3日間開催の時、馬と人はどう対応している?
2014.2.13
今回も皆さんからいただいた質問について、お答えしたいと思います。
年始に3日間開催がありましたが、それについて
『3日間開催の場合、火曜日は休みになるんですか? 次週のことを考えると、やりづらそうな……。年明けは1週空いたり、変則開催になって調整が難しかったというコメントをよく聞いたので』という質問を
PNたけやまださんからいただいていました。
そうこうしているうちに、先週は降雪の影響によってまたしても東京のみ3日間開催となってしまいました。
その場合、基本的には火曜日が全休日となります。ただ、今回は競馬に行っている人間以外は、通常と同じ月曜日が全休日扱いとなり、競馬に行った人たちは休日買い上げ、という対応が取られました。
通常の2日間開催の時、通常は多くの馬たちが水曜日に追い切りを行います。
それが3日間開催となると、水曜の追い切りになると全休日明けになってしまうので、3日間開催の後は多くの馬たちの追い切りが木曜日にスライドすることとなります。
ただし、そうなると関西、あるいは夏の北海道や新潟などに遠征する馬たちは、追い切った翌日に輸送となってしまいます。そのため、そういう馬、あとは攻め馬の相手は、いまでは全休日である火曜日に調教をして良いことになったのです。
調整の難しさについては、火曜日休みで翌日の水曜日に追い切るのはやはり避けたいです。ですから、たとえば関西に遠征する場合には火曜日に乗れた方が良いですし、そういう意味でも該当馬が対応できるようになったことは良いことです。
ちなみに、先日の3日間開催のときには、我が尾関厩舎は半分くらいが火曜日に乗って良い馬に該当したので、調教を行いました。
いままで、火曜日に乗ってはいけなかったときには、前週の日曜日、あるいは月曜日に追い切りを行っておいて、木曜日にはサラっとやる、というような対応がされていました。
ただ、やはり当該週にしっかりとやりたい馬たちであっても、それができないということになり、調整過程にズレが出てしまう可能性があったんです。
日曜日の競馬に向けて、水曜日ならば中3日ありますが、木曜日ならば中2日ということになります。ですから、当該週にしっかりやりたい馬、あるいは厩舎にとっては影響があったはずです。
話は逸れますが、3日間開催だと、売り上げ面では良い影響が出ているとされています。
個人的には、3日間開催で売り上げが伸びていくのであれば、現場サイドがそれに対応できるように、いろいろ準備をしていくことは良いことだと思っています。
例えば、休みもローテーションでシフトを組んで行うこともできるでしょうし、様々な工夫をすることで対応できるはずだと考えます。
ただ、そもそもなぜ3日間開催が売れるのかということですが、10日の月曜日で言えば東京でしか競馬が開催されていなかったこともあるはずです。
普段は関西、場合によってはローカルと、最大で3カ所でレースが行われ、それぞれ発売されているのが1つになっていたわけです。ですから、売り上げが伸びるのは必然と言えば必然であり、売り上げアップの根本的な解決ではないとも言えるのでしょう。
僕自身はJRAの馬券を購入することはありませんが、知人などと話をすると、3場すべての全レースの馬券を購入していると、本当に忙しくて大変だと聞きます。途中で発走時間がズレたりすると、さらに大変だと言います。
ただ、3場開催をやっていただく意味というのは、厩舎サイドとしてとても意味があります。
そう考えると、突拍子もない考えかもしれませんし、現実的ではないかもしれませんが、例えばローカルの第3場を金曜日とか月曜日に開催することで売り上げがアップする可能性があったりするわけですよね。
3日間開催が売り上げアップの根本的な部分での有効な手段ではないのかもしれません。ですが、売り上げがアップしているということは売り上げ減の打開策として可能性を秘めていると言うことはできると思います。
皆さんも、もし3日間開催についてご意見があれば、ぜひメールをいただければと思います。
※西塚助手が皆さんからのご質問にお答えします。上部リンクからお送り下さい!