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裁決新基準に納得している関係者は一人もいないと思います
2013.6.13
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松岡正海騎手…以下[松]
西塚信人調教助手…以下[西]

[西]あっ、そういえば、サクラディソールで勝ってくれたよね(菜の花賞)。あの後、ノリさんがニュージーランドTで乗って引き上げてきたときに、松岡が「俺が前走であのような競馬をしたから」と言っていたんだよね。

[松]引っ掛かっていたよね。

[西]ただ、菜の花賞は完璧に近いと思うわけですよ。中山のマイルで、スタートしてから3コーナーまでの向かい方といい、折り合いといい、何が?という感じなんだよ。そういう乗り方をしたから勝てたと思うんだけど。

[松]コメントでも言っていると思うけど、もう少し後ろから行こうと考えていたんだよ。ノーブルコロネットのノリさんの位置でいきたかった。

[西]もう少し後ろから行こうと思っていたんだ?

[松]だから俺もなんぼか持っていかれているんだよ。

[西]外枠だったということもあるんじゃないの?

[松]後ろには入れたんだけどね。初めて乗ったときから走るというのはわかっていたんだけど、返し馬で嫌な引っ掛かり方をしたんだよ。

[西]嫌な引っ掛かり方って、どういう感じなの?

[松]異様に口を硬くして、力んで首も硬くしてしまった。それで、敢えて強引に押さえ込まないように、という意識になった。馬本位の走りになって、自分自身としては上手く乗れていないと思ったんだよね。厳しい言い方をしますが、一番かわいそうだったのは、あれだけのパフォーマンスができるのに、携わる人間がそれを見抜けなかったことです。

[西]それはありますよ。走ると言っていたのは松岡だけだった。

[松]もしそれができていたら、もっと上手く作れていたと思うんだよ。俺は、放牧から帰ってきたりしたときに乗せてほしいとほとんど言わない。

[西]サクラディソールは、松岡が珍しく乗せてほしいと言ったよね。

[松]去年、新馬で入ってきて乗せてほしいと言ったのは、アユサンだけでした。

[西]あ、やっぱり違ったんだ?

[松]バネが違った。厩務員さんに、この馬稼せがせてくれますよって、言っていたんですよ(笑)。

[西]まさにその通りになったんだ(笑)。

[松]ちなみに調教も含めて、1回も乗ったことないけどね(笑)。

[西]よく「馬を見て」という話をするけど、実際見た印象と乗った感触って同じだったりするの?

[松]良い馬はほぼ同じ。もしクラシックに行くのに2頭選ぶという状況になったときに見間違うことはないと思う。そういうときのために、馬を見よう、見てわかるようになりたいと思って勉強しはじめた。

[西]なるほどね。

[松]昔で言うと、シンボリルドルフとビゼンニシキのどちらに乗りますかという状況になったとき、まず見間違わない自信はありますよ。

[西]そう言えば、マイネルホウオウも走るって言っていたもんね。

[松]コメント見てもらっても良いですが、重賞で足りると言いましたね。でも、POGで一昨年は当たったけど、今年の3歳は駄目だったなぁ(笑)。

[西]うははは。

[松]それと何より馬自身の成長という部分もあるよね。サニーブライアンもそうだったし、ロゴタイプなんかもグングン良くなっていっているんだよ。

[西]そう思う。実際、サクラプレジールも本当に飼い葉も良く食べるし、こちらの予想を超えて良くなっている。

[松]クラシックを勝つというのは、そういうものなんじゃないのかな。あとは走っているときのバランスの良さというのは共通すると思う。

[西]確かに、そう思うね。ただ、いわゆる良い馬ではない馬が走ったりもするよね。そこは心臓とかもあるのかな。見えないだけに、そういう部分も関係するんじゃないのかと。

[松]それも含めて能力だろうね。そこがブラッドスポーツと言われるところなのかもしれないよ。人間でも、先日100mで10秒切りか、と騒がれた高校生の桐生選手も、飛び抜けた体をしているかと言われるそうとは言い切れないでしょう。筋肉の質もあるだろうね。

[西]そうか。心臓とかも言われるよね。

[松]見ようもないけど。ただ、心肺機能ということで言えば、疾患がない限り、鍛えればあるレベルにまでは対応できるようになる。もっと言えば、心臓は一定というか、そこまで差がないとも言えるでしょう。例えばいくらオルフェーヴルが走ると言っても、ライバルたちは離されても2秒程度。ロスのない走りだったり、2秒先に行ける質の良い筋肉があるということなんじゃないですか。よく心臓が良いという馬に限って走らなかったりするしね。

[西]そうなんだよね。よく響きが良いとか言われるけど、確かにイコールではなかったりするんだよ。

[松]だから面白いんでしょう(笑)。

[西]そういうことだよね。あ、話は変わるけど、読者から「新しい裁決ルールについてどう思いますか」という質問がきているんですけど。

[松]ファンの方々だけでなく、我々も誰一人として納得している方々はいないでしょう。我々も、こういうケースはどうなんでしょうか、聞いているんですが、「状況によります」という答えなんですよ。もうそうなるとルールじゃなくなってしまいますよね。

[西]質問にも同じようなことが書いてあります。

[松]いまの裁決委員の説明に対して、納得できる人はいないんじゃないですかね。もっと言えば、自分たちの責任じゃないという意識としか感じることができない。主観じゃなくて、ルールであるべきじゃないですか。

[西]いま降着と騎乗停止が別になったことで、いろいろな指摘が出ているというのが現状じゃない?

[松]馬券とは別ということになるけど、それもファンのためで、確定を早くできるということもあるからだと言いますよね。今回僕自身、騎乗停止を受けました。確かに、動いていますし、騎乗停止と言われれば受け入れます。ただ、フェブラリーSで和田さんがワンダーアキュートで斜行して、走行妨害と認定されたケースが2日なんですよ。僕の6日と何が違うんですかと説明を求めたんですが、僕の斜行は悪質だと言われました。勝ちたいと思って、外にいる馬を邪魔しているのは悪質ではないんですかと聞きたい。

[西]確かに、2日と6日には違いが存在するということだよね。

[松]レースの格によっても違うとか言うんですけど、フェブラリーSはG1ですよ。2日と6日という違いについて 説明を聞いていて全く釈然としないんです。

[西]なるほどね。

[松]とにかく、ルールに関しても説明を聞いても、全く釈然としないし、騎手の誰もがそう感じていますよ。ファンの信頼を失うということは、馬券売り上げダウンを招いてしまうということをわかってほしいと思いますね。

[西]あっ、そろそろ時間になっちゃいました。最後に今後の目標を聞かせてください。

[松]そうですね、マヤノトップガンのような馬を育ててみたいですね。僕はロッカーですので、時代に逆行するというか、独特の存在感を持った馬とのコンビで活躍できるように頑張ります。

[西]今日は本当にありがとうございました。


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