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ココロノアイの桜花賞を振り返って…敗戦を次に繋げるために
2015.4.15
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今回は先週の桜花賞を振り返らせていただきたいと思います。2番人気に支持されたココロノアイでしたが、10着という結果に終わりました。

ココロノアイは前走のチューリップ賞の後、栗東に滞在して調整されていたため、僕自身としては先生をはじめ、追い切りに乗りに行った矢原さんや担当者からの話を聞いて状況を知らされる形でした。ですから、実際にどのような感じで本番を迎えたかということについて、直接的なお話をすることはできません。

ただ、順調に来ていたようですし、レース当日の姿をモニター越しではありましたが確認する限り、良いコンディションだと感じました。

レース後、手綱を取った(横山)ノリさんが『運がなかった』というコメントを残しておられますが、その通りだと思います。

「なんだ、無責任じゃねぇか」というご指摘もあるかもしれません。でも、決してそうではありません。

スローペース、あるいはココロノアイに関して言えば、マイナス体重と、様々な要因が結果論として言われます。

ただ、じゃあスローペースだからと言って、好位置に取り付いて、勝ち馬をマークして行ったら勝てたかと言えば、ひょっとしたら何頭がそういう動きをするかもしれませんし、そうなったら逆に速くなって、後続が差し切る展開になっていたかもしれません。

そして、ココロノアイに関しては、確かに体重が減っていましたが、勝負できるデキにあったと思っていますし、それだけが敗因であるとは思えないということです。

どういうことかと言いますと、レースに向かって、ココロノアイにとって良いと考えてやってきたことがあります。確かに、良い結果は出ませんでしたし、そのことは悔しいですよ。でも、その方向性そのものは大きく間違っていなかったとも思うんです。

今回の敗戦で一番怖いのは、その敗因を探る上で、結果には結びつかなかったとしても、間違っていないココロノアイの方向性を否定しまうことだと思っています。もしそうなってしまえば、ココロノアイの良さを潰してしまいかねません。

極端過ぎるかもしれませんが、例えマイナス体重が敗因のひとつであったとしても、それだけでふた桁着順になることではないと思うんです。

競馬は1頭で走る訳ではありませんし、各馬の脚質や状態、あるいは騎手の心理など、様々なことが重なってペースが作り出されます。それがアヤであり、今回の桜花賞はそのアヤが大きく勝敗に影響した部分があると思うんですよ。

もちろん勝ったレッツゴードンキは、実績も残してきている馬ですし、逃げて、最後は突き放して勝っているんですから、強いのは間違いありません。ただ、ココロノアイとの対戦成績をみても、桜花賞までは3戦して2回レッツゴードンキが先着していたのです。

ひょっとしたら、ここからはずっとレッゴードンキが先着し続けるかもしれませんが、でも逆を言えば前走でココロノアイが勝っていて、そこにも何かアヤがあったとしたら、それで結果が変わる、そういうことなんだと思うんです。

我々、馬に携わり、レースに送り出す側としては、レースのなかでみせた馬のリアクションに対しては、細かく情報収集をして分析をすることで、次走以降に対応していかなければなりません。ですが、例えばペース、もっと言えば騎手の乗り方云々についてどうのこうのという話はそれほど意味を持たないということです。

スローペースだとしたら、確かに好位置にいた方が勝つ確率は高くなります。でも、そうしないのには何か必ず理由があるはず。

ひょっとしたら入れ込んでいたかもしれませんし、何か他の理由があったのかもしれませんので、それを知ることは大切かもしれませんが、そこに敗因を求めてはいけないと思うんです。

今回、ココロノアイに関して、僕自身としてはマイナス体重ではありましたが、良い状態であったと感じています。

しかし残念ながら、様々な面でココロノアイ自身にとっては不向きな競馬となってしまうなど、運に恵まれなかったと思っています。

ウチの先生がレース後に「今回我慢できたことが次につながるはず」とのコメントを残していましたが、その通りだと思います。

先生、そして手綱を取ったノリさんにいろいろ聞きながら、オークスで巻き返すために、できることをやって、再び良い状態で送り出せるように頑張ります。

ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。

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