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SNSとの付き合い方について、思うことがあります
2016.11.16
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皆さんの中で、フェイスブックやツイッターをやっている方も多いと思います。

そして、競馬サークルでもそういったフェイスブックやツイッターをはじめとするSNSをやっている人がいます。そして、後述しますが、それに関連する問題が起きたことも、ご存知の方がいると思います。

そういったSNSは騎手、調教師の方々、そして我々現場で働く人間と、それぞれの立場によって、使い方が違うのはある意味当然でしょう。

そのなかで、騎手と調教師さんたちは、自己責任において行動が許されるのに対して、我々はそうではないという違いがあって、実はその違いはとても大きいと思うんです。

極端な言い方をすれば、騎手の人たちは、調整ルームに入っている間やレース中など禁止されている時間に使用しなければ、それ以外はどのような発言をしても自己責任の範囲で許されます。

調教師さんに関しても、例えばパドックやレース中など不適切な状況以外であり、かつ自分の責任を負えるならば、どのような発言をしても許されます。

でも、我々現場で働く人間はあくまで、厩舎に属している従業員であって、すべてが自己責任で負えない部分があります。

何が言いたいかというと、我々もSNSを使って発言するのは良いとは思いますが、その内容には気をつけるべきだと、最近強く思うんです。

大学院で勉強した言葉にメディアリテラシー(情報媒体を使いこなす能力)というのがありましたが、その意識が大切だということです。

僕自身は、自分が直接関わっている仕事やその内容については話をしたり、あるいは写真などを載せるべきではないと思っています。

実は、先日そういう話をしていたら、海外では担当馬の写真を無断でSNSに掲載して解雇されるケースがとても多いと聞きました。

まさにそういうことなんですよ。

馬は、馬主さんから厩舎に預託されていて、あくまで馬主さんの財産ですし、その状態について、無断で担当者が世間の方々に公表するというのは、そのことで何か問題が起こってしまったときに、担当者だけの責任でなくなってしまいます。

ただ、逆に自分の仕事とは関係ない、G1レースや強い馬について印象を話したりするのは良いと思うんです。

例えば、田辺さんや松岡さんとは、日常話をしていますし、馬のことなども相談させていただいたりする関係です。

その田辺さんや松岡さんとの話を、SNSに載せてしまうことは、僕自身の感覚では絶対にやってはいけないことなんです。

もし、そういう話をしたいときには、このブッチャけ対談のコーナーで、ということですよね。

でも、直接やり取りのない、例えば武豊さんに関して、その凄さなどについて、よりファンに近い視線で話をすることは許されると思うんです。

あくまで僕たち現場で働く人間がSNSを使用する場合に限った話ですけど、そこの線引きが問題であって、もうそこはモラルの問題です。そして今は、認識が甘いんじゃないか、と思うケースがとても多いんです。

SNSを使用するのはとても良いことですし、我々現場で働く人間たちも使って良いと思いますし、それ自体について批判を受けることはないはずです。

でも、一般社会におきかえても、ある食品会社で働く人で、その企業が持つ特殊な技術はもちろん、様々な製造過程などを個人のSNSに載せることは、やはり処罰の対象になり得るはずですよ。

でも、その商品の素晴らしさについて話をするのは良いことだと思うんです。

僕たちで言えば、レッドファルクススプリンターズSを勝ちました。ありがとうございます。ということはいいと思うんですよ。

ただ、レース後の馬の姿や、追い切り後の状況を載せるのは、やはり駄目だと思うんです。

確かに、ファンの方々のなかには、ぜひ載せて欲しいという声があるのもわかります。しかし、そこは線引きがされなければ駄目だと思うんです。

先日、元気(丸山騎手)が調整ルーム内でSNSを使用したとして騎乗停止処分を受けました。そもそも使用してはいけない時間に使用しているので処罰を受けて当然なんですが、それを受けた関係者が自分のSNSに掲載してしまった。それを疑問に思わなかった感覚も、問題だと思うんですよ。

そこの線引きがしっかりとされないと、SNSそのものの使用が良くないという流れになっていってしまいかねません。

この話題については、ぜひ皆さんのご意見をお聞きしたいと思うんです。皆さんの忌憚ないご意見をお寄せください。たくさんのご意見をお待ちしております。

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