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6/23 宝塚記念(G1)
京都11R 芝外2200m 15時40分発走予定
目次
- 道悪が避けられない状況で
- 過去10年のレース傾向
- 土曜の京都の芝傾向と日曜
- 展開は?
- 予想印入り出走表
- 有力馬・気になる馬の評価
- 万哲の決断馬券(買い目)
【道悪が避けられない状況で】
先週までの京都の芝コースは、時計自体はかなり出ていて、マーメイドS(芝2000m)を逃げ切った勝ち馬アリスヴェリテは1分57秒2のレースレコード。この馬場状態が続くなら、ファン投票1位のドウデュースには、死角は少ないとみていました。
同馬には京都での出走歴はないですが、昨年2月の京都記念(阪神芝2200m)が2分10秒9で破格の強さ。さかのぼれば、日本ダービーが「2分21秒9」の高速決着。暮れの有馬記念も良馬場でした。時計勝負になる分には「死角」は少なかったです。しかし、問題は道悪。これまで出走した国内レースはすべて「良馬場」で、実際にパリロンシャンの重い馬場で苦戦した経緯もあります。果たして、どこまで雨が降るのか?
ジャスティンパレスも「稍重」で昨年の天皇賞・春を勝っていますが、重~不良馬場は未経験。ディープインパクト産駒の特徴がすべて出ている訳ではありませんが「軽さ」も兼備していて、昨秋の天皇賞・秋(②着)の上がり3F33秒7を筆頭に、最後は切れる脚で安定して走ってきました。ここは連続開催10週目の内荒れ傾向の内枠(馬番2番)。コンビ成績4戦4勝のルメール騎手がどう乗るのか? 雨量次第で、力を発揮できない危惧は感じています。
【過去10年のレース傾向】
今年は例年の阪神と違って、京都芝外回り2200mに替わり、過去の傾向が直結するかは微妙ですが、一応過去の傾向は挙げておきたいと思います。
世代別成績は以下の通り。
馬齢 | 着別度数 |
3歳 | [0.0.0.1] |
4歳 | [3.1.5.30] |
5歳 | [7.4.5.37] |
6歳 | [0.4.0.26] |
7歳以上 | [0.1.0.24] |
優勝馬に限れば、実質は5歳馬と4歳馬の2世代限定戦の様相。6歳以上は最高でも②着まで。今年も3歳馬の出走はなく、また6歳以上は人気薄の馬が多く、土曜オッズも5歳と4歳が上位人気を独占しています。今年の4歳世代のレベルは高くないと言われていますが、それを置いておいても、今年の宝塚記念の「5歳優勢」は間違いないでしょう。
ステップ別成績は以下の通り。
前走 | 着別度数 |
天皇賞・春 | [3.3.3.33] |
大阪杯 | [2.2.1.18] |
ドバイシーマクラシック | [2.1.1.6] |
鳴尾記念 | [1.2.0.15] |
目黒記念 | [1.0.1.13] |
クイーンエリザベス2世C | [1.0.0.6] |
G1主要2レースと、ドバイシーマクラシック組(今年はジャスティンパレスが該当)が主力を形成しています。他では鳴尾記念(今年は上位馬不在)、目黒記念、クイーンエリザベス2世Cが優勝馬の出ているステップレースです。
人気別では1番人気が3勝、2番人気が2勝、3番人気が2勝。4、5番人気の優勝馬はなく、6番人気以下の優勝馬が3頭。上位人気馬は絶対の信頼とはいえず、時に波乱もあるレースです。
【土曜の京都の芝傾向と日曜】
土曜の京都は残念ながら、宝塚記念と同じ芝2200m(外回り)のレースの施行がなく、またコーナーを4回まわる芝2000m(内回り)、芝2400m(外回り)もありませんでした。
ワンターンの外回り1400m、1800mをあくまでもの参考にすると、外回りの競馬では最終4コーナーからは内を避けて通る馬も多く、例えば6R・3歳未勝利戦(芝外1800m)の上位馬3頭は完全に直線では内を避けていました。4角先頭にいたルージュラメンテは馬場の「4分どころ」に持ち出し、直後から伸びて勝った1番人気ブリックワーク、②着ラガークインも「コースの中央」を通っていました。
