独自視点で穴馬推奨!競馬予想支援情報【サラブレモバイル】

サラブレモバイル

メニュー

ログイン



12/21(土)

阪神C(G2)
京都11R 芝外1400m 15時35分発走予定

◎③セリフォス
○⑮ママコチャ
▲⑬ダノンマッキンリー
☆⑯ナムラクレア
△⑨エイシンスポッター
△⑪マッドクール
△⑫ウインマーベル
△⑰レッドモンレーヴ

京都開催は13週連続開催の12週目に突入します。芝は先週からDコースに替わり、今週は2週目に突入。20日午前9時30分現在の芝のクッション値は「11.2」(やや硬め)となっており、先週同様に硬め。見た目に内ラチ沿いの芝は傷んできていますが、その内寄りを通るとまったくダメというわけでもなく、先週は前粘りも利いていました。中~外差しにまでは、完全には移行していないようです。先週の朝日杯FS(芝外回り1600m)でいえば、優勝したアドマイヤズームは内寄りの馬番2番から悠々と2番手を奪い、直線は内3~4頭分を避けながら、早々と先頭に出て、押し切りました。レース前半3F35秒4~後半3F33秒7と「Sペース」だったこともありますが、前に行って脚を残している馬は、内より比較的芝状態の良い中央近辺に出して、そのまま粘る形。②着ミュージアムマイルも道中3~4番手から似たように粘り込みました。全体的に芝が傷んできて、中~外からはスパッと差しにくい印象を受けます。

今週もペース次第では同様の傾向は続くとみます。ただ、阪神Cは先週の朝日杯FSとは違って、先行馬のタレントが揃ったメンバー構成。アサカラキング、エトヴプレ、マッドクール、ウイングレイテスト、ウインマーベル(前走マイルCSは1列下げましたが…)と先行型が多数。差し馬浮上の可能性は高いとみます。

◎セリフォスは初めての1400m参戦。前走・マイルCS(⑥着)は、外枠から向正面でインに切り替える形。直線では芝の傷んできた内を突く形になり、最後は伸び切れませんでした。前進気勢が強い分、1600mから1400mへの短縮で、道中はスムーズに制御が利いて、より切れを増すとみての期待です。問題は内寄りの馬番3番です。これに関しては、先週の日曜の京都最終12R・東山S(同じ芝外回り1400m)を1番人気フォーチュンタイムに騎乗して快勝したムーア騎手が「再現」するとみて評価します。最内枠から道中5番手を進み、いつの間にか、直線では中ほどに持ち出していました。今回の1400mだと制御に苦慮しない分、ひょっとすると中団付近での追走もありそう。場合によっては乱ペースになる可能性もあり、今までのセリフォスの「外差し」で十分に届く可能性はあります。G1で上位争いを演じてきた底力に懸けます。

相手は○ママコチャ。こちらは昨年の阪神C(⑤着)以来の1400mですが、好位を追走できるタイプで、実際に1400mで良績があり、1200mにも劣らない適距離と思っています。外寄りの馬番15番から自然体で進んで、スピードを活かし切れば。本来は「夏型」ですが「昨冬以上の状態」という陣営のジャッジもあります。時計対応力も含めて、逆転があれば本馬でしょう。

定石通りの「外差し決着」とみれば、スワンSを快勝した▲ダノンマッキンリーも注目。幅員の狭いDコースなので、スワンSのように外を回ると届かない恐れもある半面、レース条件は揃っていると考えます。C.デムーロ騎手を確保できたのも大きいでしょう。

人気になりそうな☆ナムラクレアは1400mでも良績はありますが、やはり1200mがベターでしょう。今年2月の京都牝馬S(同じ京都芝外1400m)では外差しで②着がありますが、今回は当時よりメンバーは揃っています。試金石になりそうです。

ダノンマッキンリー同様、外差しまで移行するなら、エイシンスポッターやレッドモンレーヴの注文を付けての差し伸びは侮れない存在。2頭とも1400mは合っているでしょう。

