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レッドファルクスは“人知を超えた馬”なんです
2017.10.4
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先週のスプリンターズSで、我が尾関厩舎のレッドファルクスが連覇を成し遂げてくれました。

前回、スプリンターズSに向けてレッドファルクスのお話もさせていただこうと思っていたんですけど、あまりに情けなくて自分の試験の話題ばかりになってしまいまして、本当に申し訳ありません。

今回のレッドファルクス安田記念以来の、いわゆるぶっつけ本番という形になりました。ブッチャけさせていただきますと、レッドファルクスにこれまで接してきて思うことは、人知を超えているというか、よくわからない部分が実に多いんです。

例えば、攻め馬の感じから絶好調ではないな、と感じさせるのに、本番に行ったらキッチリと結果を出してくれるとか、普通に飼い葉を食べているのに、いざレースに行くと体重が10キロ以上減ってしまうとか、そういうことです。

それでも結果を出してくれるんですけど、10数キロ減ることがプラスとは思えないですし、そもそも飼い葉を食べていて10キロ減る理由が見当たらないんですよ。

実際、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、木曜に発表された時点では484キロだったのが、レースでは474キロ。ですから、10キロ減ってしまっていました。

それだけに、僕自身これまでの経験で思うことは、レッドファルクスには普段通りに接して、やれることをやるだけだと思っています。ですから、今回もそうしました。1週前に蓑島が乗って目一杯追い切りをしてくれているんですけど、あとは馬を信じて、無事を願いながら送り出しました。

差す馬ですから脚質的にも流れ、展開ひとつで結果が変わってくるという側面もありますからね。

我々人間側は、追い切りの時計が、体重が、あるいはローテーションが、などいろいろな側面から馬を把握して、対応しようとします。でも、レッドファルクスはそういう尺度では収まらないというか、推し量れないんです。

乱暴な言い方かもしれませんが、10キロ減ろうが、追い切りの時計がいまひとつだろうが、ぶっつけのローテーションだろうが、関係なかったりするわけですよ。

そして、結果的に勝ってくれたわけですから。レッドファルクスの力を再認識させられましたよ。

昨年と違って、レースを生で観戦することができました。ブッチャけさせていただきますと、ペースもそれほど速くない感じでしたし、4コーナーでは“あっ、厳しい”と思いましたよ。それでもあそこから届いたわけですから。

正直、ゴールした瞬間は嬉しくて、声が出てしまいました(苦笑)。

これはすべての馬について言えることですが、牧場、僕たち厩舎、そして騎手。今回はミルコ(デムーロ騎手)でしたけど、その馬に携わる人たちのどこかが欠けてしまっては駄目なんです。

もちろんレッドファルクス自身の力と頑張りがあるからこそなんですけど、馬というのはそういう線でつながっているという思いを改めて強く感じています。

今後の予定については、まだ何も聞いていませんが、これからも“レッドファルクスの普段通り”の流れのなかで、レースに送り出せるように自分の仕事を頑張ります。

最後に応援して下さった皆さん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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