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10/26(土)

アルテミスS(G3)
東京11R 芝1600m 15時45分発走予定

◎⑧ショウナンザナドゥ
○②ブラウンラチェット
▲④シホリーン
☆⑩カムニャック
△①ミストレス
△③マイエレメント
△⑤ミリオンローズ

将来性か? それとも、現時点での「決定力」か?

2年前には三冠牝馬リバティアイランドが②着惜敗し、さらに遡ると後にG1馬となる2014年②着レッツゴードンキ、2015年②着メジャーエンブレムも「苦杯」を喫しています。もちろん、今後につながる必見重賞ですが、半面、今の時点でどれだけ走れるかの「完成度」が問われるレースでもあります。

◎ショウナンザナドゥは、京都芝1600mで、2戦連続で「1分33秒台」の好時計をマーク。チェルヴィニアが勝った昨年の本レースの優勝タイムが「1分33秒6」。ショウナンザナドゥが前走で記録した1分33秒5だけ走れば、よほどの超大物がいない限りは十分に通用するでしょう。過去2戦の内容を精査しましょう。

新馬戦は②着でしたが、結果的に逃げ切ったダノンフェアレディが強すぎました。それでも1分33秒9の好時計、半馬身差の惜敗。抜群のスタートセンスと、勝負所から長く使える脚は目を惹きました。2戦目の京都内回りで勝ち上がりましたが、間違いなく広い東京コース向きでしょう。中間の調教映像を見る限りは、6月当時よりもさらにフットワークが雄大になり、一段パワーが付いた印象です。土曜の東京は良馬場濃厚。前2戦同様、すんなり好位を確保して抜け出せば、時計的にもまず負けることはないと見ます。

同じキズナ産駒の○ブラウンラチェットは、半兄にフォーエバーヤング。将来性なら、むしろこちらでしょう。前走・中山1800mの新馬戦は、好位で上手に折り合って抜け出す味な内容。ギアの上がり方は、むしろ東京向きだと思います。時計短縮は課題になりますが、大幅に詰められることは間違いないでしょう。

時計の裏付けという点では、▲シホリーン。中山開幕週の新馬戦(②着)は1分32秒9。もちろん、開幕週なので時計をそのまま額面通りには受け取れませんが、ノーステッキで楽勝した前走も強かったです。問題は9月の中山で2戦消化したことによる、当日のテンション面。落ち着きがカギになりそう。

マイエレメントの初戦は追い出しを待つ余裕。1分34秒9の時計は、当日の新潟2歳S(1分34秒2=勝ち馬トータルクラリティ)と比べても上々。追い出してから少しモタつくような面は見えましたが、上々でした。

カムニャックは中京芝2000mの新馬戦を素晴らしい瞬発力で快勝。血統的には母系はマイルOK。ただ、自身がいきなりの東京芝1600mに対応できるかでしょう。

新潟新馬を逃げ切ったミストレスは馬格通りに大物感がありますが、現状はまだ成長途上か。新馬Vの東京に戻ったミリオンローズともども「③着候補」とします。

券種・買い方 組み合わせ・点数
3連単
⑧→②③④⑩→①②③④⑤⑩
各400円(計8000円)
馬連
②-③④⑧⑩
各500円(計2000円)
合計 10000円
10/26(土)
スワンS(G2)
京都11R 芝外1400m 15時35分発走予定

◎⑭アグリ
○⑨ウインカーネリアン
▲⑪シングザットソング
☆⑧スズハローム
△④クランフォード
△⑫ダノンスコーピオン
△⑬ノーブルロジャー
△⑰ダノンマッキンリー

難解なメンバー構成になりました。人気になりそうな馬は「近走好走の上がり馬」。穴っぽいのは「実績はあるけど、近走がなぜか不振」。

前者は現在3連勝中のクランフォードが代表格。3歳のオフトレイル(前走毎日王冠は別として)もこのタイプかもしれません。

後者はCBC賞⑰着のアグリや、重賞を勝っている実力馬のダノンスコーピオン、ダノンマッキンリーの「ダノン」2頭。また、ウインカーネリアンも休養前の安田記念(⑭着)がまったく動けていませんでした。

