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今回はユーザーの方からいただいた質問にお答えします!
2014.10.31
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今週は、PNウマクラブさんからふたつ質問をいただきましたので、これにお答えしたいと思います。

最初は、「調教助手の方はジョッキーのように体重は管理されてるのでしょうか? 乗り役の体重によって調教タイムが変わってくるような気がするのですが…」という質問です。

ズバリ、その通りです。ただ、騎手のように体重制限というものはなく、体重が重いからと言って調教助手の資格が剥奪されるということはありません。

ただ、以前よりは緩和されたと聞いていますが、僕たちが在籍していた当時は、競馬学校の厩務員過程でも60kg以下でなければならないという規定がありました。

毎週水曜日に検量が行われていたんですけど、身長が170cmを超えてきますと、60kgというラインはなかなか大変だったりするんですよね。実際、その基準をクリアできず、苦しくなってしまって、卒業できなかった人もいました。

卒業して、トレセンに入ってからは、その身分は調教師に委ねられていて、体重云々の基準はありません。

それと、体重の差によるタイム差はありますよ。

単純に、60kgの助手の人と50kgの騎手では、10kgの差があるわけで、その差がタイムに影響するのは当たり前と言えば当たり前ですよね。

ただ、僕自身がヘビー級ということで、自己弁護をするわけではありませんが、体重が重いというメリットもあります。

負荷という面でもそうですし、あとは馬を怒るときに、ステッキ以外に脚でお腹を蹴るんですが、体重が重い人の一撃はそれだけの威力があります。

技術的に優れている人ならば軽くても大丈夫なのですが、重さが武器になることもあるんですよね。僕自身のためにもそうしておきましょう(苦笑)。

続いて、「先日競馬場へ行き、障害レースを竹柵障害付近で観戦したのですが、馬が飛越する前にジョッキーの方たちが何か叫んでいました。レース中に声を荒げる事はよくあるのでしょうか?」という質問です。

最初にお話をしておきますと、障害を飛ぶ際に声をかけることが飛ぶ合図になることはないということです。声がなくても、馬は障害を飛びます。

以前、横山義行騎手をはじめとする障害騎手の方々も言っていましたが、レースでは馬だけでなく人間もテンションがあがっていますので、声も出るということなのでしょうし、声を荒げたり、厳しい言葉が飛び交ったりするんでしょうね。

障害レースだけでなく、平地でも、レースのなかで大声が飛び交っていると言います。

例えば、3頭が並んで併走していて、一番外側の馬が最内の馬の存在に気がつかず、内側へ圧迫してきそうになるときに、最内、あるいは真ん中の騎手から「いるぞ」、「危ないぞ」などと、大声が出されているようです。

あとは、直線の追い比べで、気合いの表れとして声が出ることもあると言います。

最後、馬だけでなく、人間も苦しくなって声が出るみたいで、「相手も声が出ていたから、最後はきつかったんだろう」というような言葉を聞いたことがあります。

競馬場のスタンドならば、その声が聞くこともあるはずです。その声に迫力を感じられるはずですから、それも競馬の面白さのひとつだと思います。

その声はテレビでは聞こえませんので、ぜひ競馬場に足を運んでいただいて、体感していただければと思います。

最後にPNタケカズさんから、「内科医です。獣医師の範疇なので正直、今まで気には掛けてませんでしたが、巷を賑わせているデング熱も然り、地球の平均気温上昇に伴い、赤道直下の病気が日本にも上陸する傾向を見せ始めている今、人間や馬に関わらず“蚊”などによる虫害にこれまで以上に警戒していかなければいけないと考えさせられました。医学知識として参考にさせていただきます」というメールをいただきました。

確かに、予防をすることはなかなか難しい面があったりするんですが、我々は側溝など、水があって蚊が発生しやすいところを清潔に保つことなどで、予防できるように努めています。

PNタケカズさんが仰るように、赤道付近以外での虫害が増えているのは温暖化による影響なのでしょうね。様々な変化に対応していかなければならないということなのでしょう。

これからも、ぜひ質問等をいただければと思います。よろしくお願いします!

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