中~外に張り出して走る馬も多く、その影響で中団~後方の差し馬は台頭しにくい状況でした。ただ、これはあくまでも「良馬場」で実施された土曜の話。
京都競馬場がある伏見区は、土曜夕方からは雨が降り始め、日曜の日中も降り続く予報。さすがに「良馬場」が続くとは思えません。重馬場、あるいは不良馬場まで悪化してしまうケースも考えられます。
①傷み気味の内寄りが雨でさらに悪化して、完全に「中~外伸び馬場」になるケースがひとつのパターン。
②逆に、あまりに降りすぎて、内も外もどこを通っても同じような悪化した状況になると、「思い切って内を狙う馬」も出てくるような極悪馬場になる恐れも。
芝2200mは外回りなので、個人的には①のパターンになる確率が高いとみます。ただこの場合、逃げ馬や先行馬も最終4コーナーでは中~外に持ち出すので、後続の差し馬は厳しい進路を取らざるをえないケースもあります。それを嫌って、ドウデュースあたりは早めに動いていくのか? ローシャムパークは大阪杯同様に向正面中間から前に進出するパターンとなるのか? など、様々なケースが考えられます。かなり悩ましい状況です。
道中の動きが少ない(ただ、早仕掛けの馬がいるような気はしています)と、淡々としたMペースから前有利、スタミナ自慢の先行馬に有利になる展開が「本線」でしょうか。
【展開は?】
通常の阪神内回り2200mの宝塚記念だと、「最終4コーナー5番手以内」が、近年は勝ちパターンとして目立っていました。昨年のイクイノックスのように、道中後方から追い上げて、最終4コーナー9番手から突き抜けてしまうようなパターンは前掛かりの展開になった時か、よほど強い馬じゃないと出来ない芸当でした。
ただ、今年は京都外回り2200mが舞台です。メンバー的には先行馬のタレントが手薄。大阪杯は2番手から運んだベラジオオペラが逃げも辞さないのなら、ディープボンドやプラダリアが好位で、序盤は「S~Mペース」。
問題は道中で動けるドウデュース、発馬さえ決まればローシャムパークは昨秋のオールカマーのように、ある程度の位置は取れるでしょう。そして、ルメール騎手とコンビが復活したジャスティンパレスは、道中の位置はともかく、勝ちを意識するなら、昨年の天皇賞・春のように「最終4コーナー4番手辺り」にはいたいところ。
人気各馬が道中で動くのなら、1~2列後ろのブローザホーン、ソールオリエンスあたりの台頭余地も、道悪適性(これが肝心ですが…)があれば、浮上はあるとみます。
【予想印入り出走表 】
宝塚記念(G1)
京都11R 芝外2200m 15時40分発走予定
馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
1 | シュトルーヴェ | セ5 | 58 | レーン | |
---|---|---|---|---|---|
2 | △ | ジャスティンパレス | 牡5 | 58 | ルメール |
3 | △ | ベラジオオペラ | 牡4 | 58 | 横山和 |
4 | ☆ | ドウデュース | 牡5 | 58 | 武豊 |
5 | ディープボンド | 牡7 | 58 | 幸 | |
6 | ヒートオンビート | 牡7 | 58 | 坂井 | |
7 | △ | プラダリア | 牡5 | 58 | 池添 |
8 | カラテ | 牡8 | 58 | 岩田望 | |
9 | ◎ | ソールオリエンス | 牡4 | 58 | 横山武 |
10 | ○ | ローシャムパーク | 牡5 | 58 | 戸崎 |
11 | ヤマニンサンパ | 牡6 | 58 | 団野 | |
12 | ▲ | ブローザホーン | 牡5 | 58 | 菅原明 |
13 | △ | ルージュエヴァイユ | 牝5 | 56 | 川田 |
【有力馬・気になる馬の評価】
◎⑨ソールオリエンス(道悪◎)
