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JRAの3歳ダート路線も、芝と同様に整備されてほしい
2018.4.4
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今週、中央では桜花賞が行われますが、南関・浦和ではひと足早く、3月21日に桜花賞(以下、浦和桜花賞)が行われました。これはJRA所属馬が出られないレースですが、優勝したのはJRAでデビューしてダート1400mで2連勝し、その後大井に移籍した馬でした。

ご存じの方が多いかもしれませんが、近年はJRAのダート戦で勝ち星を挙げた馬が3歳の春シーズンに南関に移籍し、当地のクラシック戦線で勝ち負けを争うケースが増えています。

これについて、いろいろなご意見があると思いますが、JRAの厩舎関係者の立場で言わせていただくと、現状はそうせざるを得ない、もしくはやむを得ないと思うんです。

僕たちの感覚だと、ダート500万を勝ち上がってきたこの時期の3歳、特にマイル以下の距離を得意とする牝馬だと、次は芝以外に使うレースがないんですよね。

だったら芝に出走させれば良いという意見があるかもしれませんし、いろいろな状況があるとは思います。しかし、中央の芝路線に向かうか、それとも地方に移籍して浦和桜花賞に向かうか。今の時期にレースを使うとすると、現実には選択肢があまりないんです。

そういうときに適性を優先させるのは、決しておかしいことではないと思うんですよ。

確かに、先々には中央ではユニコーンS、地方ではジャパンダートダービーなど大きなレースが組まれていますし、JRA所属馬の枠もそれなりにあります。ただ、そこに確実に出走するとなると、芝のクラシック、あるいはダートの重賞などで賞金を稼いでいるか、指定レースで優先出走権を得なければなりません。

500万を勝っただけの馬がそういったレースを狙っても、抽選で弾かれる、もしくは選出されない可能性があります。そういう側面からも、個々の馬の適性を重視して、早い時期に南関東に移籍して重賞戦線で活躍するというのは、ある意味自然な流れではないかと。そして、それは決して悪いことではないと思うんです。

それは、南関の方々にもご意見があるでしょう。途中から強い馬を移籍させることで、現地で頑張ってきた馬たちのチャンスを奪ってしまうわけですから。これに対して、否定的なご意見もあると思います。

逆の場合、つまり、地方所属の馬がJRAのクラシックに出走したい時は、指定されたレースに出走して結果を残さなければならないことになっています。バランスを考えたら、同じようにJRAから地方に移籍した馬も、指定されたレースで結果を残した馬に対して浦和桜花賞をはじめとする大レースへの出走権を与える、といったルール改正はありではないかと。

また別の方法として、地方所属でも芝に適性がある馬はいますから、お互いに適性を求めた結果として、地方馬は地方所属のまま、JRAの馬はJRA所属のまま、それぞれ挑む形があってもいいんじゃないかと思うんです。

賞金などの諸事情があるのもわかりますし、決して簡単ではないことは理解しているつもりです。でも、馬の適性に応じた選択ができるというのも、馬にとって大事なことなんじゃないかと。

そういう意味では、ダートに適性がある3歳、特に牝馬にとって、ダービーが終わるまでの期間に、中央にももっと選択肢があって良いはずです。せっかくダートのトップホースになれる可能性がある馬なのに、この時期に選択肢がなくて移籍せざるを得ないというのは、とても残念なことのように思えるんです。

今現在、古馬路線は路線が整備されていて、本当に良い感じだと思います。一方で3歳のダート路線だけは、地方にお任せ状態という印象がどうしてもあります。JBCのような形でも、地方とのコラボでも良いと思うので、この辺もぜひ整備されてもらいたいと思うんですよ。

JRAはJRAで棲み分けるべきという意見もあると思いますし、せっかく同じダートという土俵で戦えるんだから、もっと交流をもつべきという意見もあると思います。皆さんはどう感じるでしょうか。

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