マッドクールは、高松宮記念優勝後はふた桁着順が続いていますが、冬場は本来走ります。傷み気味の芝も合うでしょう。

ウインマーベルはマイルCSが味な競馬でした。今回の1F短縮も絶好。ただ、今週の最終追いが多少重く感じたので、当日の気配は注意したいところです。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
③→⑬⑮
各2000円(計4000円)
馬単
③→⑨⑪⑫⑯⑰
各800円(計4000円)
馬単
⑮→③⑬
各1000円(計2000円)
合計 10000円


12/22(日)

有馬記念(G1)
中山11R 芝2500m 15時40分発走予定

◎⑩プログノーシス
○⑦スターズオンアース
▲③アーバンシック
☆⑬スタニングローズ
△①ダノンデサイル
△⑤ベラジオオペラ
△⑧レガレイラ
△⑯シャフリヤール

出走すれば、断然の1番人気だったはずのドウデュースの出走取消で、推理は難解になりました。2年前の有馬記念優勝馬イクイノックスと一緒に牽引してきた「強力5歳世代」の両横綱の名前がなく、それでも5歳世代は7頭出走しているものの、ドウデュースが取り消しとなると、急に他の世代でも台頭の余地を感じています。

ただ、展開的にはドウデュースは後方追走型。その出走取消があっても、各馬の位置取りは流動的で、読みにくいという点は変わってはいません。典型的な逃げ馬はいない半面、中山芝2500mのコース特徴を考えれば、できれば「好位~悪くても中団」が各陣営の思惑でしょう。逃げ候補はベラジオオペラでしょうか。背後にスターズオンアース、内枠のダノンデサイル、スタートで出せた時のディープボンドあたり。エリザベス女王杯を最終4コーナー2番手から勝ったスタニングローズも、黙っていれば外を走らされかねない外寄りの枠だけに、ある程度は出していきたいところでしょう。大外枠シャフリヤールは黙っていれば、とんでもない後ろからになりそうなところ、陣営から「逃げの手も」の声も出ていて、予断を許しません。

いずれにしても、単調に先行勢が残る展開は考えにくく、ドウデュースの取り消しで各馬に優勝のチャンスが広がったとあれば、中山の芝は最終4週目を迎えても内寄りの芝状態は良いので、馬群をさばいて浮上を狙う馬も出るでしょう。アバウトな外差しは利きにくく「密集戦に強い」、そして「小回り巧者」に向くグランプリとみます。

中山初参戦、2500m初挑戦の6歳馬◎プログノーシスにオッズ妙味も考慮して、託します。大事に使われてきた経緯もあって、まだまだ元気です。6歳秋にして、まだレースキャラが確立しない面はあり、スタートの駐立(出遅れやすい一因)にも難は見られますが、本質的には小回りコース巧者とみます。また、実績的にはG2横綱で、G1では善戦止まりのタイプに見られていますが、G1を勝ち切る力は備えていると評価しています。

強烈だったのは昨夏の札幌記念①着。出負け気味でも、いつの間にか、内に進路を切り替えてスイスイ進出して、4コーナー2番手から早め先頭で4馬身差圧勝でした。それまでの「大箱末脚特化型」のイメージを変えたレースでした。その後の天皇賞・秋(③着)は結果的に勝ったイクイノックスが別格でした。今年3月の金鯱賞(①着)は昨年の札幌記念同様、インを突いて進出して直線も最内に進路を取り、菊花賞馬ドゥレッツァを圧倒しました。4月のクイーンエリザベス2世C(②着)は香港の雄ロマンティックウォリアーとクビ差の死闘。それも、差し届かなかった訳ではなく、先に動いて先頭に躍り出たところを、外から交わされ、飲み込まれそうになりながらも必死に粘りました。早めに動いてもバテない持久力、競っても粘って走れるのが強みです。前走・コックスプレート(②着)は勝ち馬ヴィアシスティーナが化け物でした。勝ち時計2分01秒07は、2017年優勝の女傑ウィンクスのトラックレコード(2分02秒94)を1秒87更新。それも鞍上マクドナルド騎手が早々と立ち上がってガッツポーズしたように、地の利もありましたが、別格でした。ヴィアシスティーナは次走の豪G1も楽勝しています。プログノーシスの前走の時計は、例年なら「優勝級」だっただけに、価値は下がりません。むしろ、最後の直線が約173mしかない「小回り」のムーニーバレーで道中3番手から粘った器用な立ち回りは、初の中山に直結するとみます。

