サクラゴスペルが出遅れたのは、本当に想定外でした
2015.6.16
1週遅くなってしまいましたが、
安田記念の
サクラゴスペルは、残念ながら17着という結果に終わりました。
いや、ブッチャけ期待していましたし、やれるんじゃないかと思っていて、先生にわがままを言ってレースに行かせてもらったんです。それほど期待していましたし、本気でやれると思っていました。
それだけに本当に悔しい。こんなものか、ということで片付けられない思いがあります。
これまでレースに向かうと体重が大きく増減したり、あるいは追い切りがハードになってくると食欲が落ちてみたりと、難しいところがあったりもしたんです。ところが、今回はそういうところがなく、本当にこれまでにないくらい順調だったんですよね。
レースを終えて(横山)ノリさんは、出遅れたことで、スムーズなレースができなかったことがすべて、というようなことを仰っていました。
ただ、いままでゲートの出が売りと言われるくらい、スタートダッシュが抜群だったわけで、まさか出遅れるとは誰もが想像できないシーンですよ。ノリさんも出たら行くつもりだったようですから、想定外ということでしょうね。
しかも、出遅れたのに対してペースが速くなってくれたので、4コーナーでは災い転じてナントやらと、“逆にしめしめ”と思っていたんです。
ノリさんにも
「4コーナーではここからゴボウ抜きだと思って見ていました」と言うと、
「俺もそう思って追っていたよ」と仰っていました。
結果論としては出遅れが敗因ということになるのかもしれませんが、でももしあれで伸びてきていたら、それが勝因となるわけですから、それだけではないと思うんですよ。
競馬というのは複合的な要因が入り交じって結果となりますので、ひとつということではないのでしょう。だから難しい。
攻め馬で動き過ぎてしまった、飼い葉を食べない、そして体重が減る。それらがまたG1でよくあったんですよね。あとは、放牧明けに実績があるということで、放牧明けが良いということもあるのかとも考えたりします。
実際、何が良くて、何が悪いのか。飼い葉を食べ、体重も減らなかった。中2週ということで調整もソフトな感じで、正直悪くはなかったといまでも思っています。
これまでになく順調に来て、結果的にこれまでにない出遅れをしたわけです。でも、実は馬にとっては本当は違った選択肢があって、その方が良い結果となっていたかもしれないとも考えます。
僕たちが手応えを感じていたことをノリさんも感じておられたようで、
「こうやって順調に行っても勝てないのが競馬であり、また逆にいまひとつと思っていても勝つのも競馬。また頑張ろう」と仰っていました。本当にそうなんですよね。
それでも、本当にこれだけ悔しいのは久々です。年齢的にみても、あと何回もチャンスがあるとは言えないかもしれませんが、また次の機会に向けてできることをやって送り出せるように頑張るしかありません。
距離、そして力関係など、いろいろな見方をさせる方々がいらっしゃるようですが、僕たちは
サクラゴスペルを信じて一緒に頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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