【対談・田辺騎手①】2017年最初のゲストは、もちろん恒例の田辺騎手です!
2017.1.25
田辺裕信騎手…以下
[田]西塚信人調教助手…以下
[西][西]新年恒例となっております、今回はゲストに田辺裕信騎手をお迎えしました。よろしくお願いします。
[田]もう新春じゃなくないですか?
[西]田辺さんが忙しくてね。
[田]年末年始は何かと時間がなくて、アッという間に競馬が始まりました。ていうか、このコーナー続きますねぇ。
[西]続くね(笑)
[田]何周年?
[西]日記も入れると10年かなぁ。
[田]よく切られないよね(笑)
[西]いやぁ、本当だよ。これも読者の皆様のお陰ですよ。というか、
コマノインパルスで
京成杯を勝って、早々と2017年重賞勝ちですからね。田辺さん、本当に凄いね。
[田]いや、信ちゃんが凄いよ。
[西]えっ、何が?
[田]日帰りで雪の中京に行くんだから。
[西](笑)
[田]居たもんね。ゲート裏で馬を引いていて、その馬は躓いてしまったんですよね。
[西]ゲート裏で『(対談の場所)どこになったの?』と聞くから、『どこか焼き肉屋さん』という会話をさせていただきました(笑)。
[田]週明けだったなぁと思っていて、場所を聞きたいと思っていたら、雪のなかのゲート裏にいるんですもん。まさか、ここにいるとは思わなかった(笑)。
[西]ゲート裏ではいつもイジっていただいています。
[田]目立つんだよ。
[西]えっ、そう。馴染んでいるでしょ?
[田]馴染んでないから(笑)。違うんだよね。
[西]雰囲気が違うんだぁ(笑)。
[田]うーん、足取りが重いんだよね。
[西][田](笑)
[田]他の馬に蹴られるんじゃないかと心配になりますからね。
[西]ゲート裏では、田辺さんをはじめ、みなさんにイジっていただいています。
[田]ゲートに来るならば前に立っているだけでいいと思いますよ。危ないですから、ゲートを入れるのはね。
[西]プロに任せてね。
[田]そうだよ、プロはただでやってくれるんだから。ていうか、この対談って、どのくらいのペースでやってるんですか?
[西]1~2ヵ月に1人くらいかなぁ。
[田]もうトレセン中やり尽したんじゃないんですか。
[西]まだいるんだろうけど、仲の良い人で言えば、田辺さん以外にも2回登場してもらっている人もいます。
[田]理事長、理事長がいいんじゃない。マジに。
[西](笑)
[田]理事長に、理事と、もうJRAの偉い方々に出ていただいたらいいんじゃないですか(笑)。
[西]いや、1年間通して田辺さんでも良いんじゃないかと思っているんですよ。毎月、飲み会を中継する感じというのはどう?
[田]見る人いなくなっちゃうよ(笑)。
[西]そんなことはないよ。毎回焼き肉屋さんでも良いけどさ。
[田]そうじゃなくて、毎回違う人を俺が手配するというのはどうですか。
[西]あ、なるほど。丸山さんとかね。
[田]丸山さんとか、丸山さんとか、丸山さんとかね(笑)。
[西]でも、そのコンビは視聴率というか、反応が良いらしいんだよね。
[田]元気の女性について、1年間語り合いますか(笑)。
[西]話は変わりますが、田辺さんリーディングですよ。知ってますか。
[田]らしいですね。でも、先週は松岡さんがリーディングでしたよ。
[西]“すぐに終わる”って仰っていたみたいですけどね。田辺さん、去年関東で3位だって知ってました?
