる?

[大]それは憧れますよ。お客さんの人数も違いますし、やはりあそこで乗って勝ちたいと思います。

[西]そのためには、何と言っても「3場での若手の壁」と言われる中舘さんに勝たないとね。

[大]そうなんですよね。

[西]復帰してきたけど、やはり手強そうだよね。乗っている馬のレベルも、決して低くはないから。

[大]中舘さんを超えることができないと、先が見えてこないのは確かですので、何とか中舘さんに勝てるように頑張ります。本当に、手強いんですけどね(笑)。

[西]本当に応援しています。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

[大]こちらこそありがとうございました。


いかがでしたでしょうか。

今回、久々に大野とじっくりと話をしたのですが、競馬学校時代と変わらない印象でしたね。もちろん、大人になったなぁと感じる部分もあるのですが、対談でも話したように、昔から“ベテラン”という雰囲気を持っていたのですよね。

良い意味で変わらないわけですが、これはなかなか簡単なことではないと思っています。騎手として活躍していけば、いろいろな出来事を経験しますし、良い意味でも悪い意味でも、変わっていくのが普通ですからね。でも、大野は良い意味で自然体というか、大野らしさを持ったままなのです。

対談の後に函館に向かい、様々な厩舎から騎乗依頼を受けているようです。結果も残していますし、田辺がブレイクした直前のような状況になっていると感じていますので、今後が楽しみですね。ぜひみなさんも応援をよろしくお願いいたします。

来週は対談の中休みということで、先日、小島茂之先生が不服申し立てを行った審議について、話をさせていただこうと思っています。

レースをご覧になったみなさんもいろいろなご意見をお持ちだと思いますので、ぜひメッセージでお聞かせください。今週の日曜日(24日)までに送っていただけるとたいへん助かるので、どんな意見でも構いませんので、お待ちしております。

ということで、最後はいつも通り、「あなたのワンクリックがこのコーナーの存続を決めるのです。どうぞよろしくお願いいたします」。