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雪の中で開催→中止となった決定に疑問を感じます
2017.1.19
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先週は、調教助手として最も辛い週末だったかもしれません(苦笑)。

我が尾関厩舎は、土曜日の中京10レースと12レースに出走馬がいました。そこで厩務員さんに2頭持っていってもらい、そこに後から行ってパドックを引いた後、美浦に帰って翌朝の攻め馬に出ました。

攻め馬の間もこの話を繰り返ししていたので、他の厩舎の人たちも知っているんですけど、本当にこれはなかなかキツイんです。

普通は、馬運車で金曜日の朝出発して、土曜日に競馬をして、日曜日の朝現地を出発してきます。

今回の僕は、強行スケジュールというのがわかっていました。そうしたら、土曜日は中京が雪予報で、当日も雪が降っていましたので、月曜日に振替開催になってもらってもいいな、と内心思っていました。

そして2レース、3レースのパドックを見ていて、これは完全に中止になるんじゃないかと思っていたんです。結局のところ何とか最終レースまで終えて、結局帰ってきて、日曜日の攻め馬も無事終えることができました。

土曜日の中京の感じだと日曜は大丈夫だろうと思っていたら、中止になったので、夜によほど降ったんでしょう。

それに対して、日曜の京都は大雪警報も出ていましたし、最初から中止になるだろうと思っていたんです。

ところが京都の場合、早い段階では開催すると発表されて、開門してお客さんに入場してもらって、馬券も売っていました。そしてその後に中止が発表されたために、再投票をしての代替開催となってしまいました。

それはそうですよね、その日にレースが行われる条件で馬券を買っているのに、レースが翌日以降になるならば、一度払い戻して仕切り直しになるのは当たり前でしょう。

ここからはあくまで僕の個人的な想像だということをご理解していただきたいのですが、こういう場合は開催委員長をはじめとする上層部の方々が、様々な角度からの分析に基づいて判断されて決められているのだろうと思うんです。

もちろん、自然が相手ですし、予測不能な部分があるのは間違いありません。昔、台風の影響が予想されて中止にしたところ、天候が回復したことがありました。結局順延されましたが、それを予測が甘いと批判されることはないと思うんですよ。

でも、今回はなぜ早い段階で中止にされなかったのでしょうか。

開門時に雪かきが必要ないような状況で、そこから降雪が一気に激しくなったならば理解できますし、そうやって続行競馬になったケースもあります。でも、雪が降っていて、しかも大雪警報まで出ている状況のなかで、なぜ開催に拘ったのか…。

馬はもちろん、ファンの皆さんも、馬主さんも、僕たち関係者も、そしてJRAの職員さんたちも、予定通りに開催された方が良いのは間違いありません。だからといって、あの状況で開催するというアナウンスをしたことは、とても理解に苦しみます。

いろいろな事情があったのでしょうが、一旦開催すると言ってから中止するというのは、それぞれの立場の人間にとって本当に最悪だということが、今回のことで良くわかりました。

実際、飼料の確保など、僕たちは僕たちでバタバタしましたけど、それが仕事ですし、中止や延期というのはみんな同じ条件ですから、全く問題はありません。

でも、馬は京都競馬場に到着していますし、知り合いの一口会員さんは東京から京都に向かったそうです。結局、新幹線の中で中止を知ったそうなんですよね。

このように、馬主さんやファンの方々にとても迷惑がかかってしまうということをわかってもらいたいですよね。馬主さんやお客さんたちの中には、遠方から競馬場を目指してきてくださる方々もいるんですから。

改めて言いますが、中止や延期をして、たとえその後天候が回復してできる状況になったとしても、安全確保上の問題があるという判断がなされたならば、それは仕方がないことであり、何も責められることではありません。それよりも、判断が遅れることで、様々な方に迷惑をかかってしまうことの方が駄目なんじゃないかと思うんです。

どうしても、今回の決断のタイミングが理解できなかったので、お話をさせていただきました。

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