個人的に魅力を感じるのは、「後者」の過去の実績組です。特に◎アグリのCBC賞は中京芝1200mでは不利な外枠、猛暑の夏場の休養明け、58.5kgを背負うという厳しい条件が重なりすぎました。今回は別定57kg。元々が1400m巧者。久々を使って、明らかに動きも変わってきています。となると、休養前の阪神C③着、シルクロードS②着(ともに58kg)を素直に評価したいと思います。鞍上にはCデムーロ騎手。スプリンターズSを飛ばしてここということは、近場に好目標なレースはないので勝負態勢とみます。

○ウインカーネリアンの安田記念は個人的には東京新聞杯、高松宮記念とフル稼働した結果のガス欠と見ています。休み明けいきなりでも好走するタイプ。1200mでは忙しく、初挑戦でも「非根幹距離」の1400mはドンピシャになる可能性も。

▲シングザットソングは突き抜けませんが、いい意味で「相手なり」のキャラ。一時減った馬体が回復してきているのも好材料。

人気のスズハロームは、重賞でも頑張っているように力はつけてきました。ただ、3走前に3勝クラスを勝った時が「ハナ差勝ち」。重賞で突き抜けるだけの力を付けてきたか? となると、今回は試金石になるでしょう。別定で前走より相手強化の今回は正念場。

クランフォードは同型ウインカーネリアンとの兼ね合いだけ。ウインが結構強い競馬をした場合は厳しくなる懸念も。

「ダノン」の2頭は正直なところ分かりません。2頭とも1200mよりは1400mでしょう。売れるようなら買いたくありません。ただ、これだけ大きな着順が続くと、オッズは「買い頃」でしょう。

3歳のノーブルロジャーは、ここ2戦のリステッド競走(米子S、ポートアイランドS)は結構メンバーも揃っていました。今回はG2とはいえ、そこまで急激に相手が強くなったとも思えません。別定55kgを活かせば。

オフトレイルはラジオNIKKEI賞が鮮やかですが、まだ折り合いに課題はあると思います。折り合い重視で道中後方となると厳しいと思うので、馬券上は「見送り」とします。

オッズ割れ必至で多少手を広げても、採算は取れると思いますので、◎や○の軸で馬連で流したいと思います。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
⑭-④⑧⑨⑪⑫⑬⑰
各1000円(計7000円)
馬連
⑨-④⑧⑪⑫⑬⑰
各500円(計3000円)
合計 10000円


10/27(日)

天皇賞・秋(G1)
東京11R 芝2000m 15時40分発走予定

◎⑥ソールオリエンス
○⑫リバティアイランド
▲④タスティエーラ
☆⑭レーベンスティール
△①ベラジオオペラ
△③ステラヴェローチェ
△⑦ドウデュース
△⑩ダノンベルーガ

過去10年では3歳2勝(今年3歳馬は不在)、4歳3勝(②着6回)、5歳5勝(②着4回)。6歳以上は①~③着以内に入った馬が1頭もいないという極端な傾向。こうなると、6歳のステラヴェローチェ、ノースブリッジは厳しいかもしれません。

4歳と5歳の世代戦の様相としても、今年の場合は「実績」より「成長」や「順調度」に比重を置きたい理由が多々あります。

まず、東京向きの爆発力では上位とみている4歳の○リバティアイランドは、3月のドバイ遠征以来となる実戦。脚部不安が出て、ここが「ぶっつけ」になりました。ここまで間隔が空いたケースは、いくら「間隔を空けて挑む」のが昨今の競馬の主流でも、天皇賞・秋ではなかなかありません。2019年優勝のアーモンドアイはドバイ遠征後に安田記念、昨年優勝のイクイノックスはドバイ遠征後に宝塚記念を使って、天皇賞に挑んできました。個人的には、リバティアイランドは◎まで考えていましたが、今週の陣営談話は「休み明けとしてはいい仕上がり」ということで、80~90%ぐらいの仕上がりでしょうか。それでも、東京2000mはベスト舞台とも思えますし、イクイノックスに続いた昨秋のジャパンC(ただ、③着以下のメンバーレベルは精査が必要)の実績からも、極端には評価は落とせませんが…。

近年で3歳馬が勝つ時(2021年エフフォーリア、2022年イクイノックス)はダービーからの直行ですが、今年は不在。近年の札幌記念、毎日王冠はレベルが低下してきているので、やはり古馬陣となると、宝塚記念、安田記念からの「直行組」の分析になります。今年の宝塚記念は道悪の影響が大きかったのは事実ですが、ここであっさり負けたドウデュース、ジャスティンパレスには「疑問符」も浮かんでいます。ドウデュースの昨秋の天皇賞(⑦着)は、急遽の乗り替わりが響いたのは事実でしょうが、掛かり気味で、イクイノックスを視界に入れた位置を進むも結果伸び切れず。有馬記念やダービーのように「後方追い上げ」が利く展開だと良いのでしょうが、正攻法で立ち回ると伸び切れない弱点も抱えていると見ています。ここは果たしてどうか?

