調教師一次試験が終わりましたが、手応えは良くありませんでした
2016.9.28
先週の水曜日、今年の調教師一次試験が行われました。
でも正直、あまり手応えは良くなかったんですよ。
毎年話題になる時事問題ですが、今年はアメリカで無敗のまま三冠を制した馬の名前とか、
ラニの父である
タピットの種付け料、
プリークネスSが開催される競馬場はどこか、あとは
エイシンヒカリと同じ父
ディープインパクトと母父
ストームキャットという血統背景を持つ馬名などが出題されました。
僕自身は、
シアトルスルー、ピムリコ競馬場、そして
キズナは答えられましたが、種付け料は間違ってしまったと思います。
それより何より、個人的には馬学が全くと言って良いほど出来ませんでした。
記述式でローソニア感染症、ターゲットワーニングなどについて説明を求められたんですが、全く書くことができなかったんです。ブッチャけさせていただきますと、知識として持っていませんでした。
馬学以外については、知識として持っていなかったということはありませんでしたが、これは全くもって勉強不足。僕自身の不徳の致すところです。今回で5回目となるのに、本当に情けない限りです。
もう無理なんじゃないないかというご指摘もなくはないのですが、僕自身“もう限界”だとか、“これ以上勉強できない”と思うことができません。
勉強不足だという思いと、もう歩けなくなるくらい勉強をしなくては駄目なんだと思いがあって、“もう限界”と思えるまでやってもいないのに辞めることができないです。“もうこれ以上できない”という思いを感じるまで挑戦し続けたいと思っています。
顔を合わせるたびに「勉強してるのか」と声をかけてくださる蛯名さんをはじめ、田辺や他の友人たちに応援していただいているからこそ、自分の情けなさを一層痛感してしまいます。
応援といえば、お名前も何も書いていなかったのでどなたかわからないのですが、試験前にお守りを送っていただいた方がいらっしゃいました。JRAの総務課に送っていただいて、そこから頂いたのですが、間違いなくこのコーナーを読んでいただいている方だと思います。
失礼ですが、この場をお借りしてお礼を言わせていただきます。本当にありがとうございました。
応援してくださる方々がいて、力をいただいているのですから、いままで以上に頑張らないといけないと思います。そしてもちろん、自分自身のために頑張らなければならないと思っています。
さて、今週は
スプリンターズSが行われます。我が尾関厩舎からは
サクラゴスペルと
レッドファルクスの2頭が出走を予定しています。
2頭とも順調に調整されていて、良い状態でレースを迎えることができそうです。1頭強い馬がいますが、競馬である以上はチャンスが0ではありません。
これは僕自身の考えなんですが、もしその競馬で100回レースしたときに何回同じ結果となるか、という考え方をしたときに、100回同じ結果になることは極めて稀だと思います。
例え99回同じ結果となったとしても、1回は違う結果になるわけですよ。その1回が今回かもしれない。
僕自身、ここまで10数年、馬に携わってきましたが、馬は本当に難しいなぁと思います。だからこそ、できることを精一杯やならなければだめだという思いと、どこかで奇跡が起きてくれるんじゃないかという希望を持って頑張ることができるんだと思っています。
とにかく無事に戻ってきてくることを願いながら、最高の結果を願っています。
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