10/5(土)
サウジアラビアRC(G3)
東京11R 芝1600m 15時45分発走予定
◎①アルテヴェローチェ
○⑤タイセイカレント
▲③アルレッキーノ
△④マイネルチケット
☆⑦フードマン
1番人気にはルメール騎手&国枝師の「ブランド力」もあり、良血馬アルレッキーノが推されています。
ただ、単勝1.1倍に推された前走は勝って当然といえるメンバー構成。勝ち時計1分33秒3は一見速く見えますが、同週の3歳未勝利戦(1分33秒4=勝ち馬ハニーコム)とは0秒1差で、負かした②着馬は、その後は掲示板入りしていません。開幕週の東京で先行力に注目すべきなのでしょうが、逆にSペースからの切れ勝負を考えれば、制御して決め手を活かした競馬をしてきた馬の方に魅力を感じます。
ここは◎アルテヴェローチェ。札幌新馬戦は、負かした②着馬ヒシアマンが次走6馬身差圧勝で上質でした。アルテヴェローチェ自身は道中の制御も利いて、最後の直線は一段ギアが上がって、しかも首差まで迫ったヒシアマンに抜かれる気配はまったくありませんでした。鞍上と素直にコンタクトが取れる従順なセンスは光りますし、間違いなく広い東京が合っているでしょう。武豊騎手の凱旋門賞遠征で乗り替わりですが、須貝厩舎と相性がの良い佐々木騎手なら心配ないでしょう。1着固定。
相手で妙味はタイセイカレント。中京の新馬戦はそこまでスタートは速くありませんでしたが、手綱を押して、スローペースに落として、ラストはしっかり伸びました。単なる逃げではなく、追ってしっかりとした脚を見せた点を高く評価。
アルレッキーノは今回も逃げるのでしょうか? 今後を考えると、差す競馬もしたいところ。それで、果たして切れる脚を使えるのか?
フードマンの前走は台風接近中のグシャグシャ馬場で辛勝。評価が難しいですが、スタート巧者の松山騎手で、行き切った時の粘りは一考。
マイネルチケットは中京未勝利戦が道中荒れた内を通りながら、外に出すと機敏に反応。時計面に課題はあると思います。理想を言えば、もっと雨が降れば、ダノンバラード産駒の特性をより活かせたかもしれません。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
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3連 |
各1000円(計9000円)
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馬単 |
各1000円
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合計 | 10000円 |
的中!! | 3連単①→⑤→④ 172.9倍 × 1000円 = 17万2900円
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オパールS(L)
京都11R 芝1200m ハンデ 15時35分発走予定
◎⑨ジャスティンスカイ
○⑥グランテスト
▲⑧ペアポルックス
☆⑦ナナオ
△①ブーケファロス
△④グランデマーレ
△⑫キタノエクスプレス
△⑮プルパレイ
オッズ大割れの難解戦。ハンデ戦でもあり、簡単には収まりそうにありません。
土曜午前の段階ではキタノエクスプレスが単勝5~6倍台で1番人気ですが、5月京都で2勝クラスを勝った時の時計が「1分7秒7」と地味。そこから約半年で、さらに1段レベルを上げているかどうか? 半信半疑の面はあります。
◎ジャスティンスカイは5月京都の鞍馬Sを、58キロを背負って「1分6秒9」で快勝。その後の函館、中京では前も止まらず結果が出ていませんが、得意の京都で、リステッド競走で相手が緩和され、しかもハンデ57.5キロなら、巻き返す余地は十分あるでしょう。
○グランテストは京都芝3戦2勝、②着1回。内優位が予想されている開幕週で「馬番6番」はいい位置。同型馬チェイスザドリーム、ジャスパージャックより内を引いて、すんなり先行が叶えば、開幕馬場を活かして押し切りも。
穴っぽいのは右回りでこそのブーケファロスの差し。グランデマーレは初の1200mで激変あるかも。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
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3連単 |
各100円(計8400円)
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馬連 |
各400円(計1600円)
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合計 | 10000円 |
10/6(日)
毎日王冠(G2)
東京11R 芝1800m 15時45分発走予定