3歳春に見せていたスタートの甘さ、コーナーで逆手前のままで入っていく不器用さは徐々に解消されているようです。皐月賞の後は勝ち切れていませんが、今年2戦(中山記念④着、大阪杯⑦着)の敗因は、中山内回り、阪神内回りの「適性差」に尽きると思います。中山2000mで重賞を2勝していますが、いずれも外を回して底力でねじ伏せた形。決して器用に立ち回った訳ではなく、本質的には「大箱」のロングスパートで持ち味を活かすタイプとみています。実際、京都外回りの菊花賞(③着)は勝ち馬ドゥレッツァの絶妙な仕掛けには屈しましたが、悪い内容ではなかったです。父のキタサンブラック自身は、宝塚記念で2度(いずれも稍重)敗れていますが、これは休み明け3戦目でパフォーマンスが下がるローテ面が出たもので、コース適性や道悪適性がなかった訳ではないとみています。むしろ、道悪は鬼の部類でした。本馬も母父モティヴェーター(同じ母父を持つタイトルホルダーも道悪は鬼)という血統背景を考えれば、皐月賞Vも重馬場でしたし、馬場悪化はプラス材料でしょう。1週前追いが抜群の動きで出来落ちなし。復活舞台とみています。
○⑩ローシャムパーク(道悪○)
昨夏以降の充実が目立つ1頭。道中後方から一気に2番手に進出して、粘り通した大阪杯(②着)は、敗れたとはいえ強い内容でした。父ハービンジャー、母父キングカメハメハは、有馬記念を勝ったブラストワンピースと同配合。昨夏の函館記念Vは開催最終週で、「稍重」の発表以上にタフな設定でしたので、少々の道悪ならプラスに働くでしょう。枠順的にも「10番」は、内(馬番2番)で苦慮した大阪杯と違って、マイペースで動いて行くには良い位置。広い京都外回りになるのは歓迎だと思います。問題は、極端に馬場が悪化した時。本格化前だったとはいえ、昨春のスピカS(⑤着)は重馬場で道中の進出具合はもうひと息でした。中~外差し基調になるのは良く、雨量次第では浮上余地。理想は稍重~重までか。
▲⑫ブローザホーン(道悪◎)
単勝10倍台を切る前売りオッズには驚いていますが、やはり「道悪込み」でのファンの期待でしょう。直線に急坂のある阪神よりは明らかに京都向き。位置が取れなかった天皇賞・春(②着)の伸びも目立ち、小柄な馬のイメージからくる負担重量の不安も払しょくしています。2200mはG1に入ると若干距離不足の印象はありますが、道悪なら、追走面を含めて補えるでしょう。オッズが買い頃かは微妙ですが、やはり押さえたい1頭。☆④ドウデュース(道悪△)
先週のマーメイドSの馬場なら、少なくとも○以上の評価をする予定でした。しかし、日本では経験していない道悪はどうやら確実な情勢。もちろん、パリロンシャンの「道悪」と日本の道悪は同列には扱えませんが、切れる脚、そして高速持ち時計を持っているだけに、極端に悪化するようだと心配も出てきます。出来はデビュー以来最高ともいえる超抜の動き。とにかく、素晴らしいです。差しが鈍るような道悪になってしまった時、どう対応するのか? 武豊騎手の手綱捌きは注目ですが、道悪になった時に限れば、オッズに見合うだけの馬とは思えません。阪神内回りや中山(有馬記念)で器用に対応できる分、京都外回りが本当に合うかもちょっと微妙では。
△②ジャスティンパレス(道悪○)
普段の阪神芝2200mではなく、京都芝外回り2200mで行われるのは「追い上げ型」だけにプラスでしょう。ただ、現状は2400m以上でより安定感があります。2200mだと、位置が取れない可能性がある分、昨年の宝塚記念(③着)同様に追い込みになるのでしょうか? スパッとは切れず、ジワジワ伸びる持続型。父ディープの色がそこまでは強くない分、多少の道悪(稍重程度)は問題ないと思いますが。枠的(馬番2番)に、序盤から傷んだ内寄りを通ることになった時にどうなるか? ②、③着の善戦イメージが強いキャラで、馬券は単よりも「②、③着付け」が得策とみます。△③ベラジオオペラ(道悪○)
展開のカギを握る1頭です。大阪杯に関していえば、結果的に最高の立ち回りが勝利に結びつきました。好位からしぶとく伸びて勝ち切った昨年のチャレンジCといい、レースのうまさ、競ってからのしぶとさは、安定した成績に結びついています。2走前の京都記念(②着)で舞台適性も証明済み。半面、当時は展開のアヤとはいえ、プラダリアに先着を許していて、G1で毎回勝ち切れるほどの力はまだ備わっていない印象。道悪は昨春の重馬場のスプリングS勝ちがあり、ある程度は問題ないと思いますが、内寄りの芝が急激に傷み始めているのは悩ましい問題。仮に逃げた時に、道中で動いてくるかもしれないローシャムパークやドウデュースの格好の目標になってしまわないか? 半面、すんなり先行して、最終4コーナーを「逃げ」か「2番手」で回れば、相当粘れる態勢が見込めます。押さえるべき1頭だと思います。
