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オグリキャップ産駒のミンナノアイドルは、自分にとっての“名馬”です
2017.3.15
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先週お話をさせていただきましたように、怪我をしている間ですが、僕にとっての名馬、というテーマでお送りしたいと思います。

第一回目は、ミンナノアイドルです。名前はご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、怪我をして間もない頃に、テレビの“オグリキャップ特集”を見ていたところ、ミンナノアイドルが登場したんです。それでこのテーマで話を、と思い立ったんですけどね(苦笑)。

そのミンナノアイドルですが、父はオグリキャップです。恐らくですが、その当時オグリキャップ産駒は1頭のみだったんじゃないでしょうか。

元々、西塚厩舎に預託される予定だったんですが、父が亡くなったために尾関厩舎に預けられることになりました。他の馬も含めて、西塚厩舎に預託される予定だった2歳馬たちは、尾関先生が引き継ぐ形で預かってくださったんです。

僕も西塚厩舎所属だった当時、ミンナノアイドルが仔馬だった頃に放牧地でその姿を見ていました。ですから、今回テレビに映し出された映像に、放牧地を駆け回っていた姿がダブったりしました。

あの時よりも、僕自身馬に対して経験も積ませていただいています。ですがあの当時、父親の代わりにいろいろな経験をさせてもらった反面、馬そのものについての知識は二の次になっていた部分もありました。

あれから7年が過ぎて、脚の付き方など当時わからなかったことも、以前よりはわかるようになっていると思います。オグリキャップは加速するときにグンと沈むと表現されましたが、ミンナノアイドルにもそういう感覚を覚えたことを思い出すんです。

そういう意味で父親に似ていて、結構良い馬だったと思うわけですよ。

そして、調教に行くときにこちらの指示に従うことができるかどうかも、競走馬として重要な資質です。行けというときに行き、止まれという指示に止まれるか、という部分でも、ミンナノアイドルはできていました。

乗り味も良かったですし、僕自身が騎乗していたゲート試験なども素早く出ることができていましたし、出る格好も良かったんですよね。

結果的に未勝利に終わりましたが、オープン云々ではないにしても、力としてはひとつくらい勝っていても良かったと思うんです。

タラレバになりますし、その時はその時で、みんなができることを一生懸命やっていたんですけど、もしいまの僕で、そして尾関厩舎だったならばまた違った結果になっていたんじゃないかとも思うんです。

僕自身としては、競馬にまつわるロマンが好きだったりします。

今どきの良血馬が走る競馬も競馬なんですけど、ニホンピロウイナーの血を引く馬やタマモクロスの血を受け継ぐ馬を見つけると、何となく応援してしまうんですよ。

僕自身も、オグリキャップ最強説を唱えてきています。実は、それに応える形で、父がカネツクロスを手掛けさせていただいた関係もあるローレルクラブの方々が、ミンナノアイドルを西塚厩舎に預託してくださることになった、という経緯があります。

オグリキャップ産駒だけでなく、マイナーな血統だからという理由で預託をお断りされるケースも現実としてあると思います。そういうなかで、オグリキャップだからこそ、という思いがある人に預かってもらいたいということで預託が決まったことは、いまになっても凄いことだと痛感します。

だからこそ、何とかできたんじゃないか、したかったと思う気持ちがあるのもまた事実です。

いま、ミンナノアイドルの産駒ストリートキャップが、斎藤誠先生のところで3勝を挙げる活躍をしてくれています。

個人的にも本当に嬉しいですよ。お母さんが挙げられなかった勝ち星を挙げてくれて、ミンナノアイドルの能力を証明してくれていると思うんです。

そういうことで、ミンナノアイドルは僕自身にとって忘れられない名馬なんですよね。

怪我をして、モチベーションが下がりかけたときに、その姿を見ることで“このままではいかん”という思いになりました。

ミンナノアイドルが僕自身に残してくれたことが無駄にならないように、頑張らなければと思います。

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