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スーパー未勝利の時期や期間は、改善の余地があると思います
2017.9.20
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秋競馬が始まって、来週はもうスプリンターズSが行われます。ということは、スーパー未勝利(※)があと2週で終わりを迎えるということです。

(※)出走回数が5回未満、もしくは前走5着以内の馬が1回のみ出走可能となる3歳未勝利戦

このスーパー未勝利、自分としては、“ちょっと早すぎるんじゃないか”と毎年思うんですよ。

JRAは基本的に“ダービーからダービーまで”をひとつの世代のサイクルとしています。実際は3歳夏にも未勝利戦があり、その後にスーパー未勝利戦がありますが、その間に結果の出ない馬については、地方競馬からの出戻り制度を作ることで、一旦は中央からお引き取りいただく、というスタイルになっています。

競馬は生き残りをかけた戦いという側面がある中で、外国のように制限を設けないのはいかがなものか、という意見があるのはわかります。

でも、普通の感覚として、馬主さんは高いお金を出して馬を購入して、毎月高い預託料を支払っているのに、番組がなくなるという理由だけで淘汰されてしまって良いのだろうか、と思うんです。

もし自分が払う側になったときの心理をイメージすると、納得できないはずなんですよね。

挙げ句の果てには前走5着以内、あるいは5走未満という制限を設けられているスーパー未勝利なのに、そこでも出走できない馬たちが溢れてしまっている状況なんですよ。

実際、今年はいろいろな理由があれ、権利のある馬でも50~60頭がスーパー未勝利を使えずに終わるんじゃないか、とさえいわれています。

僕自身の常識として、平均的な出走間隔は4節程度、つまりは1ヵ月1回のペースで出走するのがあるべき姿だと思うんです。だから、スーパー未勝利の開催をもう少し延ばし、2開催くらい行うように考えてもいいんじゃないかと思うんですよね。

確かに、この後に新潟開催があって、そこでは500万下のレースが1日のほとんどを占めることにはなります。そこでは未勝利馬たちが出走したりもしますが、レベル的にもスーパー未勝利と同じようにはいきません。

出戻りなどの救済策はありますが、もう少し馬に時間を与えて、お金を出している人たちが納得できる機会が与えられても良いんじゃないかと思うんです。

以前お話ししたように、降級制度の変更については、競馬全体を考えて、先々まで含めて考えるとプラスになる面があると思います。でも、この時期だけにスーパー未勝利を行うことについては、本当にプラスなのか?と思ってしまうんです。

これは決して自分の立場だけを考えた、利己主義的な観点の話ではないんです。競馬の将来などいろいろなことを考えても、馬のサイクルを早くすることが、本当に競馬にとって良いことなのか。

もっと言えば、馬のサイクルを早くすることだけに執着しているようにさえ感じてしまいます。

人間や厩舎の都合もあるとは思いますが、もう少し、競馬の主役のひとつである馬を大事に、その時間が与えられて良いように思うんですよね。みなさんはどう感じるでしょうか。

最後に個人的な話で恐縮ですが、今週はいよいよ調教師試験です。とにかくできる限り頑張ってきます。

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