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ゴールデンウィークに限らず、渋滞は馬の輸送に大きく影響するんです
2018.5.2
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一般の方々はゴールデンウィークまっただ中ということで、今年は9連休という方も多いそうです。ところが、我々は全くと言っていいほど普段通りに仕事をしております(苦笑)。ゴールデンウィークの印象を強いて挙げれば、かしわ記念があるなぁというくらいですかねぇ。

それ以外にゴールデンウィークで思い出すことといえば、馬運車の出発時間が変更されることでしょうか。

今週は新潟で競馬が行われますが、土曜の競馬に出走する場合は美浦を金曜に出発します。

新潟や福島の場合、普通の週だと朝4時に出発する便と、調教が終わった後の11時30分に出る2つの便があります。それが、ゴールデンウィークやお盆など、高速道路が渋滞するときには、朝4時の1便のみに変更されるんです。

馬の輸送といえば、ゴールデンウィークに限った話ではないのですが、土曜は首都高をはじめとする都内の道路が渋滞する確率がかなり高いんです。ですから、土曜の早いレースに出走する場合、金曜に出発して泊まって競馬、という厩舎も少なくありません。

あまり知られていないかもしれませんけど、木曜の夕方出発という便もあるんです。藤沢和厩舎などは木曜に出発するケースも多いようで、どこの競馬場に向かう場合でも、いろいろな状況や馬の個性や状態などを考慮して、各厩舎がいろいろ調整したりして工夫しているんですね。

あ、それと話が少しそれますが、東京は人間が泊まれますけど、中山は基本的に泊まれません。つまり、1人の厩務員さんが2頭連れて行って、それぞれ土曜、日曜のレースに出走するとします。その場合、中山なら一旦美浦に帰ってこなければならないんです。

極端な話をすれば、その2レースが土曜の12レースと日曜の1レースだったとしたら、帰ってきたと思ったら、またすぐに競馬に向かうという感じになるということですよ。

まあ、そういうときには人間を替えるなどの対応が取られますけど、美浦と中山を往復するケースはあり得る話なんです。

話を戻しましょう。こんな感じで競走馬を移動させる際に、渋滞というのは大きく影響してきます。先週も京都からの帰りに11時間を要した馬運車もいたみたいですから。

ここまでの話を聞いて、ゴールデンウィークの競馬で、レース前に輸送されてきた馬は大丈夫なのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかご安心ください。というのも、渋滞するのはほぼ帰りの時間です。何せ朝4時に出発で、普通は渋滞する前ですから、レース前に渋滞の影響はほぼありません。

何年か前に、事故のために高速道路で立ち往生を余儀なくされてしまって、出走取消というケースがありましたけど、それは極めてレアケースです。

ですが、帰りの場合は早いレースでも1時くらいになりますから、朝の渋滞がまだ残っていたりします。土曜などは、夜になっても渋滞が解消されていないこともあります。

以前は、帰省ラッシュか何かに当たってしまった日曜の夜、渋滞が酷すぎて帰れないことがあって、全員泊まって月曜に帰ってきたということもあったように記憶しています。

金曜の夕方あたりだと、都内で美浦方面に向かっている馬運車をみかけるはずです。これは、一旦競馬場に馬を送り届けて、また戻ってきているんです。そして、また土曜の朝に東京競馬場に馬たちを連れて行っているんですよね。

そして、日曜の夕方を走っている馬運車にはほぼ馬が乗っています。それを見かけたら、これから渋滞にハマるのかもなあ、と思ってください(苦笑)。

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