◎⑦ダノンエアズロック
○⑫ヨーホーレイク
▲⑨ローシャムパーク
☆⑪シックスペンス
△②ホウオウビスケッツ
△③ニシノスーベニア
△⑥トップナイフ
△⑭エルトンバローズ
毎日王冠は天皇賞・秋の「前哨戦」ではありますが、レース間隔を空けて使う昨今の風潮で、天皇賞を本気で狙う有力古馬は、以前とは違って出てこない傾向となりました。 実際、今年もリバティアイランド、ドウデュース、ベラジオオペラ、ソールオリエンスなど有力古馬は、前哨戦はパスして、天皇賞での「始動」に備えている形です。
その影響もあり、近年の毎日王冠は出走してくる古馬のレベルがとにかく低く感じます。逆に、過去5年で3歳馬が4勝。昨年のエルトンバローズは、春のクラシック出走歴がなかった馬で、そんなタイプでも十分勝負になる傾向があります。
さて、今年は? 古馬で人気を集めているローシャムパークは、春2戦はG1で頑張りましたが、折り合い面に多少難が見られ、それが序盤の追走にも影響した印象。確かに大阪杯(②着)では道中でうまく仕掛けてマクりましたが、あの競馬だと、瞬発力重視の東京では厳しいと考えます。初手から中団付近で折り合えれば理想ですが、果たしてそういうレースができるかどうか? 半信半疑の面はあります。
昨年の優勝馬エルトンバローズは「開幕週の府中1800の大外枠」。昨年の毎日王冠のG2勝ちで58キロ背負うのも微妙で、序盤のロス含めて、馬券的には「押さえ程度」とします。
狙いは今年も3歳馬。
◎ダノンエアズロックは弥生賞敗戦後に軽度の骨折が判明。これでだいぶ目算が狂ったことでしょう。プリンシパルSは潜在能力を示す快勝でしたが、さすがにそこから中2週でのダービーはローテ的に厳しすぎました。それでも、直線の坂下では一瞬反応しました。最後で止まったのは、春は調教で攻めきれなかった影響と、間隔の詰まった影響、2400も血統的に長かったことが要因でしょう。
夏場は立て直して、ここはベストともいえる1800m戦。昨秋のアイビーSが極限のSペースで3F32秒台。当時より明らかに体力は上がっているようですし、実際問題55キロは有利な材料。「展開」的には、1800mなら脚を温存する必要はなく、好位3~6番手辺りか。この位置から切れ負けするのなら、現状力不足ということでしょう。G1馬がいない今回のメンバーで見せ場もつくれないようなら、自分が過大評価だったと反省します。
相手妙味はヨーホーレイク。1800mは若干短いですが、鳴尾記念は価値ある内容。ブランクが長かった馬ですが、完全に立ち直っていると見ます。時計勝負に強いディープ産駒。今まで戦ってきたメンバーを考えれば、ここなら。
ローシャムパークはどういう立ち回りができるかだけ。春のような大味な競馬だと厳しいでしょう。
もう1頭、3歳のシックスセンスは、ダービー当時はいきなりの相手強化で戸惑った印象もありました。それに右回り中心に使ってきた点も当時は響きました。速い全体時計はないですが、楽に好位で流れるに乗れるセンスはあって、距離的には1800mがベスト。「ある」か「ない」か? 単勝=①着固定で押さえる価値は十分にあるでしょう。
開幕週の内枠。函館記念で折り合い面の進境を見せたホウオウビスケッツ。ニシノスーベニアはエプソムCが完敗でしたが、勝ち馬レーベンスティールの力を考えれば、悪い内容ではありません。
大穴はトップナイフ。脚部治療を経て3戦目。札幌記念は内容が良くなっていました。舞台替わりで新味が出れば。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
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馬連 |
各2000円(計4000円)
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馬連 |
各1000円(計2000円)
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馬連 |
各500円(計1500円)
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馬単 |
各1000円(計2000円)
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馬単 |
500円
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合計 | 10000円 |
的中!! | 馬単⑪→② 26.2倍 × 500円 = 1万3100円
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ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。