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一口クラブのパーティーに参加して、痛感したことがあります
2018.2.21
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1ヶ月くらい前の話ですが、初めていわゆる一口馬主ともいわれる、クラブ法人さんのパーティーに参加させていただきました。そこで貴重な経験をしましたので、今回はその話をしたいと思います。

そのクラブ法人というのは、西塚厩舎にいたカネツクロスからご縁のあるローレルレーシングさんです。僕の父や母がお世話になった方々が現在上層部になっておられますし、現場を担当されている方も昔からお世話になっているということで、声をかけていただいたんです。

僕の知り合いだと、バンド仲間が一口クラブの出資者だったことはありました。でも、やはりそれだと厩舎関係者対会員さんというよりは、友達同士という感覚が優先します。ですから、今回のように厩舎関係者と会員さんという立場でお話をする機会というのは、それほどなかったんです。

会場ではご自身が出資されている馬について、管理する調教師さんからそれは熱心に話を聞いている方々がたくさんいらっしゃいました。そこで丁寧に説明する調教師さんたちも印象的でしたけど、それを聞いている会員の方の姿を見て、純粋に競馬が、その馬のことが好きだということが伝わってきたんですよね。

馬は経済動物ですから、お金がかかりますし、実際レースを走れば賞金を得ます。でも、自分がお話をした感覚だと、そんなことよりも競馬が、馬が好きだからこそ出資されているように感じました。

実際のところ、お金を得ることが目的で、一口に出資しようと思う方はあまり多くないでしょう。確かに、強い馬を所有すると高額な配当が得られるケースもあるそうですが、なかなか簡単ではないということは、何より出資されている会員の方々がご存知のはずです。

また、騎手がミスをするとか、馬が故障してしまうとか、あるいは予定していたレースに急に使えなくなってしまうとか、なかなか思い通りにいかないということも、会員さんの多くが経験されていることだと思います。

中には、「気性が難しいからこそ、乗り慣れている騎手のままでいくべきなのでは」という意見も聞きました。そのように馬について、いろいろな要素を深く考察をしようとされている姿は、僕自身も含めた厩舎関係者も見習わなければならないと思ったんです。

もちろん、1頭に対して500口の募集ということであれば、多ければ500通りの意見があるんでしょうけど、少なくとも今回パーティーに参加されていた方々の多くは、そういうことを理解されていると思いました。

そのような光景を見て、正直はっとさせられたんです。馬券を購入してくださっているファンの方々も大事ですけど、こういう競馬の馬券以外の部分にも興味を持って、参加してくださっている方々も大事にするべきだと、改めて思ったんです。

また、会員さんたちの競馬、馬に対する純粋な姿勢は、僕たち関係者だけでなく、JRAも忘れてはならない。また、そういう方が多いことも、認識しなければならないと思います。

一方でネットの掲示板などでは、批判というにはあまりにも酷い言葉が出てきたりします。我々厩舎関係者のなかでも、そういったところで“炎上”して余計な労力は使いたくないという意識なんでしょう、馬の詳しい話を避けるような空気がどことなくあったりするんです。

でも、今回お話をさせていただいて、馬について、本当に皆さんの情報が欲しい、知りたいという欲求が本当に凄いと感じたんですよね。知りたい方がこれだけいらっしゃるということですから、いろいろな機会で、避けずに馬の話をするべきだと痛感したんです。

このコーナーを読んでくださっている方々もたくさんいらっしゃって、感謝するばかりです。「もっと馬の話を聞きたい」という声もいただきました。

だからというわけでもないのですが、来週はある馬のゲート試験についてお話をさせていただきます。よろしくお願いします。

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