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海外遠征は、とにかく回数を経験することが大事だと痛感します
2015.12.9
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今週の日曜日に行われる香港国際競走に出走するため、サクラゴスペルが香港に向かい、無事到着しました。

実はこの数週間はその準備に追われていて、なかなか忙しく動いていたんです。

海外遠征といえば、我が尾関厩舎はステラウインドがフランスへ遠征した経験があります。

ただ、ステラウインドはオーナーブリーダーでもある前田幸治オーナーの所有馬でしたので、牧場さんの方でいろいろ準備をしていただいたんです。ところが今回はすべてを厩舎サイドで行うことになりましたので、僕自身にとっては初めての海外遠征のサポートとなったんです。

まずは、僕はフィードマンとして厩舎の飼い葉の管理を任されていますので、香港での飼い葉を飼料会社の方々と相談しながら準備しました。

今回は招待レースなので、主催者である香港ジョッキークラブでも飼料を用意しているとのことでした。実際、サプリメントなどは、現地でも使われているものについては現地で支給してもらうようにしたんです。

あと、よく海外遠征で話題になる水ですが、これは飛行機に乗ってるときの分だけは持って行って、あとは現地の水を使うことになりました。

ただ、1週間程度の短期遠征でもありますし、また知らない環境となりますから、飼料はあえて日本で食べているものを持っていくことになったんです。

ですから、1週間分の飼料や乾草、あるいは燕麦など、その分量を計算してコンテナに積み込みました。ですが到着前、そして到着直後から些細ではありますが、問題が発生してしまいました。

乾草を思ったよりも多く持って行ってしまったことや、飼料の袋が破れてしまって、使い物にならなくなったようなんですよ。

もちろん、飼料も多目に持って行っていますから大きな問題ではないんですが、早速そういう事態になるとは。それも含めて海外遠征なんだと痛感しましたよ。

それと何より驚かされたのは、馬具です。普段日本で使用している頭絡や手綱を使うことができないんですよ。しかも、レースだけではなく、調教でも駄目というのは少なからず驚かされました。

それと、騎乗する助手のヘルメットとプロテクターも、日本で使用しているものが使えないんです。すべて、香港ジョッキークラブが認めたものだけしか使えないということなんですよね。

いや、騎手やレースに関してというのはわかります。でも、調教でも同じというのは日本にはない感覚ですよ。

日本の感覚といえば、勝負帽子です。日本では枠順を示す色を着用することになっていますが、現地では勝負服と同じように申請したものを着用するということになるそうで、ギリギリ間に合うようにつくってもらっているところです。

現地には、担当の厩務員さんと先輩の二口さんが帯同して行っています。馬自身もそうですが、人間にとっても違う環境のなかで過ごすわけですよね。

当たり前と言われるかもしれませんが、それも含めて海外遠征であって、それを克服しなければならないということなんですよ。

よく海外遠征は何度でも経験しなければ駄目というような話を聞きますが、本当にそう思います。やってみなければわからないことがたくさんあるものですから。

現地で1週間、いろいろ問題はあるかもしれませんが、何とか頑張って乗り越えてもらいたいです。もちろん、勝ってほしいですが、とにかく無事に帰ってきてくれることを願っています。

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