△⑦プラダリア(道悪○)
相手なりに走れる堅実さがあり、道悪対応もできて、京都巧者ということもあってか、思った以上に人気になっています。時計が速くなるよりは道悪の方が台頭の余地ありと考えますが、極端に馬場が悪化した時の道悪適性は疑問という評価です。G1でなにか大仕事ができる爆発力までは個人的には感じません。競り合いに持ち込めば鬼に金棒。道悪になって、各馬が中~外を回った時、ポッカリ空いた「イン粘り」が利いた時に勝つ可能性はあるかもしれませんが、馬券の結論的には2、3列目の位置付け。△⑬ルージュエヴァイユ(道悪△)
スタート直後に傷んだ内を通らなくて済むという点で「大外枠」はプラス。ただ、この馬自身が道悪に向くか? というと疑問。稍重(かなり望み薄ですが)ぐらいにとどまって、各馬が早仕掛けの競馬になった時、川田騎手の腹をくくった待機競馬で浮上の余地があるでしょう。重ねていいますが、重や不良まで悪化していまうと厳しいとみます。①シュトルーヴェ(道悪△)
目黒記念が上がり3F32秒9の切れる脚。そう考えると、血統的背景は別として、道悪がプラスに働くとは思えません。また、日経賞、目黒記念のメンバーレベルが今年は低調だったと感じています。レーン騎手の腕をもってしてもさすがに厳しいのでは。黙って消します。⑤ディープボンド(道悪◎)
道悪自体はこれまでも好走例が多くプラス。ただ、現状は2200mの忙しい競馬で、天皇賞・春のように位置が取れるイメージがありません。4、5歳が主力の宝塚記念で、7歳の年齢的ネックも大きいでしょう。⑥ヒートオンビート(道悪△)
正直なところ、マーメイドSのような「軽軽馬場」で見たかったです。道悪は昨秋の京都大賞典(⑨着=重馬場)を見ても、致命的にマイナスでは。この天気では苦戦は否めないでしょう。⑧カラテ(道悪◎)
道悪は昨春の新潟大賞典(①着=不良)を見ても、むちゃくちゃ上手でしょう。ただ、不良馬場だった今年1月のAJC杯(⑩着)はまったく動けませんでした。現状G1では力不足では。浮上は至難とみています。⑪ヤマニンサンパ(道悪△)
重馬場経験は昨年6月のエプソムC(⑦着)のみ。3F33秒台の切れる脚があるディープ産駒だけに理想は良馬場で、道悪だと半減でしょう。ただ、仮に良馬場だったとしても、今度は底力不足の問題があります。OP特別やG3でも善戦止まりの現状で、G1での大仕事は考えられません。【万哲の決断馬券】
◎ソールオリエンスは6連敗中で、土曜の単勝オッズは17~18倍前後。さすがに人気も落ちて、魅力のあるオッズになりました。②着もありえそうなキャラを考えて、馬連で勝負します。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
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馬連 |
各2,000円(計4,000円)
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馬連 |
各1,000円(計5,000円)
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馬連 |
1,000円
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合計 | 10,000円 |
的中!! | 馬連⑨-⑫ 48.9倍 × 2000円 = 9万7800円
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ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。