今年も1日1日の仕事を積み重ね、頑張っていきます
2016.1.6
皆様、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2015年、我が尾関厩舎はJRAで35勝を挙げて関東3位、地方を含めて37勝という成績を収めることができました。
かねてより、何位とか、何勝とかというのはあくまで結果であって、目前の仕事を、懸命にやることが大事だということを繰り返しお話ししてきましたが、さすがに最後の1週間は意識してしまいました。
ちょうど1勝差で、手塚厩舎と斎藤誠厩舎とウチで2位争いを演じていて、ひとつ勝てば順位が変動するというような感じだったんです。それだけに、競馬をみていても、いつもとは違う雰囲気がありました。
その結果として3位ということは、それはそれで嬉しいと正直思います。でも、俺たち3位だぜ、とは思えないのも正直な気持ちですよ。
またぁ、と言われてしまうかもしれませんが、もっと勝つことができたんじゃないかという思いもありますし、上手くいった、いわゆるラッキーもありました。決して満足はしていません。
以前、内田(博幸)さんがリーディングジョッキーになったときに、「本当のリーディングがいます」と、武豊騎手の存在を口にしていましたが、その気持ちもわかります。
結果として37勝しましたが、ひょっとしたら今年はそれ以上勝てるかもしれません。逆に、半分も勝つことができないかもしれません。
競馬はあくまで勝負事であって、運否天賦(うんぷてんぷ)という部分が少なからずあるのがこの世界なんです。“点ではなく線”。要するに、その成績を続けることができるかどうかが重要だと考えます。
リーディングに1年輝くことも凄いですが、それを何年も続けることはもっと凄いことですから。だからこそ、1日、1日の積み重ねの結果であって、どれだけ自分が与えられた仕事をしっかりとできたか、ということが大事だと思うんです。
もっと言えば、勝ち星よりも、そのことの方が大事だと僕自身では思っています。たぶん、騎手の人たちもそういう感覚なんだろうなぁ、と思うんですよ。ひと鞍、ひと鞍の積み重ねであって、そのなかで懸命に頑張っているんだと思います。
田辺さんも対談でそのような話をしていましたが、やはり最高の結果を求めながらも、あくまで目前の仕事をしっかりやること。それができなければ結果も良いものにはならないはずです。
この仕事はトーナメント戦ではなく、リーグ戦のように、戦いが続いていくものですから。2016年も、その思いで頑張っていきたいと思っています。1年終わったときに、何勝できたではなく、与えられた仕事をしっかりとできたと思えるように、1日、1日を頑張っていきたいと思います。
あとは、個人的には調教師試験に向けて、一層勉強をしなければならないと痛感しております。まだまだ自分自身に余裕があり過ぎると感じていますので、今年は自分自身ももっともっと追い込んで勉強していくつもりです。
どうぞ皆さん、西塚信人、尾関厩舎ともに今年も頑張りますので、応援していただければと思います。
ところで、新春恒例でお送りしていた田辺騎手との対談ですが、今年は少しお時間をいただくかもしれません。必ずお送りしますので、お待ちいただければと思います。
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