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【対談・田辺裕信騎手①】年明け最初のゲストは、恒例の田辺騎手です!
2018.1.24
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田辺裕信騎手…以下[田]
西塚信人調教助手…以下[西]

[西]毎年恒例、田辺裕信騎手をお迎えしての新春対談をお送りさせていただきます。ということで、明けましておめでとうございますというものの、1月ももう中旬ですよ。



[田]このコーナーも長いですよね。まだやっていたんですか?

[西]読んでくださる読者の方々がいらっしゃるから、ですよ。忙しかったの?

[田]いままでは忘年会だけだったのが、最近は忘年会をやらずに新年会という厩舎も増えてきていて、結局12月だけじゃなくて、1月も忙しくなっているんですよ。

[西]そんな忙しい中、ありがとうございます。

[田]本当ですよ(笑)。俺の話でいいんですか?

[西]待ってくださっている方々がいるんですよ(笑)。

[田]来年の分の対談も、今日録ってくださいよ。

[西]まだ気が早いよ(笑)。さっそくですけど、今年は早くも京成杯を勝ちましたね。今年も良さそうじゃないですか。去年もそうでしたけど、1月はよく勝つイメージが強いんです。

[田]でしょう。でも、これで東京が始まるとパタっと勝たなくなるんですよ。

[西]はははは。中山が得意とかあるの?

[田]いや、東京になると、クリストフ(ルメール騎手)がいて、ミルコ(デムーロ騎手)が来るでしょ。でも、それ以上に、良い馬が東京を目指して待機していますし、関西からも良い馬たちがバンバン来ますからね。

[西]関西馬は東京に来やすいですからね。でも、田辺さんくらいになると関西馬の依頼も多いじゃないですか。

[田]そうなんですけど、強い馬たちが多くなる分勝ちづらくなるわけですよ。こちらが上手に乗ったとしても、凄く強い馬がいて、力で負けてしまったりということが本当に増えます。

[西]なるほどね。でも、去年は怪我がありましたよね。

[田]長い怪我は初めての経験でした。

[西]田辺史上、まあまあ長めでしたよ。

[田]そもそも入院ということがありませんでしたし、手術したのも初めてでした。

[西]お見舞いに行こうとしたら、すぐに退院するから来なくていいと言われたことはよく覚えています。

[田]本当はすぐに手術して退院する予定だったんですけど、血液検査の結果が良くないので、退院は認められませんと言われたんですよ。

[西]あっ、そうだったんだ。

[田]病気になったり、怪我をして傷ができたりすると、白血球が増えるらしいんですけど、そういう状態になっていると言われたんです。傷もありませんでしたし、病気もありませんでした。そうなると、手術の傷に問題があるんじゃないかとなるんですけど、患部は熱感もなければ、腫れもなくて、結局なんだかんだと体に液体を入れて、隅々まで調べられたんですよ。

[西]それでわかったの?

[田]それでもわからなくて、さらに10日間入院して、そうこうしているうちに数値が下がっていったんです。

[西]結局、わからなかったんだぁ。

[田]なんだったんですかね? まあ、退院してもすぐに馬に乗れるわけではなかったですし、松葉杖でしたし。どこかに出掛けようという気持ちにもならなかったので、入院していても良かったといえば、良かったんですけど。

[西]俺も怪我をしたんですよ。

[田]えっ、腰痛?

[西]違いますよ!

[田]ああ、転倒したときのですね。脱臼は癖になるから気をつけてください。

[西]でも、やったのは鎖骨で、関節ではないので、それは大丈夫みたいです。

[田]その程度で良かったよ。

[西]結局、あの期間も田辺と出掛けていません。

[田]誘ったのに、今日はちょっとって断わられてたんですよ。

[西]そうだぁ。結局、全部俺が悪いんだ。

[田]そう(笑)。

[西]ははは。そんな2人とも怪我をした2017年でしたけど、コパノリッキー東京大賞典を勝って、またしてもG1を勝ちました。

[田]その後がいないんですよ。

[西]G1も勝って、怪我しながらも勝ち星も挙げて、去年あたりはリーディングとか意識しなかったんですか?

[田]全くしていません。

[西]えっ、そうなの?

[田]一切、本当にしていません。だから、そういった感じの言い方をされるのは、どうかと思うんです。俺の問題で、貴方には関係ないことですけど。

[西]はははは。

[田]たくさんの人に“今年はリーディングいけるな”とか“今年は100勝いけるな”とは言われましたけど、そんなことは別にどうでもいいんですよね。

[西]あっ、そう。

[田]実際、怪我したときもドクターからはゴーサインが出ていましたけど、怪我の患部は大丈夫でも、トレーニングもしていない状態ですからね。それでも走る馬に乗っていれば勝つんでしょうけど、そんな状態では乗りたくなかったんです。もし、俺が勝ち星やリーディングを意識していたら、乗ってますよ。

[西]そりゃ、そうだ。ただ、俺の周りでも、今年は、という声があった。またそういうポジションにいるわけで、周囲からそういう感覚で見られるのは光栄なことだと思うけど。

[田]そうなのかもしれないけど、自分自身では本当に意識していないんです。でも、そういう聞かれ方というか、意識していますというような答えを言って欲しい、みたいな質問をされたりするわけですよ。ノブちゃんばりにブッチャけますけど、どうかと思います。

[西]わかるわ(笑)。先に答えありきで質問されることって少なくないよね。

[田]俺の目標を勝手に決めないでくれと言いたいですよ。

[西]その言葉が聞けて本当に良かった。リーディングとか、100勝とか、ちょっと田辺らしくないというか、想像がつかない感覚があるんですよ。

[田]もし100勝とか思うならば、東京で乗らない方が良い。中山は乗るけど、あとはローカル。一度、坂倉さん(エージェント)にそう言うと、「それは勘弁して」と言われましたよ(笑)。

[西]ははは。でも、中山ならワンチャンスある、というような感覚とかってあるの?

[田]時期にもよりますけど、東京と比べると少しメンバーが落ちることがあります。

[西]それはある。中山の未勝利ダート1800mとか、まるで交流レース?というような時があります。

[田]交流レースに最近乗っていないから、わからないですけどね。

[西]そうだね(笑)。俺も最近は馴染みがないので、わからないけど、それまでのイメージだとそういうメンバーだなぁ、と思うことがありますよ。

[田]例えば中山の新馬戦で3着に来ていて、東京でも良い勝負になると思うかもしれないけど、そうはいかなかったりしますからね。

[西]逆に、レース前はそこまで手応えを感じていなかった馬が好走するということは、中山の方が多いっちゃ多いかも。

[田]そういう傾向はあると思います。

(※次回へ続く)

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