現在の失格・降着のルールについて、皆さんのご意見をお寄せください
2015.4.28
4月19日の
皐月賞で、
ドゥラメンテが披露したパフォーマンスはとても素晴らしいものでした。現場でも
「強い」という声が圧倒的に多いです。
ただ、4コーナーでの斜行については、厳しい意見が多いんです。
僕も観ていて、衝撃的だったんですよね。生放送の段階では、カメラのアングルが切り替わった瞬間でしたから、皆さんもワープをしたとしか思えなかったのではないでしょうか? 最内にいたはずの馬が、いつの間にか大外にいましたからね。本当にアッという間の出来事で、一瞬何が起こったのかわかりませんでした。
そこで、JRAのホームページにアップされているパトロールビデオを観て、すべてを理解できました。
僕自身は調教助手ですので、その立場でしかお話ができません。レースに乗ったことがない以上、レースについてはたとえ何を言っても想像でしかないということです。
騎手には騎手の立場での見方がありますし、調教師には調教師の立場での見方があって、それぞれ見方や意見が違うはずです。
ただ、その中でも大前提として、決められたルールがあって、それに従って競馬が行われているということは間違いのないところです。
3年前、降着についてのルールが改正されたときに、JRAの職員さんから
「ほとんどのケースで降着にはならなくなります」という説明を受けています。
その時、実例として
メジロマックイーンの
天皇賞・秋での斜行は降着にはならないと言われていました。ですので、今回のケースでも
「降着にはならない」という意識なんですよ。
一方、その前日に武豊騎手が被害を受けたレースで降着がありました(4月18日阪神12レース)。
走行妨害の件については、我々関係者の間でも2つの意見に分かれます。それはいまのルールに則った見解と、被害者感情に立った見解です。
競馬は1頭で走っているわけではありません。それぞれの馬と騎乗する騎手たちの思惑が複雑に混じり合うことでレースとなっていきます。それぞれの立場があって、それぞれの言い分があって当然です。
では、
読者の皆さんは現在のルールについて、どう感じておられるのでしょうか?いまのルールは、馬券を購入している皆さんの立場に立ったルールだとされています。
ただ、それでも被害馬の馬券を買っている人たちがいて、その不利による影響を受けているわけですよね。
また、騎手の方々と話をした印象としては、釈然としないという思いがどうしてもあるようです。
今回のケースで言えば、デムーロ騎手に対して実質4日の騎乗停止処分が出ましたが、他のケースと“差”を感じるという指摘もあったりします。
その辺りについても、読者の皆さんの意見をぜひお聞かせいただければと思います。
失格、降着、走行妨害のルールは毎週競馬の開催を楽しみにして、馬券を購入するみなさんのためにあるべきものだと思います。
来週から対談をお送りする予定ですが、その後この話題についてまたお話をさせていただきたいと思っておりますので、ぜひ下記リンクからご意見をお寄せいただければと思います。
※現在の降着ルールについて、皆さんはどう感じていますか? ご意見をお寄せください。また、西塚助手への応援、質問メッセージも募集中です。
|