レディボロニヤの復帰戦は、初芝で④着に健闘しました
2018.6.7
以前何度か話題に出てきた我が尾関厩舎の
レディボロニヤが、先週の土曜日の東京6レース(芝1400m)に出走しました。
その
レディボロニヤ、3月のデビュー戦(中山ダート1200m、⑧着)の後は放牧に出ていて、帰厩してから約2週間での出走となりました。
帰厩直後の様子は良くも悪くも変わりない感じでしたが、最初はあまり食欲がなかったので、すぐに胃薬を与えました。その後は慣れたからなのか、それとも胃薬の効果なのかはわかりませんけど、以前のように飼い葉をしっかりと食べるようになってくれて、順調に調教を消化していくことができたんです。
それと、
レディボロニヤは少し口向きが難しいところがあって、放牧からどんな感じで帰ってくるのだろうか、というところは気になっていました。
これまでの僕の経験ですが、放牧から帰ってきてそういう部分で悪い方向に変化してしまっているケースというのは、少なくなかったりするんです。
その理由は馬の体調やその時々の状況にもよるので、やり方や人間の技術云々とかだけではどうしようもない部分もあるんです。
レディボロニヤについては大丈夫だったので、そこは安心しました。
また、復帰戦の馬体重は4kg減って412kgでしたが、放牧先からは430kgくらいで戻ってきていたんですよね。でもレース前はしっかりと食べていましたし、そこまで細くは映らなかったので、大丈夫だという感覚がありました。
何より、とにかく何事もなく調教ができていたことですよ。何事もなく、というのは簡単ですけど、傷で脚が腫れたとか、熱を出してしまうことなどは日常茶飯事で、何事もない方が少なかったりするんです。
レースの話ですが、デビュー戦はダートで、今回は初芝でした。他の厩舎の方々からも
「サウスヴィグラス産駒なのに芝?」というような話をされました。
ただ、フットワークが軽快で、本当に綺麗なんですよ。馬の芝適性を見極めるときに、ハロー明けのウッドチップでの動きを見るのが有効だったりするんですけど、そこで本当に良い走りをするんです。だから、デビュー前から芝の方が良いんじゃないかと、僕自身は思っていたんです。
もちろんダートがダメということではないと思うんですけど、芝の方がより活きるんじゃないかと思いました。
蛯名さんも初めて追い切りに乗ったときにそう思っていたみたいですし、前走でスタート直後の芝での走りを見てウチの先生も芝を試そうという話をしていました。9番人気でしたが、僕自身は勝つつもりでやっていたんです。
それと、以前お話をしたゲートですが、やはり入りは良くない感じです。ただ、他の馬に付いていく形になると大丈夫なんです。今回は馬番11番だったので、武士沢さんが乗っていた9番の馬に付いて入っていきました。
蛯名さんにも告げずに、ずっと9番をマークしていたんですけど(苦笑)、入りが問題なだけで、中はまったく問題ないので早く入っていったんです。
まあ、馬術的には決して褒められたやり方ではないのでしょうけど、入らないわけではないですし、最終的には大丈夫になるはずですから、徐々にやっていきたいと思っています。
今後は馬の状態次第ですけど、放牧ではなく続けてレースに向かうことになりそうなので、何とか今度こそは勝ちたいですね。距離に関してはあまり長くなるのはどうかなぁと思いますし、雨はマイナスになることはあっても決してプラスになることはないと思います。皆さんは参考にできるかもしれませんね。
それでも、なかなか良いモノを持っていると感じる部分がありますので、何とか勝ち抜けられるように、できることをやって頑張りたいと思っています。
こういう話はレース前にできれば良かったのですが、スケジュールの都合でご了承ください。次回も期待していただければ、と思います。
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