新コンビの三浦騎手が2週連続で騎乗した追い切りは、ラスト重点でシャープさが目立っていました。少なくとも、遠征帰りの影響は感じられませんでした。枠的(馬番10番)にも、ドウデュースの取り消しにより、実質、ほぼ真ん中。ゲート後入れの偶数番がプラスに出て、何とか五分にスタートを出れば、視界は開けます。中団付近で序盤は脚をため、勝負どころでロングスパート。最終4コーナーで5番手以内(できれば外を回さず、馬群進出が理想)なら。道中はズブいぐらいの面も時に見せるので、2500mはこなせるとみます。偉大な父ディープインパクトの血です。

相手もオッズ妙味がありそうな、昨年の②着馬の○スターズオンアースを指名します。その昨年は大外の馬番16番から2番手追走で粘り込み。確かに右回りは内にモタれる面は見られます。前走・ジャパンC(⑦着)は物足りなさも残りました。ただ、前走はこれまでで一番長い休み明け。その分、この中間は上昇気配。最終追いは直線でモタれる面もあって、反応や伸びは渋く映りましたが、このひと叩きでレース当日までに上昇余地はあるでしょう。前に行ける利を活かせれば、持続力の点では不安はなく、川田騎手の連続騎乗込みで「優勝」まで十分あるとみます。

▲アーバンシックはドウデュースの取り消しで、1番人気濃厚になりました。春より一段とパワーアップして、操縦性にも成長を見せています。結果的にこの1年間は中山中心のローテーションになったこともプラスに出るでしょう。問題は古馬との初対戦。個人的には今年の3歳世代はダート部門では強いと感じますが、芝は「水準レベル」とみています。それでも、5歳の両横綱はいません。4歳馬は結果的にベラジオオペラだけ。アーバンシックに流れも向いているでしょう。スタート面にまだ課題はあり、馬群で揉みくちゃになった時だけが一抹の不安。1番人気のオッズを考慮すると、ここから勝負するのは勇気もいります。

☆スタニングローズは距離を延ばしたエリザベス女王杯が強い勝ち方。勝ち時計の2分11秒1も決して悪くありません。マイルや小回りの札幌を使ってきた分、距離を延ばすと、位置が取りやすくなっているのは納得。3歳時にオークス②着の実績もあり、2500mは本質的には長いでしょうが、立ち回りのうまさでカバーできる可能性はあります。

△は4頭。

ダノンデサイルは最内の馬番1番がどう出るか? 個人的には現3歳のレベルを読み切れていない面もあって、人気になるようなら、控えめにと考えています。ただ、菊花賞は見た目通り、入れ替わり立ち替わり前に来る馬がいて、気の毒でした。この枠なら、横山典騎手は黙ってインで動かないでしょう。まだ、内を捌くのには好都合な中山の芝状態の良さもあります。ゴチャつかない展開なら、頭まで十分。

ベラジオオペラは「逃げ想定」。競ってくる馬は一見いないのですが、母系は2500mまで延びると多少不安も。また、外枠のC.デムーロ騎手、ムーア騎手の早仕掛けがないともいえず、浮沈は序盤の1000mにかかっているでしょう。既に報道されている通り、状態自体は夏負けの影響が尾を引いた天皇賞・秋(⑥着)よりはアップしています。

レガレイラは3歳牝馬。斤量の利。小回りコースに対応ができて、スタートに若干不安を残す面があるだけに、距離延長はプラスに出る可能性も大。

シャフリヤールは、大外枠は不運でしたが、陣営は「逃げ」まで想定した序盤の入りを示唆しています。最初の正面スタンド前で「5番手以内」まで押し上げているようだと、百戦錬磨の経験や立ち回りのうまさを活かせるでしょう。押さえます。

券種・買い方 組み合わせ・点数
3連単
⑦⑩→①③⑤⑦⑧⑩⑬⑯→①③⑤⑦⑧⑩⑬⑯
各100円(計8400円)
馬単
③→⑦⑩
各800円(計1600円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


TOPページに戻る