1年の締めくくりということで、今年を振り返ります
2013.12.19
今年も今週の
有馬記念を残すだけとなってしまいましたが、いやぁ月日が過ぎるのが早いですねぇ。
今回は今年最後ということで、今年を振り返らせていただきます。
あと1週残した現在、我が
尾関厩舎は24勝で、昨年の36勝には届いていない状況です。ですが、僕個人的には昨年と今年で大きく差があるという感覚がありません。
これまでにも何度かお話をしているように、勝ち星というよりも1頭1頭、その日その日を、先生の指示に従って、しっかりと仕事ができているかどうかという意識を大切に思っているために、そういう感覚となるのでしょうか。
もちろん、勝つために頑張っているわけですし、勝ち星そのものも大切なのでしょう。
勝たせなければならない、あるいは勝てる馬、チャンスで勝たせることができていない結果として、昨年を下回る状況になっているとも考えます。
ただ、レースに向けて、1頭1頭、その日その日、できる限りのことをやっていくということに関しては、そりゃまだまだ足らない、もっととも思いますが、ある程度はできていたとも思います。
競馬に行ってからは、不利、あるいはアクシデントなど様々な要素が絡んでもきますので、僕たちがどうにかできることではないのですが、レースに向けて万全の準備をということについては、頑張ったとは思います。
そういう1年のなかで、僕自身一番印象に残っているレースということで挙げさせていただきますと、
サクラゴスペルの
安田記念なんですよ。
あのとき助手3人で競馬場に行って、レースを観ていて内から
サクラゴスペルが抜けてきたときに、本気で勝つと思ったんです。
自分のなかではG1が目前まで、手が届きそうなところまで来た感覚になった瞬間だったんです。
あとになって、冷静になってVTRを観ると、全くと言って良いほど
ロードカナロアなんですけど(苦笑)、あの瞬間は忘れられません。
その瞬間と甲乙付け難いのが、
チャーリーブレイヴが
ヒヤシンスSを勝ったときです。
臨場していたんですが、4コーナーの時点では内心
『これは間違いなく厳しい。オープンというのは甘くないなぁ』という思いになっていました。
それが直線でアッという間に伸びて差し切ってしまったんです。自分が携わっている馬でこんなに強い馬がいるとはというか、何か信じられない気分になっていたんですよ。
衝撃を覚えましたし、底知れぬパワーというか力を感じました。
その後成績はなかなか出ていませんが、今週松岡で中山のオープン特別に出走します。状態も良くなっていますし、頑張ってくれると思います。
2013年というと、その2つですね。
あとは、違った意味で言いますと、毎年危ないというか、ヤンチャな馬、てこずる馬というのが1、2頭はいるものなのです。
今年も
ウインベルグラーノという馬がいまして、僕自身落馬して怪我をして休みました。(苦笑)
もちろん、そこから無事に競馬にデビューを果たすことができているのですが、そのときは嬉しかったですよ。
個人的には、調教師試験一次不合格も大きな出来事です。
頑張ろうと覚悟を決めて、毎日、毎日頑張ってきたのですが、まだ力及ばないということなのです。
来年に向けてもっと勉強しなければならないということですし、今年も関東は2名しか合格していないというように狭き門となっていますので、より厳しい戦いとなるはずです。
それでも、応援してくださる方々がいるうちが花ですので、
『まだ受けていたの?』と言われてしまいますが、懸命に頑張って勉強します。
そして、このコーナーが下克上アゲインとリニューアルされるように、頑張ります。
そう言いながら、来年35歳を迎えるということで、早くしなければという思いともなります。
最後に、今週は我が
尾関厩舎が最後に攻勢をかけます。
1度使われて上昇ムードの
コスモバルバラをはじめ、先程名前が挙がった
チャーリーブレイヴ、さらに担当の東園さんにとって最後のレースとなる
モンストールと、楽しみな馬たちばかりです。どうか応援よろしくお願いいたします。
今年1年、大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。
新年は恒例、
田辺裕信騎手との対談で幕を開けさせていただきますので、どうぞお楽しみに。
※西塚助手が皆さんからのご質問にお答えします。上部リンクからお送り下さい!