クラシックの優先出走権を、牡牝統一する必要はないのでは?
2018.4.25
先週、
オークスに向けたトライアルとして、
フローラSが行われました。この
フローラS、昨年までは3着馬までに
オークスへの優先出走権が与えられてきましたが、今年からは2着馬までということになりました。
またそれに併せて、クラシック第一弾の
桜花賞の上位馬にも
オークスの優先出走権が与えられていて、これが昨年までは4着馬までだったのが、5着馬までに変更されました。
恐らく、このふたつの変更は関係性があると思います。ただ、個人的にはこの変更はどうなんだろう、と思うんです。
牡馬路線も、
皐月賞の5着馬までと
青葉賞の2着馬までというルールに変わりました。牝馬もこれに合わせたのでしょうが、僕たち現場の感覚としては、
桜花賞から
オークスと、
皐月賞から
ダービーが同じかと言われれば、必ずしもそうではないんじゃないかと思うんです。
その理由として、
桜花賞の上位馬が
オークスではなく、同じ距離の
NHKマイルCに向かう場合があるからです。両方を制した
ラインクラフトのような馬もいますね。
牡馬も
NHKマイルCに向かう馬はいますが、ほとんどは
ダービーに向かう馬が多いと思います。
ですから、僕自身としては、
桜花賞の上位馬は
オークスではなく、むしろ
NHKマイルCの優先出走権が与えられても良いのでは、という印象さえあります。もしくは、牡牝ともにどちらかを選べるのでもいいかもしれません。
また、
オークスでは距離が2400mに延びるわけですから、マイルの
桜花賞よりも、本番の距離に近い2000mの
フローラS組により大きなチャンスが与えられるルールでいいのではないでしょうか。
つまり、すべて牡馬と牝馬の条件を同じにすることはないと思うんです。
桜花賞は4着まで、
フローラSは3着まで、ということでも良いのでは、と。
ちなみに、過去の
オークスでみると、
フローラS3着馬が好走する例も意外とあるんですよね。最近だと
ピュアブリーゼ(11年
オークス2着)がいます。
クラシックレースの重みということで言えば、
桜花賞から
オークスへ向かうべき、という意見もあるでしょう。また、
ニュージーランドTと
アーリントンCというトライアルから
NHKマイルCへ、という路線が整備されましたから、あくまで路線別に進むべき、ということなのかもしれません。
でも、
桜花賞や
皐月賞の3、4着あたりで賞金を加算できず、マイルに適性のある馬が
NHKマイルCに出られるとしたら、皆さんどうでしょうか。メンバーのレベルも上がって盛り上がると思いませんか。
そして、
オークスでは
桜花賞組に対して、より本番に近い距離を走っている
フローラS組が多く出てくるという図式は、より盛り上がるんじゃないかと。
この変更、ご存じなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さんどう思うでしょうか?
最後になりますが、先週も
ミッキーバード(土曜東京6R)で勝つことができました。この日は東京に臨場していて、勝った後に(横山)ノリさんに
「ありがとうございます」と言うと、
「暑くなっているから、たくさん水を飲ませてあげろよ」と言われました(笑)。
結果に一喜一憂せず、とにかくできることを頑張っていきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
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