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皆さんからいただいたご質問に、ガンガンお答えしていきます!
2013.5.2
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今回から、皆さんからいただいたご質問にお答えしていきたいと思います。いろいろと面白い質問をいただき、ありがとうございました!

●調教しているとき、他の厩舎の馬は気になりますか?(PNぜっとさん)

気になるというか、パッとみて目につく馬もいますし、頻繁に出会う馬もいますので、やはり見ますよね。僕的には相馬眼を鍛えることにも繋がると思っているんですが、馬全体というよりは、トモの踏み込みだったり、前肢の運びが気になってしまったりするんですよ。「その馬、右トモの入りがいまひとつですか」、「左手前硬そうだよね」というように、他の厩舎の方に聞いたりします。

もちろん、馬全体も見ていて、「その馬1000万円?」というようにクラスを確認したりもします。

皆さんからすると、G1出走馬たちの追い切りを見たりするのか、ということも気になるでしょう。でも、すれ違うことはあっても、僕たちも乗っていますので、生で追い切りを見ることはまずありません。そのときに、「あれ、今回馬が小さく見える」、「今回は随分と良さそうだ」という会話を交わすことはありますが、その程度です。

よく遭遇するということで言えば、天皇賞を勝ったフェノーメノや、桜花賞を勝ったアユサンとは角馬場で一緒になります。もちろんG1馬やオープン馬たちは強く印象に残ります。

それ以外では、個人的にはバシケーン(10年中山大障害勝ち)を挙げさせていただきます。小さい馬で、正直よくこれで走れるなぁという印象がありました。それがドンドン成績が良くなっていくとともに、馬に張りが出て、大きくみせていったんです。平場を走っているときに大庭が乗っていたこともあったりするんですが、印象に残っています。

いまはG1馬は名前入りの専用ゼッケンをつけていますのですぐ分かりますが、そうじゃないと意外とと500万円下の馬がよく見えることもありますし、当たらないものですよ(笑)。また、1000万円下クラスの馬の多くが馬っぷりが良かったりするんですよ。「あっ、良い馬」と思うと1000万円下だったりします。逆に、「あれ、それオープン馬なの?」ということも往々にしてあることです。

●障害練習はどこで、どのように行うのですか?(PN博多区の住人さん)

まずどこで練習するかといいますと、トレセンにも大木や障害設備が備わっている小さい角馬場があって、そこで馴致をすることもできます。ただ、多くは以前対談にも登場していただいた沖崎場長の鍋掛牧場や千葉にある北総牧場というような、障害練習ができる育成牧場でお願いするというのが一般的になっていますね。

障害はもちろん平地の脚が武器になりますが、センスが問われる部分もあります。飛ぶのが上手な馬は、いきなり飛ぶことができてしまうんですよね。

調教タイムについてですが、障害試験のタイムについては何とも言えないというのが正直なところでしょう。試験は基準タイムというのが設けられていて、2頭の併せ馬で行われるんですが、馬場にもよりますし、相手にもよります。実際、ここで遅れてしまったのに、レースで勝つということも決して珍しくはありません。

逆に、練習で飛びが良いのに、本番では全く駄目というケースも多い。ただ、試験ではない普通の追い切りタイムであれば、平地の馬と同じような判断をしてもらって良いと思います。障害馬だから何か特別な追い切りをするということは基本的にはないはずですので。

●調教は早朝ですが、レースは午前も有れば午後もあり、ナイター競馬もあります。人間でも競技時間に合わせて普段の練習をしますが、馬は調教とレースの時間の違いに支障が出ることは無いのですか?(PNメロンパンさん)

おっしゃりたいことはわかりますね。未勝利、500万円下の馬たちは、10時からお昼くらいまでに調教して、オープン馬たちは3時頃に調教することで、レースに向けてリズムをつくっていった方が良いのではないかということですよね。

人間のアスリートを考えれば、そういうイマジネーションができます。ただ、今は世界中のほとんどで馬の調教は朝行われているようです。ナイター競馬を行っているところでも、朝調教を行っているところがほとんどでしょう。

なぜ朝に行うのか、ということですが、日本で言えば夏の暑い時期は涼しい時間帯に行いたいということもあります。あとはレースとの兼ね合いという側面もあるでしょうね。我々も競馬開催日は、調教を終わらせてから競馬場に向かっていますので、もしこれが昼間だったら競馬場には行けなくなってしまいます。

あとは、ハロー掛け等、馬場整備という側面もあるでしょうね。1日バラバラで朝、昼、夕方と問わずに各厩舎が行っていたら、馬場整備が進まなくなってしまいます。

これはある地方競馬の関係者の方に、以前お聞きした話なんですが、昔は調教時間がバラバラだったことがあったらしいんです。そのときに、朝調教をしている厩舎の成績が抜群に良くて、そうして朝になっていったという伝説を聞いたことがありました。

本当かどうかはわかりませんが、個人的には、なぜ朝調教を行うのかということについては、人間側の都合が大きいと思います。支障がないのかと言われればいつ調教していてもないとは思いますが、暗いと元気になる馬というのはいますよ。

実際、競馬開催日の朝、夜明け前だと明らかに元気になるんですよね。人間でも夜になると元気になるタイプがいますが(笑)。それについてはトレーニングで鍛える云々ではなく、その馬の個性だと思います。

●厩舎と牧場を行き来する馬運車と、厩舎と競馬場を行き来する馬運車って違いがあるのですか?(PNタキオンさん)

競馬に行く馬運車とトレセンと牧場を行き来する馬運車は違います。美浦ですと、競馬に向かうときは、日本馬匹というJRAの関連会社とJRAから許可された民間会社のみ。栗東はまた制度が違います。

トレセンと牧場については、馬運車消毒を受けてさえいれば大丈夫なんですよ。極端な言い方をすれば、ジープに馬運車の箱を牽引するタイプでも大丈夫なんです。実際、牧場からトラックの荷台に馬が乗り込めるようになっている車で引き取りにくるということも珍しくありません。

※西塚助手への「指令」も募集中。皆さんからの質問はまだまだ募集していますので、上部リンクからお送り下さい!