昨年の天皇賞・秋②着のジャスティンパレスは、なぜか今回は「坂路中心」の仕上げ。春まではウッドチップコースでしっかり仕上げていただけに気になります。脚部に何らかの問題を抱えているのでしょうか?

ベラジオオペラは東京芝2000mの最内・馬番1番は絶好条件に映るのですが、猛暑の影響で「立ち上げ時」に多少手こずったというのは、今週の共同会見で上村調教師が説明していました。絶好調時のうなるような感じは、まだ出てこない印象。競馬センスの良さで、大崩れはないでしょうが、△(押さえ)に留めた理由はその点にあります。

◎ソールオリエンスは「成長」と「順調度」から大きく推します。陣営はもともと「晩成型」と言っていた通り、宝塚記念の前あたりから上昇曲線に入ってきました。宝塚記念(②着)は確かに道悪も味方して、当日の外差し馬場も向きましたが、向正面で一度下がる形になりながら、そして直線はスムーズさを欠きながら②着に飛び込みました。勝ったブローザホーンとは「究極の道悪適性」で負けた印象ですが、力は示しました。

注目すべきは夏以降の充実度。体がひと回り大きくなり、調教では体全体を使って走れるようになりました。横山武騎手が騎乗した先週はラスト1F10秒9。確かに稽古で動くタイプですが、明らかに3歳時や今春より力強さが増したのを感じます。今の状態で挑めれば、昨秋~今春までの「ワンパンチ」を欠いたような姿とは、違う走りを見せてくれるはずです。重賞2連勝中で人気急上昇のレーベンスティールは、東京での新馬戦で負かした相手。今回の想定ペースは「S~Mペース」の決め脚比べ。もちろん、道悪になればより良いのでしょうが、枠(馬番6番)にも恵まれ、出たなりの「中団」からの決め手勝負なら、今なら5歳馬相手でも十分戦えるとみます。宝塚記念(②着)でも◎を打ちましたが、今回は「①着」を期待します。調教後の馬体重は472kg。レース当日は「10kg増」前後のデビュー以来最高体重になりそうですが、それも「成長」とみます。

リバティアイランドはここまで間隔が空いた影響がどう出るか? その点だけが疑問で、◎は保留しました。ただ、レース条件は絶好でしょう。

穴っぽいのは▲タスティエーラ。2週連続でのダノンベルーガとの併せ馬は、明らかにタスティエーラの方が優勢でした。もっとも、ベルーガが先週辺りまで「重め」だったので、それもあって良く見えたのもあるでしょうけど…。今春の大阪杯、天皇賞・春は、状態以上に「舞台」がまったく適性外だった印象。東京芝2000mの内枠。立ち回りのうまさを活かすには絶好とみます。

レーベンスティールは1、2番人気に推されるのでしょうか? 確かに中山よりは東京向き。ただ、オールカマーはあまりにも相手関係が弱く、すぐに天皇賞に直結するまでのイメージがありません。押さえまでの評価。

③着の穴はステラヴェローチェ。6歳なのでデータ的には厳しいです。ただ、休養が長かった分、まだまだ体は張りがあって若い印象です。「内枠」を活かせる巧者。佐々木騎手の手腕には注目したいです。

展開的には奥村武厩舎の2頭やシルトホルンの先導とみます。ほぼMペースから、決め手比べでしょう。ペース的には「先行勢の粘り」もあっておかしくない展開ですが、今開催の東京は差しも利くので、最終的には力勝負、決め手比べと見て、あえて先行勢には印は打っていません。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑥→④⑫
各1500円(計3000円)
馬単
⑥→①③⑦⑩⑭
各1000円(計5000円)
馬単
④⑫→⑥(2着固定)
各1000円(計2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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