[田]それは知ってましたよ。
[西]いつの間にかに勝っていらっしゃいますけど、どうなんですか。
[田]一昨年の年末からの腰痛がありましたし、去年の年明けも5日は休みました。そこからも影響を考慮して、乗り鞍を抑えていたんです。
[西]じゃあ、本気を出せばリーディング狙えるね。
[田]常に本気ですよ。
[西]そりゃそうだけど(笑)。
[田]裏で、戸崎さんとクリストフ(ルメール騎手)を熱湯風呂とかに入れて、コンディションを崩していただかないと(笑)。
[西]うはははは。スーパージョッキーを思い出したよ。ひとつ聞きたかったんですけど、田辺さんからみて、俺って変わった感じってある?
[田]ちょっと痩せたよね。
[西]そうじゃなくてさ(苦笑)。それはそれでそんなことないと思うけど。
[田]一時期、メチャクチャ太ったけど、その頃と比べたら痩せたよ。そういうことではなくて?
[西]人間的というか、前のあいつの感じじゃないとか、そういうことだよ。
[田]別に。何で?
[西]田辺さんもこうしてトップの位置を確保しはじめておられるわけですよ。勝っていくことで変わらなきゃいけない部分も当然あるだろうし、見える景色も違ってくるはずだしね。もちろん、人間的には、全く変わっていないんだけどさ。考え方とかは、違ってきているように思うんだよね。
[田]そこは変わりましたよ。いつまでもローカル開催に行って、飲み歩いて、そのために競馬を頑張るという生活はできませんからね。
[西]そう、そう。プロ意識というか、アスリート的な感覚が前よりも出てきたように思うんだよね。
[田]そういう感覚はありますよね。食べる物もそうですし、トレーニングもそうですね。
[西]トレーニングは、飲み歩いていた頃からしていたの?
[田]やってましたよ。ただ、その時は自分自身でいろいろ考えてやっていたんです。
[西]いまは?
[田]いまはトレーナーを依頼して、メニューを考えてやっています。でも、トレーニングそのものは元々、それほど嫌いではないんですよ。どちらかと言うとやりたい派ですから。
[西]そうだよ。ビリーズブートキャンプを私の家でやりましたよね(笑)。
[田]そうですよ。あれは痩せます。信ちゃん、毎日あれやろうよ(笑)。毎日俺が確認してあげるから。
[西]うははは。でも、あれはキツイんですよ。チューブなしでやっていました。
[田]いまはオークションで安くなってますから。それより、ピラティスをやった方が良いかも。痩せますよ。
[西]実は、スポーツジムに通い始めたんですよ。
[田]おっ。ダイエット大作戦開始だ(笑)。
[西]ストレッチとかを教わって、やっているんですけど、体調も良い感じがして、凄くいいんですよ。
[田]みてくれる人はいるの?
[西]いろいろ教えてくれるんですよ。
[田]時代なのか、小さい規模で、マンツーマン的にトレーナーを付けてやるジムというか、そういうところがは流行っているみたいなんですよね。
[西]ライザップ的なところでしょ。梶君のところもそういう感じみたいですよ。
[田]梶君のところもパーソナル的なんだぁ。じゃあ、梶君のところで良いじゃん。
[西]うちから遠いですよ。話を戻しますけど、そういう部分について、田辺さんが変わったなぁという感覚があるんです。
[田]攻め馬も出なくなりましたしね。
[西]あっ、そうかも。
[田]実は、前々から思っていたんです。攻め馬をするのも大事なんですよ。大事なんですけど、競走馬は走るためにトレーニングをしているわけで、僕たち騎手も自分のためにトレーニングをしなければ駄目じゃないかと思うんですよ。調教に乗ることが、騎手のトレーニングではありません。関係もあるので調教にも乗りますが、自分自身のことを考えたら、乗る馬だけの調教だけで良いんじゃないかと思います。
[西]調教に乗るということは、営業的な側面もあるのは現実ですよね。
[田]そうです。だから、若手の人というか、デビューしたばかりの人たちが、同じように乗る馬だけ乗るというのは良くないと思います。ただ、徐々に騎手は自分自身の身体のことを考えていかないといけないですよ。身体のピークは20代かもしれませんから。
※次回へ続く
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