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長期休養中の横山義行騎手の現状をお伝えします
2016.1.20
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このコラムでもお伝えした横山義行騎手の落馬事故から、ちょうど1年が過ぎようとしています。

あの時、翌日の攻め馬をお願いしようと思ってテレビをみていたことを思い出します。

当初は生命の危機さえ伝えられた大事故だったんですが、2、3ヵ月が過ぎて、落ち着いてからお見舞いにうかがったときには、一見すっかり元気になっていて、ホッとしたと同時に、凄い回復力だと驚きました。

それ以来、以前と変わらずお付き合いはさせていただいているんですが、いまもなお後遺症の影響が強いようです。

秋くらいから競馬場にみえるときには、装鞍をお願いしたりもしていますし、年末頃からは藤沢先生の厩舎で忙しい日に乗り運動を手伝ったりもされています。

騎手という立場ですし、後遺症があるということで、僕が鞍置きをお願いするときに、ある方から『義行は身体もまだ完全じゃないし、鞍置きをお願いするのは悪いんじゃないか?』と言われたんです。

その方にも言ったんですが、僕は逆だと思うんですよ。

できると仰って来られているんだから、本人が受けてくれるのであれば、むしろ以前のようにお手伝いしてもらうべきだと思うんです。

話をしていて思うことは、義行さん自身、いまの現実を前向きにとらえているということなんです。

ある時、中山競馬場まで電車で行ったことがなかったらしく、駅からどうやって行けば良いのかと聞かれました。

僕たちはファンの方々が通る地下通路は通らない、と話したところ、「敢えて地下通路から行ってみる」と言って、実際にそうしたみたいなんですよね。

昨年の暮れは、何と義行さんと一緒に中山大障害をライヴで観戦しました。中山のスタンドで、義行さんの生解説を聞きながら、大障害を観戦していたんです。

義行さんは「俺、初めて大障害を生で観戦する」と興奮しておられましたが、そうですよね。

これまではほとんど乗っていたわけですし、もし乗っていなかったとしならば、怪我などそういう理由で休んでいるわけで、競馬場にいないわけですから、当たり前なんですけどね(苦笑)。

その時、スタート地点はバンケットの頂上にあるらしく、ゲートの悪い馬などはそのまま坂を下って行ってしまうような感覚になるらしく、怖いんだよ、と仰っていたことを思い出します。

また、1周目のスタンド前で歓声があがった時は、「1周目でこれほど盛り上がっているんだ。乗っているとわからないよ。結構、盛り上がっているんだね」とも仰っていました。

現状、騎手として再びそのレースの舞台に立つことは難しいそうです。それでも、次の人生に向かって頑張っている義行さんに、また違った魅力を感じます。

いろいろな思いは義行さんにしかわかりません。後遺症が残りつつも、日常生活は過ごせていけるところまで回復した現状、頑張っている義行さんを、僕なりに応援させていただければと思っています。

まだ義行さんには話をしていませんが、もし機会があればまた対談に出ていただいて、お話をお聞きできればと思っています。

確かに、そのような状況で人前でお話をするというのは簡単ではないんですが、義行さんはなんとなく出てくれるかなぁと思ったりしています。無理は言いませんが、軽く酒を飲む感じでお願いしてみましょうか。

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