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レッドファルクスのCBC賞は、今後の可能性が広がる勝利でした
2016.7.6
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先週、わが尾関厩舎のレッドファルクスCBC賞を勝ってくれました。

今回は3番人気に推されていましたが、金曜日の調教のときに真後ろを違う馬で歩いていて、正直なところ絶好調というところまでは感じませんでした。

短距離馬によくみられるように、元々歩様が硬いタイプでありますし、今回は芝のレースです(注:前走はダートの欅S)ので、ブッチャけどこまで頑張ってくれるのか、という感覚で応援していたんです。それが、あれだけの脚を使って差し切ってくれました。

確かに、これまで左回りでの成績が良いですし、こと中京の芝に関して言えば、今回勝って3戦3勝と抜群の相性の良さがあります。

とはいえ、ここしばらくダートを走って勝ち星を重ねてきていて、しかも重賞ですからね。

中京の芝1200mで1600万下を勝っているとはいえ、なかなか出走するという選択肢を選ぶことは簡単なことではないと思います。

でも、そこを選んだ。先生は相性の良さも分析した上で、今回の出走を決めたんだと思います。

そして、もうひとつ。これはあくまで僕自身の見解なんですが、勝ったCBC賞と今週行われるプロキオンS(中京ダート1400m)を比べたときに、CBC賞の方がチャンスを感じると思うんです。

1600万下を勝ったときくらい走ってくれれば、今回のメンバーならばチャンスはあると思えます。でも、プロキオンSの方は東京でオープンを勝ったときくらいでは、ちょっと足りないかなぁ、と思うんですよ。

ダートの短いところというのは、いま本当に層が厚い。なかなかの強者たちが揃っています。もちろん芝も強いんですが、ダート路線ほどの層の厚さは感じないんですよね。

話をレッドファルクスに戻します。僕自身はそれほど多く乗っているわけではないんですが、左回りでの走りがとても上手という感覚はあります。右回りも駄目ということではないんですが、左回りになると本当に得意、というような感じですかね。

野球選手でいうと左右どちらの打席でも打つ、スイッチヒッターみたいな感覚かもしれません。

個人的には、今回のレース時計は速くなるだろうと思っていたので、そのあたりが対応できるかどうか、と思っていたんですが、見事に対応してくれました。1分7秒2の時計で勝ったということは、それだけ馬も成長しているのかなぁ、とも思います。

普段からもちろん良い馬だと思いますが、ブッチャけ抜群かと言われれば、僕の感覚ではそこまでではないんですよ。でも、ダートで追い切りに乗っている人間は、“抜群”と口を揃えるんです。

また、もうひとつの勝因として、1200mを久々に使ったというのも良かったと思います。距離が短くなって流れが速くなるから、引っ張るところがなく、スムーズにレースをできたことも大きかったと思うんです。

距離を変えることで、結果的にスムーズな競馬ができるということはよくあるものです。今回とは逆に、短いところで使ってきた馬を敢えて長いところを走らせることで、よりリズムよく走れるようになるという効果とかもありますから。

そういう部分も含めて、今回これだけの走りができたということで、今後の可能性も広がっていくと思います。楽しみだと思いますので、ぜひ応援してください。

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